記憶の扉を開ける鍵 | 瞳 まもるのブログ

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 普段、何気ない日常の中、突然、過去の記憶

 

が甦り、その場面の映像が浮かび、

 

 「キュン」

 

とすることがあります。

 

 雑踏の中、不意に、かつて密かに想いを寄せ

 

ていた人と同じ匂いを感じ、立ち止まりそうに

 

なったこともあります。

 

 昨日、コンビニの商品棚で、

 

  「おでんのたれ・からしみそ」

 

の容器を見た時もそうでした。

 

 実家で暮らしていた頃、時々、母が作ってく

 

れたおでん。その時に愛用していたのがからし

 

みそです。その時の容器とほぼ同じ大きさ、形

 

状の物でした。その瞬間に、おでんの具材、そ

 

れを煮込んでいた鍋。そして出来上がり、笑顔

 

で美味しく食べていた家族団欒の場面が、鮮や

 

かに浮かび上がったのです。

 

 先日も書きましたが、涼しくなるにつれて思

 

い出される、母の入院中の姿、悲しい結末。

 

 おでんの他にも、団子汁、かきまぜ(まぜご

 

はん)、お好み焼き、ふし(そうめんを伸ばす

 

際、棒に付いた、その端の部分)などなど、も

 

う二度と味わうことのできない愛情のこもった

 

料理を、時折思い出しては、感傷に浸ることも

 

あります。