うちの母親はココがすごい!
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「かあちゃん」、「おかあちゃん」、「かあさん」、
「おかあさん」、「ママ」、「おかん」・・・
子が母親を呼ぶ声は、幾つもあります。そのどれ
もが、限りない信頼、愛情を含んでいます。
僕が子どもの頃は、「かあちゃん」でした。それ
が、歳を重ねて行くうち、いつからか、母親を表す
言葉を使わず、いきなり、要件を言うようになりま
した。照れ臭かったからなのですが、独立した僕
に、時折かかってくる母からの電話は、
「かあちゃんやけど」
でした。母も、
「かあちゃん」
と呼んで欲しかったのではないでしょうか?
母は、毎朝4時頃に起き、祖母の世話をし、掃
除や、家族の食事など、実にしっかりやってくれま
した。父が亡くなってからは、育ち盛りの男兄弟3
人を1人で育て、皆、高校卒業までさせてくれまし
た。
兄弟3人が就職し、本来なら、もっとしたいことを
思う存分させてあげられたらよかったのですが、
なかなか、そうもいかず、母は、病の後、亡くなり
ました。
生前、母が占いの人に見てもらった時、
「晩年は、子どもが皆、大事にしてくれる」
と言われたと、何度も嬉しそうに言っていました。
晩年は、余りにも早く、また、短いものでした。
母が亡くなった後、洋服ダンスなどを開けてみる
と、買ったものの、一度も来ていない衣類が、何
着もありました。おしゃれもしたかったでしょう。
それを着て、いろんな所に行ってみたかったでしょ
う。それなのに、相変わらず、兄弟のことで、色々
思い悩ますこともあったりで、申し訳なさで一杯で
す。お通夜の前の晩、会場控室、母の眠る部屋
の続きの間に1人でいた僕。何度も母の顔を覗き
に行き、
「ごめんな、ごめんな」
と謝ってばかりでした。
現代、周りで、幼子が母親を呼ぶ時の声は、
「ママー」
が殆どです。見た目も、「ママ」と言う感じの人が
多く、
「日本のお母ちゃん!」
と言う感じの人は、殆ど見られません。自分の時
代との、年月の経過を、強く感じています。
今年ももうじき、母の誕生日が巡ってきます。