いつもの早朝勤務を終え、社屋を出たばかり
の僕のブルゾンの肩に、一つ落ちる物あり。
「霙(みぞれ)!?」
その瞬間、この曲が頭に浮かびました。
「春うらら」 田山雅充(1976年)
僕が小6から中1にかけてのヒット曲。長
髪、眼鏡の彼が、ギターを弾きながら歌ってい
らっしゃる場面が、鮮やかに甦りました。
晴れている時は、まるで、春の陽気の様に感
じ、本当に、
「春うらら」
といった感じですが、雲が太陽を遮ると、途端
に、
「まだ、冬なんだ」
と認識させられます。
結局、約30分で、みぞれは止んでしまいま
した。
この様に、特に、何かを考えている訳でもな
い時に、突然、記憶を甦らせ、想いを募らせる
物が、他にあります。
それは、匂い、香りです。街中(まちなか)
の人通りの中、感じた匂い・香り。瞬時に、か
つて、想いを寄せていた人と同じと分かり、そ
の人の顔、姿、一緒に仕事をしていた当時が、
頭の中に浮かぶのです。きっと、皆さんも、同
じ様な経験がおありのことと存じます。
最後に。過去に、一度書いたことですが、こ
の曲の2番の歌詞を知ったのは、大人になって
からだと思います。