M78星雲は、遠くなりにけり | 瞳 まもるのブログ

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  最近、新しい「ウルトラマンシリーズ」の映画の

 

 プロモーション画面をよく見る機会があります。

 

  そして、平成以降、長く抱いていた想いを、

 

 改めて認識しました。

 

  「もう、僕の『ウルトラシリーズ』

 

  では、ない」

 

 と。

 

  僕とウルトラシリーズとの最初の触れ合いは、

 

 多分、小1の時でした。

 

  平日の夕方、毎日、ウルトラマンの放送が

 

 あり、とても楽しかったです。最終回、

 

  「ウルトラマンが負けたー!」

 

 と言って、こたつに潜り込み、泣きました。その

 

 ため、高校時代の再放送で、初めて、最後まで

 

 見たのです。

 

  次にウルトラセブン。僕が最も好きな、「ウルト

 

 ラシリーズ」です。最終回の、ダンとアンヌの場面

 

 は、今見ても、涙が出そうになります。

 

  そして、僕が小2の年から始まった、帰って

 

 きたウルトラマン、ここからレオまで本放送を

 

 欠かさず見続けました。

 

  「ウルトラA(エース)」が、商標の関係で、「ウル

 

 トラマンA」になってしまって以降、「ウルトラマン

 

 シリーズ」と呼ばれることになってしまったので

 

 す。

 

  このように、幼、少年時代、胸をときめかせ

 

 見ていた「ウルトラシリーズ」(僕は、敢えてこう

 

 呼びます)、段々、僕の思うものから、離れて

 

 行きました。

 

  その最たるものが、「悪のウルトラマン」を

 

 登場させたことです。M78星雲、光の国は、

 

 みんな、正しい心の持ち主で、平和で、理想的な

 

 星だと考えてきました。それは、円谷プロダクショ

 

 ンの中心的存在であった、脚本家であり、プロ  

 

 デューサー的役割も担っていた、金城哲夫さん

 

 の故郷、沖縄に伝わる、理想郷「ニライカナイ」

 

 と重なると考えていたのです。

 

  それを、こともあろうに、そんな設定を作ると

 

 は!

 

  次に、ウルトラマンたちにマントを着せて喋らせ

 

 たのです。「ウルトラシリーズ」は、「空想特撮

 

 シリーズ」であるべきです。宇宙のヒーローを、

 

 そこまで擬人化して、どうする!

 

  そして、これも重要な、彼らが、「ウルトラ戦士」

 

 と呼ばれることへの嫌悪感。

 

  僕が見ていた頃は、彼らは、「宇宙警備隊」、

 

 ゾフィーが隊長、他が隊員という設定でした。

 

  「警備」だったのです!それが「戦士」。戦士

 

 とは、最初から戦いが前提、血生臭く言えば、

 

 殺し合いです。彼らを、そんな存在にさせた

 

 くありません。

 

  そして、最初に挙げた映画のプロモーション

 

 映像で気づいた、

 

  「ウルトラヒーローが、東映の等身大ヒーロー

 

   と、同じ体の動かし方をしている」

 

 これにも、がっかりです。

 

  円谷英二氏亡き後、TBSにて、監督だった

 

 その座を辞め、円谷プロダクション社長として、

 

 ウルトラシリーズを復活させ、また、苦労も

 

 なさった、ご長男の一(はじめ)氏も、彼を兄と

 

 慕っていた、金城さんも若くして他界。また、

 

 同プロで、特撮と言えば、この方、高野宏一氏

 

 も、既に亡く、独特の映像の実相寺昭雄氏、

 

 氏とコンビの作品も多かった、脚本家、佐々木守

 

 氏も、もう、いらっしゃいません。科学特捜隊

 

 隊長小林昭二氏、ウルトラ警備隊隊長中山昭二

 

 氏も、MATの両隊長、塚本信夫、根上淳両氏、

 

 その他、監督も何人かの方が、いらっしゃいませ

 

 ん。

 

  僕のM78星雲光の国は、遥か彼方に遠ざかっ

 

 てしまったのです。