冬休みが終わりました。3学期の始まりです。最上
級生にとっては、いよいよ、学校、仲良しの友だち、
恩師、そして、恋人(または片想いの相手)ともお別
れする日が迫ってきました。もう、二度と会えない人
もいる事でしょう。僕も、高校卒業以来、一度も会っ
ていない人がいます・・・。毎日新聞「仲畑流万能
川柳」に、「お互いが言い出せなくて片想い」があり
ます。甘酸っぱい想い出です。
さて、小学校時代、3学期が始まると、冬休み中の
課題だった物をいろいろ持って行きます。萩ボウキ、
カヤ(茅)ボウキは、父が山から切ってきて、針金で
結わえていました。今でもこういう習慣はあるので
しょうか。雑巾。使い古しの布を、母が縫っていました。
今では、スーパーなどで、「学校の雑巾用」と称する物
が売られていて、それを買って提出する子も多いとか。
竹馬。青々とした太い竹。これも両親が切ってきた
物を針金で固定していました。僕は、あまりうまく乗れ
ませんでした。
凧もありました。近所の山から切ってきた竹を裂き、
骨組みを作り、障子紙を貼っていたように思います。
1年生の時はひし形、2年生で奴凧だったのを憶えて
います。他に四角形だったり、「ゲイラカイト」が流行っ
た後、凧に付ける糸3ヶ所の替わりに、3角形の障子
紙を貼り、そこにつなぐタコ糸をつける部分は、何かで
補強した、そんな事もありました。
多くの凧があまり揚がらなかった中、6年生、最後の
凧揚げ。学校近くの砂浜での事。前日、「忘れては
いけない」と思っていた、十分タコ糸の巻かれた糸巻き
を持って行くのを忘れ、不十分な長さのまま揚げました。
そんな時に限って、良い角度で揚がる、揚がる。でも、
糸の長さが全然足りず、「ああ、本当だったら、もっと
もっと揚がるのに」と悔しかったです。
この頃、こうしていろんな行事の思い出を綴っていま
すが、子どもの頃の事がほとんどです。現在の生活の
安らぎを当時に求めるのでしょうか。こうしてみると、
僕の子ども時代は幸せだったんだなあ、と感じます。