人事部29年の社労士 吉崎です。
成長する企業の採用基準の特徴を考えているときに、「自分より優秀だと思う人を採用する」という基準を持つ会社に出会いました。
意外に思われるかもしれませんが、自社の採用基準を明確に言語化している会社は多くありません。
面接官が各々の基準で、「何となく自社に合うかな?」という決め方をしている場合が多い。
また社長の個性が強い会社では、「社長の好きそうな人」という暗黙の基準になっていることもあります。社長や経営層が好むタイプの人が入社した場合、比較的スムーズにコミュニケーションができて、定着しやすいという面では正解かもしれません。
そのような感覚的な決め方ではなく、適性検査や基礎学力検査などのデータを重視して、自社に合う人を決めている会社もあります。
いずれの場合も、今までの自社での活躍事例、活躍している人をイメージして(コンピテンシー的発想)基準を決めていることになります。
しかし冒頭の会社は違う基準を持っています。「自分より優秀な人」ということは、「自分が持っていない優れたものを持っていること」、「自分はとてもかなわないな」と思えることなのです。
1次面接官は、2次面接官に応募者の「自分より優秀なところ」を伝えるのがルールになっていて、それをきちんと伝えなければいけない。面接官も真剣になりますね。
今までの自分(自社)にないもの、自分(自社)を超えるものを招き入れようという考え方。これってすごいことだと思いませんか!
やっぱり自分が一番かわいくて、自分より優秀な人には恐怖心を持つものです。そんな人間心理を乗り越えて、それを簡単にやってのける会社があることに感動します。
「自分より優秀な人を採用する」という、簡単で当たり前のようなことを実行している会社は少ないと思います。シンプルな表現で採用基準を言語化していますが、そのやり方は決して単純ではなく、しっかりとしたルールがあることがポイントです。
もちろんこの会社は、新しい事業を次々生み出して、成長を続けていることは言うまでもありません。
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