京都新聞の記事からです。
上司のパワーハラスメントが原因でうつ病になったとして、京都府警山科署刑事課で勤務していた30代の男性巡査長が、上司だった40代の男性警部に対する傷害容疑の告訴状を京都地検に提出したことが、7日までに関係者への取材で分かった。
巡査長と警部は現在、別部署に異動している。告訴状によると、警部は刑事課長代理だった昨年7月~今年1月、山科署刑事課の部屋で巡査長に「おまえは必要のない人間や」「行儀が悪い人間やと本部でも有名や」などと課員の前で数十分間怒鳴り、巡査長の書類のみを執拗(しつよう)にチェックし、怒鳴る嫌がらせなどを繰り返した。巡査長の妻をばかにする発言もあり、反応性うつ病の傷害を負わせたとしている。巡査長は「重症で3~4カ月の休養が必要」と診断され、現在も手の震えや頭痛、動悸(どうき)が続いている、という。
警部は京都新聞の取材に「何も話すことはない」としている。
パワハラに詳しい同志社大社会学部の寺井基博准教授は「規律が求められる警察は指導の在り方が企業と異なるのは分かる。ただ傷害容疑の告訴申し立ては異例で(告訴状の内容通りならば)指導の在り方を考える時期にきているのかもしれない」と話す。
会社も他人事ではありません。上司の指導方法というものを、きちんとチェックする必要があると思います。権利意識の高まりは不払い残業だけでなく、色々な労務管理にも目を光らせないといけないと思います。