倒産企業の未払い賃金を肩代わりする「未払賃金立替払制度」を悪用し、約3000万円をだまし取ったとして、神奈川県警は25日、東京都大田区鵜の木、自称タクシー運転手小西裕容疑者(50)ら6人を詐欺容疑で逮捕した。
発表によると、小西容疑者らは2009年3月19日、経営実態がない土木建築会社が倒産したことにして従業員へ未払い賃金があるように装い、独立行政法人「労働者健康福祉機構」(川崎市)から2850万円をだまし取った疑い。
小西容疑者は元暴力団組員で、同社の社長を務めていた。「申請はしたが、だますつもりはなかった」と話しているという。県警は、川崎市に拠点を置く右翼団体幹部ら8人の逮捕状を取り、行方を追っている。
先日は、雇用保険の不正受給で逮捕者が出ていますし、社会保険の制度を悪用した事件が出ていますね。社会保険の不正受給くらいで逮捕されないと思っているのかもしれませんが、本件のように逮捕されることもあります。社労士として適切な申告を心がけたいですね。