突然『伯爵』の名前が出てきてマジでビビった
贋作空想樹・盈月
ダ・ヴィンチ
キミが英霊剣豪と戦った、亜種特異点―――
じゃなくて亜種並行世界、下総国。
……亜種異聞帯、と呼ぶべきなのかな?
丑御前
あなたの魂に染みついた、黒く、暗い、一条の矢。
ブラックバレル、と申しましたか。
あなたはそれと一度ならず繋がったのでしょう?
なんと羨ま───いや、素晴らしい事でしょう。
あなたは、『死』と『滅び』そのものに繋がった。
是非とも、その真髄、教えていただきたいもの。
あぁ……あなたが欲しい……!
あなたの魂、そして黒き砲身……
我が物となれば、たちまちたちまち、摂津の大具足に埋め込んで、
此岸を砕く呪いの大武者としてくれようものを……!
……ん?……ああ、いけない。唇からつい漏れてしまった。
今聞いたことは、どうか内密に、マスター?
身を清めようと、香を焚こうと……
魂に染みついた死の気配は、決して消えませぬ。
逸れのルーラー
その眼、その魂の色彩。
地獄巡りは、一度や二度ではあるまい。
ブラックバレル、結構ぐだの魂を灼いてるな……?
丑御前
ええ、はい。貴女の考えている通りですよ。
カルデアのマスターよ。
これなる児戯はキャスター・リンボの真似事……
―――『伯爵』の趣向でありますれば。
我はこの世すべてをただすものなれば。
いずれ異星の神とてただしてみせましょう。