第1話から見始め、すぐ夢中になり、毎朝の
放送が楽しみで、急いで帰宅して見てきた、
三船敏郎主演「大忠臣蔵」、とうとう、本日で
完結しました。
初期の、浅野内匠頭への、吉良上野介の
執拗な嫌がらせへの怒り、それを受ける浅野
内匠頭への感情移入、そして、ついに起きて
しまった、殿中松の廊下での刃傷の場面では、
うるうるしてしまいました。
そして、心は同じなれど、様々な理由で離れて
しまった者たちの心中(しんちゅう)も察せられ
ました。
物語は進展、内蔵助の東下り。そして、吉良を
いつ討つか、どうやれば成功するかとの皆の
苦心、奮闘、また、それを妨害、又は利用しようと
する者たちとの攻防と、手に汗握るものでした。
そして、長い間の苦労の末の討ち入り、その
見事な成功、感動しました。
仕事で、全く見られない日も多々ありました。
一話を完全に見られたのは、数える程でした。
それでも、名優たちの素晴しい姿は、目に焼き
付いて離れません。中でも、討ち入りで、赤穂
浪士たちと闘う大友柳太郎は、実に力強く、
「さすがに、『時代劇スター』と呼ばれる人は
違うなあ」
と感心しました。
テレビで見られなかった回の内、「天野屋利兵
衛は男でござる」の一部と、「南部坂 雪の別れ」
は、動画サイトで見ました。
今、この記事を書いている間にも、数々の
俳優さんたちのお顔、雄姿が浮かびます。
小豆島のあるお寺では、大石内蔵助愛用の
茶釜があり、毎年、12月14日の義士祭の日に
は、大勢の人が集まります。
「ああっ、忠臣蔵って本当にいいなあ」
改めてそう思わせてくれた、素晴らしい作品でし
た。