健康職場モデルの考え方(ストレスチェック制度との関係) | 中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ

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1.企業の成長と従業員の成長を両立する懸け橋になります。
2.採用と定着・育成の仕組み作りを支援します。
3.リスクをコントロールし、モチベーションを上げる人事処遇制度作りに貢献します。

従業員の健康と組織の生産性との関係については、

様々な議論がされてきました。

従来は従業員の健康を重視して、職場環境の改善を行ったり、

仕事量を減らすなど労働負荷を軽減すれば、コストがかかり

生産性は低下すると考えられていました。

特に中小企業の場合は、「大切なことは分かっているけど

そこまで手が回らない」や「健康は自己管理すべき」と言った声も

よく聞かれます。

また、メンタルヘルスに関しては、「最近の若い人は打たれ弱い」とか

「どう対応すれば分からない」ので放置しているケースも多いようです。

そのために、従業員の健康問題は経営上の優先課題には

なりにくい状況でした。

 

しかし、従業員が健康、特にメンタルヘルスを悪化させて

いれば、集中力や注意力が低下し、仕事の生産性低下や

事故を引き起こすことになります

また、その従業員が休職することになれば、職場は戦力ダウン

になります。最小限の人数で職場を運営している中小企業

などは、休職者の穴を埋めることができず、他の従業員に

しわ寄せがいき不満がたまる、意欲が低下することがあります。

メンタルヘルス悪化による労働力の損失は、決して小さくは

ありません

 

 

●ストレスチェック制度との関連

平成27年12月に労働安全衛生法改正により、従業員50人以上の

事業場では、ストレスチェック実施が義務づけられました。

既に実施済み、または計画中の企業も多いのですが

経営者の方や人事部門の方と話をしても、「法律で決まったから

とりあえず実施する」という感想をよく聞きます

ストレスチェック制度が導入された趣旨がうまく伝わって

いないようです。

厚労省のマニュアルに従って形式的に実施しても、

ストレスチェック制度の目的を達成できないばかりか、

無駄な費用を使うことになってしまいます。

●メンタルヘルスの現状

 

仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある

 という労働者は58%(厚労省「労働者健康状況調査2007年」)

 

心の健康問題を有する労働者がいる事業場56.7%

 

過去1年間に心の健康問題で1か月以上休職、

 または退職した労働者がいた事業場25.8%

(独立行政法人労働政策研究・研修機構調査2010年)

 

精神障害による労災認定件数

 請求件数1,456件(前年比47件増)、認定件数497件

(前年比61件増)いずれも過去最高(厚労省2014年度)

 

※この状況下で、メンタルヘルス不調を未然に防止のためには

 

職場環境の改善等により心理的負担を軽減させること

(職場環境改善)

労働者のストレスマネジメントの向上を促すこと

(セルフケア)が重要であり、

そのためにストレスチェック制度が設けられました。

 

ストレスチェックの主目的は「一次予防」です

一次予防とは、身体的な病気の予防と同じように「病気」に

ならないための取り組みです。また、単に病気にならない

ことだけでなく、従業員の生活の質の向上、働く意欲の

維持向上、そして会社の生産性や活力の向上に貢献するという

重要な取り組みです。

 

法律で決まったから実施するということだけではなく、

目的を達成するために手段を選ぶことが必要になります。

(※「二次予防」は早期発見と対処、「三次予防」は

   治療と職場復帰と再発防止、とされています)

 

健康職場モデル

従業員の健康や満足感と組織の生産性を両立させることは

可能であり、むしろ両者には相互作用があり、お互いに強化

できるという考えが示されています。しかし、従業員個人だけ

の問題ではなく、組織特性に原因がる場合は、その原因と

なる組織特性にアプローチしないと抜本的な解決は難しい

とも言われています。

これは、米国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が示した

考え方で、「健康職場(Healthy Work Organization)」モデル

呼ばれるものです。

 

同モデルが示す組織特性は次の3つに分類されます。

・マネジメントの側面

・組織文化/風土の側面

・組織の価値観の側面

 

これらの問題はメンタル不全の原因として統計に表れている

上位の「職場の人間関係」「仕事の質・量」と関係しており、

「セルフケア」だけに力を入れるのではなく、

「職場環境の改善」と同時に改善していくことが必要です。

 

ストレスチェックの実施は、健康職場をつくるために

実施すると考えて、前向きに捉えれば、職場の雰囲気も変わり、

産性向上のきっかけにすることができるでしょう

 

 

 

 

 

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