「街の状況」
街に目を向けると、道路の両側に、高く積まれた
土砂、瓦礫。
土砂崩れのため、バスは途中までしか運航できず、
また、その時刻も変更。
中学校の体育館は、水を含んだ床が、あちこちで
波打っています。
また、給食も停止。各自、弁当持参の毎日が続き
ます。
運動場には、復旧作業のため、自衛隊の車両が
多く停まっています。
大学による、災害調査も行われ、僕も、書面に
回答しました。
マスコミの取材、報道もありました。その中で、
俳優の佐藤英夫さん(ドラマ「七人の刑事」、
CM「救心」等で有名)がいらっしゃっていました。
その佐藤さんが、
「私は、これを天災とは思いたくない」
と、強い口調でおっしゃったのを、今でも憶えて
います。
乱開発による自然破壊、ただでさえ脆い花崗岩
が耐えられなくなったための災害=人災の面も
ある、僕は、そう理解しています。
にも拘らず、喉元過ぎれば熱さを忘れる、で、
無駄なダム、林道拡幅、農免道路工事。そして、
観光、宿泊施設建設のための大規模な自然破壊
がいくつも行われています。具体名を挙げたいの
ですが、控えておきます。
自然の魅力をアピールしておきながら、その
自然を破壊して恥じない、本末転倒の愚かさに
怒りを覚えます。再び災害が引き起こされてから
では遅いのです。