なぜ経営者は労働者より立場が上なのか? | 経営者向け60秒ブログ

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北九州市内で社会保険労務士の仕事をしています。このブログは中小企業の経営者を応援するために書いています。そのほか、自分自身の勉強のためと、社会保険労務士の業界振興のためにも書いています。

(昨日に引続き)

 

■ なぜ経営者は労働者より立場が上なのか?

 

 私は労使の力関係がなにを根拠にしているのか知りません。つまりなぜ労働者は経営者(使用者)に対して弱い立場に立たされるのか?という疑問です。不勉強を棚に上げ、勝手に想像してみます。

たとえば社員100人の会社があるとすると、経営者と一社員の関係は次のように理解できます。1日会社を運営するために必要な労働力は100人だとします。100人いる社員のうち1人の社員に対しての必要性は1/100、つまり1%しかありません。換えはいくらでもある状態です。

一方の社員は副職無しの独身であれば、家計の収入のすべてを会社に依存しますので、依存する割合は100%になります。会社から捨てられたときのダメージは絶大です。

経営者は一社員に対して1%依存して、社員は経営者に対して100%依存するのであれば、依存度の高い社員は経営者の顔色を見がちになるのも無理ありません。言い換えれば、会社は社員の替えがきくが、社員は会社の替えがきかないという関係が、依存度の関係であり、お互いの力関係につながっている、と言えます。

 

それから、一度そういった上下関係が社会に根付くと根拠とか関係なく、その関係が慣習として維持されるという側面もあると思います。われわれ現代日本人からすれば異常に感じることも、昔は許容されていました。古代ハンムラビにおいて、自由人、一般人、奴隷と分けられ差別されていたり、インドのカースト制度がバラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラと身分を分けて差別されていたり、日本においては士農工商の身分に分かれていましたが、それはそれで社会の秩序を保っていました。経営者は偉くて、労働者が弱い立場にあるということに特別根拠がなくても、一度、慣習として広まるとその慣習自体がその上下関係を強固にしていくという側面もあるものと思います。

それから経営者についてはまったく根拠なく、偉いというわけではありません。経営者は組織運営で最も重要な立場にあります。経営者は昨日と同じ仕事を求められません。常に変化する社会に対して、先手を打って組織全体の方向性を示すという大切な役割を担っています。

 

なぜ経営者の方が労働者より強いのか?

●営みの依存度(たとえば会社→社員1%、社員→会社100%)

●社会的慣習によるもの(みんながそう振舞うから私もそう振舞う)

●経営者独特の役割によるもの(責任の重い仕事がある)

 

当たり前のようになっていますが、本当のところ、労働者より経営者が偉いというのは何を根拠にしているのでしょうか?またその力関係は磐石なものなのでしょうか?