「小学二年生」を読むようになり、母に買って
もらっていたのですが、やがて、自分一人でバスに
乗り、10分かけて、本屋さんに買いに行くように
なりました。
以後、学研「中1コース4月号」から、「高3コース
3月号まで、毎月欠かさず通いました。
また、高校が、この本屋さんの近くだったので、
弟に頼まれ、毎週通いました。
以後も、少なくとも、月に1回は通いました。
本屋さんは、僕が小4か小5の時に、この近くに
もう1軒でき、少し離れた所にもう1軒ありましたが、
一番馴染みのある、大事にしたい、ここに決めて
いました。
その後、チェーン展開の大型書店が近くに
できました。それでも、僕は、浮気はしませんでした。
年賀状も、毎月、やり取りしていました。
数年前、少々、金銭面で余裕が無くなった時、
足が遠のいてしまったことがありました。
そして、書籍、雑誌をあまり買わなくなってしまい
ました。
買いたい本はあるのですが、置いていない物なので、
他の本屋さんで置いてあるのは見ましたが、
「ここで注文して買おう」
と決めていました。
ネットでは、早く、しかも安く買えますが、そんな気は
決して起こりませんでした。
この本屋さんは、年中無休でしたが、息子さんの
提言で、数年前から、毎週日曜日は定休日になりました。
今年の、いつ頃だったでしょうか。そのお店の前を
通った時、
「あれ!?シャッターが閉まっている」
「開店時間が変わったのかな?」
それから、毎週通るのですが、シャッターは閉まった
ままです。
「改装中かな?もしかして・・・」
と、あって欲しくないことが、頭に浮かびました。
そして・・・
どうやら、このお店、廃業したようです。大型店の
進出、少子化、人が本を読まなくなった、コンビニ、
スーパーでも本を扱うようになった・・・
いくつもの要因があったのでしょう。個人経営、
家族での営業は、厳しかったのでしょう。
初めて訪れた時には、お嫁さんと、着物のお婆さん
がいらっしゃいました。
そして、お嫁さんだけになり、途中から彼女の息子
さんが多くいらっしゃるようになりました。ご主人も、
時々いらっしゃるようになりました。
40数年にわたり、今まで、僕に、面白さ、夢、知識
など、多くの財産を与えて下さり、本当にありがとう
ございます。あなた方のお姿、ご恩は、決して忘れ
ません。