我慢できなかったので、年末と言わず今出します
いうて考察要素は「武蔵の零と無限の螺旋」ぐらいしかないので、大体が「事前の考察の答え合わせ」と「感想」になります。
「サムライレムナント買ってないけど、武蔵関係は多分fgoで絡んでくるから一応知っときたい」みたいな人向け。
真名もストーリーもゴリゴリにネタバレがあるので、承知の上でご覧ください。
(「Fate/Samurai Remnant」の公式ガイドラインに従い記述しています。)
順に
宮本伊織 → セイバー → ランサー → アーチャー →
ライダー → キャスター → アサシン → バーサーカー →
逸れ → DLCの感想 → 太ももむちむちフェスティバル
総じて全員「大人」なので、主従がみんな幸せそうで良かった。
敵サイドも目的や決意が一貫していて好感が持てる。
誰が勝者になってもおかしくない、えらくハイレベルな聖杯戦争だった。
宮本伊織
「自分の悪性に一切悩んでいない言峰綺礼」って感じ。
「生まれる時代を間違えた男」としか言いようがない。
その本性は 剣鬼 。
傍目には物分かりがよく穏やかな青年に見えるが、それは相手を理解することに貪欲なだけ。
相手を理解した方が斬りやすい。
誰も彼もに勝つために、誰も彼もを理解したいと思っているだけ。
もっと直截に言えば、
「どうすれば目の前の相手を殺せるか」だけを常に考え続けている狂人。
カヤが居たから辛うじて人の生活を送れていただけで、この泰平の世に存在してはならない本物の異常者。
その在り方が真っすぐすぎるため、由井正雪ですら彼の本性を見誤った。
この「誰も彼も」は、人域を超えた英霊達ですら例外ではない。
本気で英霊を斬ろうと思っており、逸れのランサーや逸れのアサシンとの死合いでは過去一で昂る伊織にセイバーすらちょっと引いている描写がある。
ようやく戦乱の世が終わり、泰平の世に移り変わる節目の慶安四年、
武蔵にはすぐさま剣を「善く生きるための術」と位置付け「五輪の書」をまとめるほどの柔軟さがあったが、
伊織にはそれが無かった。
死合いの許されない「平穏な日常」は、伊織にとっては呼吸ができないに等しい苦しみであった。
戦乱の世が終わった後も、いつか見た剣聖の剣を目指し、
武蔵も認めた彼の才能全てを「剣の道を極めること」にしか注ぎ込めなかった伊織は、
人としての善き生き方である「五輪」を「余分」と斬り捨て、ただ相手を殺すための「二天一流」だけを鍛え続けている。
李書文も「武の本質とは畢竟「殺」の一文字に他ならん」と言っていたが、
結局最後にセイバーが勝てたのも「伊織を理解しようとしたから」だし、
武を極める方法論として、「相手を理解することで殺しやすくする」は実際正鵠を射ているんだろうな
それを本能的に悟っていた伊織って、戦国時代に生まれていたらマジで日ノ本一の剣士になっていたのでは?
燕返しを習得できている時点で剣の才は剣聖レベルだろうし、盈月を壊さず強者との戦闘経験を積んでいたら間違いなく英霊になっていたと思う
(もちろん、その際に積み上がる膨大な死体の山に目を瞑ればの話だが)
盈月を残し、寄ってくる強者や怪異と殺し合う
→ 分かる
人域を超えた英霊達も自分が斃す
→ まあ分かる
江戸八百八町の無辜の民も理解したい
→ ここだけ一気に人でなしになるのおかしいだろ
ネットでは燕返しを習得した伊織が「ROUNIN」と揶揄されているが、
実戦経験ゼロで燕返しを開眼した「NOUMIN」のヤバさも余計浮き彫りになってるんだよな
頼光マッマ曰く、頼光四天王レベルなら「相手の首が落ちる位置に事前に刃を配置しておける」とかは通常技能らしいが、
流石に中世日本が魔境すぎるだろ
女武蔵にもそんなに動揺せず、一度斬り結んだだけで「この剣筋は師匠!」ってあっさり受け入れてるのも普通におかしい。
こいつ進清十郎みたいな人の見分け方してるのか?
五輪を余分と言ってのけた後でも「空の型」には至れるんだね
純粋に武を追求したら根源に近づけるの? また遠坂永人の株が上がってしまったな
セイバー、カヤ
セイバーは「ヤマトタケル」。カヤは「オトタチバナヒメ」が憑依した疑似サーヴァントのような状態。(本人に自覚はない)
結局全ルートこいつが勝った。
元から正体バレバレだったので、考察とかは特にない。
前に「紫髪は絶っ対に幸せにならないね」って書いたのは、どうしても逸話的にカヤは入水自殺すると思ったからなんだけど、
結局カヤだけは無事に聖杯戦争を終えられた。
心はズタズタだろうけど、そこだけは予想が外れてくれて良かったね。
伊織はセイバーの絶技を「まさに幼い頃に垣間見た、剣聖の剣」って言ってるけど、それは流石に嘘松が過ぎるだろ
こっちは日本随一の神秘が繰り出すマジモンの宝具だぞ
ランサー陣営
地右衛門は「島原の乱」の生き残り。江戸のすべてを燃やし尽くすため、この世に地獄の門を開くべく盈月を求める。
悪役として存分にストーリーを引っ掻き回してくれる。
伊織に執着しすぎなければこいつが勝ってた。
今際の際とかジャンヌとの好相性とか色々なブーストが重なった結果ではあるが、憎悪の炎だけで英霊一騎倒してるのヤバすぎるだろ……
ジャンヌに愛されようと、島原の仲間の声に惹かれようと、頑として自分の地獄行きだけは曲げる気ないのが大変良い。
絶対ジャンヌにDVしてると思ってたけど、別にそんなこともなかった。疑ってごめん。
むしろジャンヌの「自分諸共焼いてしまう宝具」を令呪で使用禁止にしているぐらいだった。
ランサーは正式な「ジャンヌ・ダルク・オルタ」。
神が貴方を愛さないなら、私が貴方を愛そうと、自分から望んで地右衛門との契約を希望したため、
「魔術師もどきの弱小マスター」と「世界中に知れ渡った超ビッグネーム」という本来釣り合うはずのないコンビではあるが、辛うじて契約関係が成立している。
聖女ジャンヌがオルタ化することはないが、このジャンヌは聖女と呼ばれる前の村娘か、あるいはそこまで勇名を得ないまま静かに火炙りにされた並行世界の村娘かが、
地右衛門の怨嗟の声に応えるべく自主的にオルタ化した姿っぽい。
これだけのビッグネームでありながら、随分とスペックが低い。(特に火力はアサシンとどっこいどっこい)
知名度補正って大事なんやね
火力は低いけど、マスターとの共鳴ゲージはメチャクチャ溜まるのが早い。(ジャンヌを放置して地右衛門だけに殴らせてみると分かりやすい)
アーチャー陣営
鄭成功はほぼ逸話通りの人物。アーチャーの消滅後、ルートによってはキャスターと契約を結ぶ。
アーチャーが土御門に操られなければ普通にこいつが勝ってた。
キャスターと契約するルートでも、最後の負けは単に相性だけの問題だったので、最後に残ったのがセイバー以外ならこいつが勝ってた。
アーチャーは「周瑜」。こちらも逸話通りの人物。
アーチャーらしく弓をメインに戦うが、剣も普通に扱え、宝具的にはライダー適正もあり、固有結界を単独で展開可能。
本領は軍師なので、武蔵とかを使役して望み通りに戦況を動かす戦術眼も一流。
設定モリモリ森鴎外じゃん…………
あまりに強すぎたのか、「そもそも盈月には英霊を自由に操れる術式が仕込まれていました」ということで傀儡と化し、
鄭成功を手に掛けるぐらいなら、と術式に抗い自害する形で退場する。
そうでもしないと負けそうにないんだよな
特段解説もなく普通に固有結界を展開できるの何???? 江戸時代に空飛ぶ船はズルすぎるのでは????
(「本来固有結界は極まった魔術師にしか展開できないが、イスカンダルは喚ばれる側全員で協力するから特例的に維持できる」みたいな理由付けなしで普通に展開できるのズルいだろ)
唐人であり、性格も経歴も似通った将であり、喚ばれるべくして喚ばれたって感じ。当然お互いに相性抜群。
アーチャーと出逢えた後の鄭成功なら、そりゃ唐土でもあれだけ成功するわ。
ライダー陣営
由井正雪は宗意軒の造り出したホムンクルス。全てのルートで全員の一枚上手を行っていたので、ライダーが狂ってなければこいつが勝ってた。
戦闘では普通に四大魔術系統すべて繰り出してくるし、剣も普通に強い。なんでそんなナチュラルに戦闘力高いの?
理想のためにこんなに頑張ってるのに、信じていたライダー・伊織の二人ともに裏切られ続けてて可哀そう
せめて何も知らないまま安らかに死んでほしい
ライダーは「丑御前」。fgoでの丑御前は「頼光の同一人物」で「封じられた本性」という感じだったが、
こっちは完全に頼光の「魔性異形の側面」が切り離され、独立した存在であるとのこと。
「鬼神の顕」というスキルによって、マスターにも「狂化EX」が隠蔽されている状態にあり、だからこそ正雪はライダーの狂気に気づけなかった。
神性が高いので、ギルやオケキャス同様、盈月の杜撰な術式には操られていなかった。
セイバー陣営、ランサー陣営、武蔵、正雪が全員一致団結してようやく勝てた程度には化物。
この蜘蛛みたいな装甲かっこいいっすね
戦法は折り紙のカエルみたいなクソ雑魚ホッピングとかなんだけど
キャスター陣営
土御門某は安倍晴明の末裔。没落した土御門家の復興を目指し、幕府の老中に取り入って盈月の儀を実行に移す。
政治闘争も根回しも、勝利直前まで他参加者に気取らせすらしない舞台裏での暗躍も完璧で、いかなる術式か千里眼めいた遠見で遥か未来に行われる聖杯戦争を盗み見、ほぼ独力で盈月の儀を成立させた上で盈月に独自の術式を仕込み、一時は10騎近いサーヴァントを制御下に置くなど、
悪役にあるまじき八面六臂の大活躍を見せる。やることが……やることが多い……!
ライダーが人間の頼光ならこいつが勝ってた。
名目上の立場は「盈月の儀の見届け役」であるが、実際は最初にキャスターを召喚して「盈月の儀」をどうにか形にし、正式なマスターとして参戦している。
これだけ頑張っていたのに、裏の動きが多すぎて、伊織が下の名前を知ることもなくひっそりと退場する。
政治家としても謀略家としても成功してるし、盈月を作った動機も「陰陽頭の地位を追われた父親の無念を晴らすため」だし、弟との信頼関係もお太いし、多分だいぶ良い人なんだよな
ただあんな特級呪物を聖杯にしようっていう感性がもう絶望的にナンセンス、それはもう死んで贖うしかないんよ
キャスターは「稗田阿礼」。史実としては「古事記」を編纂した人物とされているが、実在を証明する証拠がなく、性別すら不詳。
盈月の儀には、完璧な記録を手に入れて自分の実在を確かめるために参加した模様。
並外れた記憶力と演算能力を持ち、過去の記録さえ十分に揃っていれば、そこから演算を進めて疑似的な未来予知すら可能にする。
盈月の儀をどうにか形にしたのもこいつ。
万象の記録者であるがゆえ、自分の固有結界内で「僕の知る限り、ヤマトタケルという英霊は存在しない」と言うだけで、その固有結界の中ではヤマトタケルの知名度補正がゼロになる。
また、まずは彼の演算能力をどうにかして鈍らせない限り、攻撃を当てることすらできないので、一度固有結界に取り込まれたらほぼ負け確。
こいつがどんなメチャクチャ言っても、最後に「古事記にもそう書かれている」って添えられたら俺らはもう何も言い返せなくなるのあまりにも強すぎる
今後fate関係のレスバはこいつしか勝たん
アサシン陣営
ドロテア・コイエットは時計塔の魔術師。血統も家柄も典型的な「魔術師一族」だが、当の本人が魔術師にしては良い人すぎる。
アサシンが気まぐれに叛意を抱かなければこいつが勝っていた。
どこぞの無能たちとは違い、盈月の儀はあくまで自分の目的を叶える一手段と割り切っており、
盈月の儀とは別に、「どうせ日本に行くなら」と一族に先立って貿易ルートを確立しておくなど、商人としても有能。
もちろん魔術師としてもマスター随一で、たまたま伊織サイドに紅玉の書がいなければ横須賀を落とすことはできなかった。
いかなる手段を用いたのか、鎖国中の日ノ本は横須賀に堂々と蘭国船を停泊させ、各地に大勢の異人を派遣する程の政治手腕と人望を誇る。
また、現地を一通り下見してから呼びたい英霊を考え、実際ピンポイントで召喚に成功し、しかも宝具の性質を鑑みて召喚直後に「暴走した時は、他の人を巻き込まないよう私だけを優先して狙うこと」を令呪で強制するなど、なんかもう非の打ち所がない。逆にあなたは何ができないの?
敗退したルートでも、鄭成功を励まし再起させているので、間接的に中国発展の立役者でもある。
アサシンは「甲賀三郎」。言わずと知れた、「忍といえば」の一角を担う日本随一のビッグネーム。
性能も控えめに言ってどチート。アサシンに求められる技能を全部十全にこなせる上に、何故か肉弾戦の戦闘能力すら高い。
しかも伊吹の呪(加護)を受けた「蛇の群体」であるため、やや複雑ながら実質的な不死性をも獲得している。
唯一弱点と言えるのは、宝具は使用時間が長引けば長引くほど人間性を失っていき、最終的に暴走するリスクがあるということぐらい。
あとは今回限定の話ではあるが、甲賀三郎側には特段聖杯にかける望みがなかったことと、自分を喚んだドロテアの手腕がやばすぎて万事上手くいきすぎてる現状に悪戯心が芽生え、ちょっと主の限界を試したくなった(別に望みがないからそこでリタイアしても全然良かった)というサーヴァントには不要な「我の強さ」ぐらいか。
ストーリーで突然「ドロテアを試したくなった」と言って離反した時は「は??」と思ったけど、
冷静に考えるとこいつ、そうでもしないと誰も倒せないから永遠にストーリーから退場してくれないんだよな
ちょっとでもまともなマスターと組んだら魔力切れ以外で倒す方法がないから、多分「和の聖杯戦争だからいいかげん甲賀三郎を出したい! でもこいつをまともにお出ししたらシナリオが根こそぎ死ぬ! どうにか周瑜と甲賀三郎はまともに戦わせず退場させる方法を考えよう!」みたいな葛藤があってこういう結末になったんだと思う
バーサーカー陣営
マスターは高尾太夫だが、厳密には正当なマスターではない。
太夫が戦闘を許可してさえいれば、あるいは武蔵が伊織を見逃していなければこいつが勝ってた。
令呪を発現したのは彼女で間違いないが、武蔵も逸れのバーサーカーも、高尾太夫を慕って協力しているだけ。
どちらも高尾太夫が召喚したわけではなく、契約関係もない。
(武蔵は例によってドリフトしてきた存在だが、何故かそのまま普通に聖杯戦争に参加でき、高尾太夫とも「ぎりぎり仮契約と呼べるか否か」レベルではあるがパスが繋がっている模様。)
バーサーカー陣営は、理屈もへったくれもなくシンプルに戦闘力が高すぎる。
サムソンは酒を飲まず髪を切られなければ、文字通り額面通りの「無敵」とのことで、生命力が無限湧き。
今回はゲームシステム的に倒せるようになっているが、たぶんヘラクレスに近い「一撃で蒸発させない限り倒せない」類のサーヴァント。
武蔵は言わずもがな。
普通に戦略行動も取れる理性健在ステータス盛り盛りのアグレッシブモンスターが
魔力源も必要とせず野に解き放たれてるの怖すぎだろ
なんで当然の権利のように魔力以外全ステータスB以上なの
ちなみに男武蔵も女武蔵も、伊織は一通り強くなったら斬り殺すつもりで育てていた模様
どっちもどっちやね
こいつ、あんだけシリアスな師弟対決をやった直後に
ラスベガスで聖杯使ってうどん茹でてるんだよな
情緒どうなってるの……
逸れ
結局「逸れのルーラー」って何だったのマジで
16騎いるけど普通に儀は進行するのか
逸れのセイバーは、皆の予想通り「源義仲」。ルートによっては仲間にならない。
ひたすら悪鬼を斬ることだけに執着しているが、ちょいちょい「良い鬼もいるんですよ」アッピルを入れてくる。一生やってろ。
逸れのバーサーカーは、前述の通り「サムソン」。
こっちも見た目通りというか、長髪の偉丈夫なので特定が簡単だった。
蓋を開けてみれば、「稗田阿礼」以外は全員事前に真名が特定されていたことになる。
DLCの感想
ここからは、まだ発表されていないDLCの感想を述べていきます。(狂化:EX)
佐々木小次郎
流石に実装されるでしょ。
「本編の佐々木小次郎」と「staynightの無名の農民」は全くの別人だけど、プレイアブルで実装するならアサシンのほうを動かしたい。
柳生十兵衛
「魔界転生」大好きなきのこが「由井正雪に願いを託した森宗意軒」なんてものを出してきたら、柳生十兵衛が来ないわけないんだよな
2024年の正月はグラフィックを並行して作っていた「柳生十兵衛」のFateSR/fgo同時実装で決まりってワケ
千子村正
御刀手入を失敗する村正とか、江戸城をぶった斬る村正とか、若旦那・逸れのランサー・千子村正と全員何とも言えないそっくりさんが微妙な関係になるの見たいでしょ。
太ももむちむちフェスティバル
声に出せるもんなら出してみろランキング第一位。言ってみたかっただけ。
なんか3Dグラ見てると全員布地が薄い。オケキャスとかよく見るとだいぶヤバい恰好をしている。
武蔵もDL特典の衣装チェンジをする画面では、「3Dグラを回転させて止める」タイミング次第では若干見えている気がする。
画像は張らないので気になったら実機を買ってください。
太ももむちむちフェスティバル!!
今更ですが、私の記事では、
比較的まともに句読点の打たれている文章が「正気の時に書いた部分」、
句読点のない文章が「とりあえず項目を埋めようとノリで書いた部分」です。
大真面目に書いてたら、7000字ものド長文なんていつまで経っても終わらないもんね
書き始めは2000字ぐらいで多分1時間半ぐらいかかってたのに、
ノリで書いた部分は5000字近くが動画見ながら2時間ちょいで書き上がるんだから、人間の脳ってすごいよね