最近、勤務先の事務所にあった漫画週刊誌に
目が留まりました。
そこには、ゼッケン77番の男子走者が振り向
き、すぐ後ろの、古代ギリシャの装いをした選手
に驚いた表情をしている、背景に東京タワーが
ある・・・というものです。
言うまでもなく、これは、1964(昭和39)年
東京オリンピック最終日のマラソン、陸上競技場
内での円谷幸吉選手とイギリスのヒートリー選手
の、あの場面です。
でも、この表紙には、嘘があります。
円谷幸吉選手は、決して振り返ら
ない人なのです。
僕は、中1の時、彼のドラマを見ました。胸が
熱くなりました。翌日の教室でも話題になって
いました。そのドラマ内で、「振り返らない」ことが
描かれていました。
作者は、このマラソンの映像を見て、先入観で
描いたのでしょう。
でも、どうして、表紙になるまで至ったのでしょう
か?どなたも指摘なさらなかったのでしょうか?
誰一人、事実をご存知なかったのでしょうか?
好きな人物を、何か、汚されたようで、嫌です。