南国で暮らすならどこに行きたい?
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自国の侵略により、他国を自国領土と強弁。
そこへ、貧困、冷害、不況が重なり、
「この危機を脱するには」
と、バラ色の未来を期待させる美辞麗句で募集
された人々。
しかし、当然のことながら、その移民先の土
地は、そこに暮らしている人たちの物。主権を
奪われ、財産を奪われ、悲憤が募る、蓄積する
人たちのことを、一体、どれくらいの人が慮っ
ただろうか?自国政府に騙された移民たちも、
一方では、加害者でもある。
1945(昭和20)年アジア・太平洋戦争
終結(但し、未だに、「正しい戦争だった」
と言い続ける者たちがいる限り、この戦争は続
いていると言える)。
「南半球のオーストラリア辺りまでが日本だ
なんて、そんな訳がないだろう!」
この戦後も、移民政策は行われた。戦前・戦
中と、幾つかの点で異なるところはあるが、
悲しい(哀しい)響きを持つことには、変わり
ない。
南国。美しい自然。この世の楽園と呼ばれる
こともある。
しかし、戦中、食糧補給を絶たれ、餓死した
若者たちがどれくらいいたか!肉親、恋人と引
き裂かれ、望郷の念叶わず、今も、海の底で、
密林の奥深くで狂おしく、嘆き続けているので
はないだろうか!
「観光で行きたくはない玉砕地」
こんな川柳がある。
節句 「骸骨の上に茶髪の声響き」
「南国に血の色をして日が沈む」
「南国で暮らさないで」
とは言わないが、こういう歴史があることを知
っていて欲しいし、その土地の習慣に馴染み、
くれぐれも、現地の人を目下(めした)に見る
ことが無いように願う。