経営理念が浸透しない理由 | 中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ

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人事部29年の社労士 吉崎です。

 

うちの社員は経営理念を理解していないと嘆く経営者がいらっしゃいます。

 

社長方針を全社会議で発表して、その内容を冊子にまとめて全社員に配った。社内の掲示板にも掲示している。社員証に入る携帯用のカードも作った。それでも理解しているとは思えないので、今度は朝礼で唱和して意識の中に刷り込んでいこうと・・・。

 

その会社の意朝礼に参加させて頂きましたが、社員はうつむいて唱和カードを読んでいる。決して顔を上げない。とても経営理念を実践しようという雰囲気ではありませんでした。

 

逆に社員の意識が高い、理念が浸透していると評判の会社の打ち合わせに同席させて頂きました。すると、経営理念や行動指針にある言葉が次々に出てくるのです。

 

「その事業を推進することで、お客様にどんな価値を提供できるんだ」

 

「それは当社にしかできないことか?他社でもできるのではないか」

 

「君はその事業に、どんな貢献ができるんだ。君は成長できると思うか?」

 

日々の仕事の中で実践してこそ、理念が浸透していくという好事例を見せて頂きました。しかし、その会社も最初からできていたわけではありません。そもそも創業時は経営理念を定めておらず、創業者が自分の信念をことあるごとに話をしているうちに、固まっていったそうです。

 

それこそ、エレベーターで一緒になった社員に「僕はこう思うんだけど、君はどう思う?」とか飲み屋で隣に座った人(社員ではない)に語り掛けたりしていくうちに、いつの間にか経営理念として形になり、社員に定着していったというのです。

 

経営理念が浸透しない一番の理由は、経営者が率先垂範して実行しないこと

 

言葉だけを作って「本気で実践しようとしていない」ことです。社員は社長の行動を見ています。社長の話す内容よりも、行動で「本気度」を判断しているのです

 

「そこまでやらないとダメなのか?」と言われることもあります。

 

経営者の熱い想いを伝えて、共感した人を採用することからスタートして、日々の仕事が理念につながっていることを社員が実感できれば、少しずつ浸透し始めます。

 

経営理念が浸透して実践できている会社の社員は活き活きとしていて、迷いが感じられません。組織の力強さを感じます。

 

経営理念を「言葉として」会議や打ち合わせに使う。「その仕事は理念に合致するものか、常に確認する」ことから始めては如何でしょうか。

 

 

 

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