中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ -13ページ目

中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ

1.企業の成長と従業員の成長を両立する懸け橋になります。
2.採用と定着・育成の仕組み作りを支援します。
3.リスクをコントロールし、モチベーションを上げる人事処遇制度作りに貢献します。

人事部29年の社労士 吉崎です。

 

私の知人が続けざまに3人、がんを発症しました。皆さん60歳代前半で、現役で働いている方ばかりです。全員、健康診断や人間ドックで早期発見できたため、職場復帰を果たしています。

 

日本人の死因のトップであるがんは、治療技術の進歩によって「不治の病」というイメージは変わりつつあります。今はがんと分かれば、すぐ本人に告知して治療方針を決めるようですね。

 

がん完治の目安とされる「5年生存率」は68%で、中には90%以上に生存率が向上している部位もあり、がんは「長く付き合いながら、治る病気」になりつつあります

 

皆さんの職場でも、がんの治療をしながら継続して勤務することを希望する方が、増えていくでしょう。そのようながん患者が働ける職場作りが求められます。これもワークライフバランスのとれた職場と言えます。

 

育児や介護などに配慮して、継続勤務しやすい環境を作ることは法的にも求められており、定着しつつあります。(介護については、まだこれからということではありますが・・・)しかし、いずれも家族の育児や介護であり、本人ではありません。がん患者が従業員本人の場合どうするればいいか?がん患者本人に対するアンケートがあります。

 

・労働者が治療と仕事を両立させる上で必要だと感じる支援(厚生労働省調査)

 

第1位 体調や治療の状況に応じた柔軟な勤務形態(47.8%)

 

第2位 治療、通院目的の休暇・休業制度等(45.2%)

 

第3位 休暇制度等の社内の制度が利用しやすい風土の醸成(35.0%)

 

第4位 働く人に配慮した診療時間の設定や治療方法の情報提供(28.0%)

 

第5位 病気の予防や早期発見、重症化予防の推進(26.0%)

 

などとなっています。

 

がん患者の継続勤務と治療を両立するためには、以下のように進めることになります。

 

①本人からの申告。

 

企業風土によっては、申告することの不利益を心配するあまり、がんであることを隠して勤務するケースもあります。また、乳がん、子宮がんなど女性特有の病気の場合は、言い出しにくいこともあります。企業の方針を定めて、社内に周知することが必要です

 

②産業医等からの意見聴取。

 

③勤務上の措置を決定し実施する。

 

主治医、産業医等の意見、がん患者本人の意見を踏まえて、勤務上の配慮内容を決定する。特に注意すべきは、がん患者の心のケア。早めに産業保健スタッフとの連携が必要です。50人未満の事業場などは、地域産業保健センターを活用すれば、様々なアドバイスがもらえます

 

まだまだ他人事のような気がするかもしれませんが、目に見えないところで静かに進んでいることがあります。日頃から定期的な面談の場を設定して、個人の状況を確認していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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人事部29年の社労士 吉崎です。

 

リファーラルリクルーティングとは社内外の信頼できる人脈を活用した、紹介や推薦による採用活動のことを言います。従来からある縁故採用やコネ採用の場合は、企業の幹部や取引先に就職の世話を頼まれて、仕方なく基準に満たない人を採用するというネガティブなイメージでした。

 

リファーラルリクルーティングに近い例としては「社員紹介制度」という名前で、一部には活用している企業もありますが、職安法や労基法及び報酬が発生する場合の税務上の取り扱いなどグレーな部分が多く、浸透しているようには思えません

 

しかし近年は、求人広告やハローワークなどの手法では優秀な人材が採用できないというニーズにこたえる形で注目を集めています。

 

リファーラルリクルーティングは具体的には、自社の経営者や社員からの紹介、外部の専門家や大学関係者からの推薦など社員紹介に限らず、自社をよく知る人からの紹介ということになります。人と人との個人的なつながりを活用することで、採用候補者の質や信頼性を確保し、採用のマッチング精度を高めることができると言われています

 

米国では最も一般的な採用経路であり、約30%がリファーラル採用となっています。そのメリット調査では、「企業文化や価値観との親和性」が第1位、以下「採用プロセスの短縮」、「採用コストの削減」、「少ない早期退職」となっています。こう見てくると日本でも、近い将来浸透してくることが想定できます。現に日本でもSNSと連動させたリファーラルリクルーティングがIT、ベンチャー企業を中心に広がりを見せています。

 

今後日本で定着させるために必要なものは何か、と考えたときに目ついた調査結果がありました。

 

米国の人事コンサルティング会社が「知人を紹介した動機」について質問したところ、「友人の力になりたいから」51.4%.、「共に働く人材の選択に自分も関わりたいから」21.6%となっており、「(紹介による)ボーナス収入を得たいから」は11.3%でした。

 

日本においては①職安法ほか法的にクリアすべき点があり、行政サイドで指針なり方向性を示してもらうことが重要であること。

 

②最も大切なことは、社員が自社で一緒に働く社員を探すことに前向きな組織風土にすること、だと考えています。

 

ドライと言われる米国でさえ(?)、一緒に働く「仲間」を探すための活動だと考えているのです。日本では新卒リクルーター制度などを導入している企業もありますが、会社に言われてやっている、というケースが多い。自分たちの仲間を自分たちで見つけるという意識が芽生えて、自然発生的にリクルーターになっている状態にならなければ、リファーラルリクルーティングは定着していかないと思っています。

 

そんな組織風土にするにはどうすればいいと思いますか?

 

 

 

 

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人事部29年の社労士 吉崎です。

 

ブラック企業、ホワイト企業という言葉が飛び交っています。

 

ブラック企業は長時間のサービス残業を強いて、パワハラまがいの指導により従業員を心身ともに疲弊させる企業、というイメージでしょうか?

 

厚生労働省が違法な長時間労働を繰り返す企業に対する指導、公表基準を改定していますので、それがブラック企業だとするならば、次の通りです。

 

①労働基準法違反があり、1か月当たりの残業や休日労働が100時間超えであること

 

②一つの事業所で10人以上の労働者に違法な長時間労働があること

 

③一年間に3ヶ所以上の事業所で違法な長時間労働があること

 

④労働基準監督官から是正勧告を受けた大企業であること

 

ホワイト企業は、福利厚生が充実していて、社員の離職率が低い企業のことだと言われていますが、定義があるわけではなく、解釈はバラバラです。

 

そんな状況下で厚生労働省は、2015年6月にホワイトマーク=安全衛生優良企業公表制度をスタートさせています

 

「安全衛生優良企業」とは、

 

①労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。

 

②この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取り組みを行っていることが求められます。

 

③基準を満たした企業は、3年間の認定を受けることができ、様々なメリットが得られます。

 

 

 

現時点で取得企業は20社と少ないのですが、東京都内では100社程度が申請中と聞いています。申請書類は650ページにも及ぶということで、申請にも審査にも時間がかかるようです。残念ながら東京以外では申請が少なく、企業の取得意欲はまだまだこれから、といったところです。

 

逆に言えば、今が取得のチャンスと言え、早くホワイトマークの認定を受ければ、採用活動など優秀な人材確保に役立つでしょう。昨年秋の段階で就活生は「ホワイトマーク取得企業か」ということを会社選びの基準にしていた、という情報もあります。ホワイト企業とブラック企業を見分けるサイトということで「優ジロウ」というものがあり就活生も注目しています。

 

また、トヨタ自動車が認定を受けたことにより、取引先との取引基準にホワイトマーク取得を加える可能性があります。(トヨタ自動車に確認したわけではありません。推測です)ISOやプライバシーマーク取得を取引基準にしている企業もあるため、今後はホワイトマークがそれに加わる可能性も十分あるでしょう

 

認定に興味をお持ちの場合は、まず厚生労働省の安全衛生優良企業公表制度の「自己診断はこちら」のページで自己診断することをお勧めします。

 

※過去3年間「労働安全衛生関連の重大な法違反がない」についても、どの範囲のことか例示がありますので確認できます。一度でも是正勧告を受けたことがあったらダメ、ということではないようです。

 

この制度を周知、拡大させるため非営利一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構(略称SHEM)という組織が2015年6月に発足しています。先日、同機構の木村誠理事長とお会いし、「関西では広がりが遅れているので、周知させるため『暴れまくってください!』」という熱いメッセージをいただきました

 

企業の発展と従業員の幸せを両立させるために、日々努力している社労士としては、是非頑張りたいテーマだと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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