数日前、自治会から案内があった、小豆島中
央高校の生徒たちによる、地区の各戸訪問が
ありました。
その数十分前、高校前を車で通り過ぎる際、
正門奥に、白い夏服の大勢の生徒たちの姿が
視界に入りました。
「何だろう?テスト期間で、早く帰るのかな?」
などと思っていました。
そして、帰宅直後、可愛らしい、女生徒2人の
訪問を受けたのです。
「小豆島中央高校です、非常食を持ってきまし
た」
手には、災害時、簡単に作れる食事1回分
のパックと、地元(高校の近く)の社会福祉法人
の活動報告と表・裏の体裁で、
「小豆島中央高校 瓦版 第15号」
と題して、校内行事、修学旅行などが、白黒コピ
ーで掲載されていました。
何回か書きましたように、この高校、我が母校
が統合により無くなり、できたのです。
母校の行事は、「土高(どこう)新聞」と題して、
カラー1枚で発行され、図書館や公民館などで
見ることができていました。(土庄⦅とのしょう⦆高
校の略称=土高⦅どこう⦆)
母校が無くなってできた高校、その設置場所
は、幼い頃、カエルやオタマジャクシなどを獲っ
て遊んだ田んぼ、ため池のあった場所。休耕田
になったとは言え、その後もずっと見慣れていた
景色、そこを埋めて埋めて造成した上に建設さ
れたのです。
そういうこともあって、なかなか、愛着は湧かな
いまま、何年も過ぎていきました。
でも、今回こうやって、大勢の生徒たちによる
地域訪問を経験すると、
あら、不思議!?
急に愛着が湧き、「地域の学校」と言う感じがし
てきました。
僕の「地域の学校」と言えば、これも、ずっと前
に統合により廃校となった母校の小学校です。
この地区の殆どの住人が、卒業した小学校で
す。本当に、そう呼ぶに相応しい学校です。
小豆島中央高校も、できましたら、このような、
地域に溶け込む、自分たちの日々の様子を、
より、知ってもらう活動を続けて頂いて、大勢の
地元の人たちから、「地域の学校」と思われ、親
しんでもらえるような学校になってくれるよう希望
します。