人事部29年の社労士 吉崎です。
2016年4月からキャリア形成促進助成金(制度導入支援コース)の支給対象となる人材育成制度の一つとしてセルフ・キャリアドック制度が導入されていることはご存知の方も多いと思います。助成金を受給するためには「セルフ・キャリアドック制度を就業規則等に規定し、キャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングを定期的に実施する」ことが必要です。
助成金のことで経営者の方と話をしても、従業員のキャリア支援についてはマイナスのイメージをお持ちの方がまだ多く、助成金受給のために制度化するというスタンスも見受けられます。中高年に対するセカンドキャリア支援という名目のもと、事実上の退職勧奨のようなことが大手企業を中心に行われてきたことで悪いイメージがついています。
しかしキャリアコンサルティングを受けた従業員はこんなことを言っています。「自分のキャリアの棚卸ができて、進むべき方向性が見えてきた。今、何をするべきか明確になり、どのように会社に貢献できるか考えるきっかけになりました。」
企業在籍者に対するキャリアコンサルティングは転職を勧めることではなく、所属する組織に対して「どう貢献していくか」を考える場なのです。従業員の成長と企業の成長が結び付くことで、両者がハッピーな関係になれるのですから、こんな素晴らしい取り組みをしないことはもったいない。現在の経営層、管理職層の方(45歳~60歳代)は、キャリアは自分で切り開くものと信じて生きてきた世代ですね。しかし、自分の力だけではどうしようもない厳しい現実も見て、どうすればいいか分からないという感覚ではありませんか?
キャリアについては、一部の「意識高い系社員」だけでなく、普通の人に考える場を提供することによって、一人一人の持ち味が活かされ、活き活きした組織に近づいてくると考えています。
助成金受給をきっかけにセルフ・キャリアドック制度を導入し、キャリアコンサルティングを実施することで、活き活き働く従業員が増えてくればキャリア支援に対する意識も変化してくるでしょう。一人一人が自律した強い組織を作る第一歩になると思います。
国はセルフ・キャリアドック制度導入を支援するためにセミナーを開催します。ご興味のある方は参加されては如何でしょうか。なお、東京会場は既に満席。大阪会場は予約可能のようです。(2016年9月20日現在)
日時 : 大阪会場 2016年10月17日(月) 13時から15時30分 ブリーゼプラザ小ホール 参加無料
対象者 : 企業経営者、人事部門などキャリア形成担当者
新たなキャリア支援の枠組みを作るヒントがあると思います。
http://selfcareerdock.mhlw.go.jp/seminar/
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