昭和51(1976)年9月11日⑥ | 瞳 まもるのブログ

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    「街の状況」


  街に目を向けると、道路の両側に、高く積まれた


 土砂、瓦礫。


  土砂崩れのため、バスは途中までしか運航できず、


 また、その時刻も変更。


  中学校の体育館は、水を含んだ床が、あちこちで


 波打っています。


  また、給食も停止。各自、弁当持参の毎日が続き


 ます。


  運動場には、復旧作業のため、自衛隊の車両が


 多く停まっています。


  大学による、災害調査も行われ、僕も、書面に


 回答しました。


  マスコミの取材、報道もありました。その中で、


 俳優の佐藤英夫さん(ドラマ「七人の刑事」、


 CM「救心」等で有名)がいらっしゃっていました。


  その佐藤さんが、


   「私は、これを天災とは思いたくない」


 と、強い口調でおっしゃったのを、今でも憶えて


 います。


  乱開発による自然破壊、ただでさえ脆い花崗岩


 が耐えられなくなったための災害=人災の面も


 ある、僕は、そう理解しています。


  にも拘らず、喉元過ぎれば熱さを忘れる、で、


 無駄なダム、林道拡幅、農免道路工事。そして、


 観光、宿泊施設建設のための大規模な自然破壊


 がいくつも行われています。具体名を挙げたいの


 ですが、控えておきます。


  自然の魅力をアピールしておきながら、その


 自然を破壊して恥じない、本末転倒の愚かさに


 怒りを覚えます。再び災害が引き起こされてから


 では遅いのです。