今、紅葉が見事です。山も平地も、正に錦秋です。
そんな中、サザンカもきれいに咲いています。赤、
白、桃と色も品種も様々です。
花が少なくなるこれからの季節、庭に明るさを、そ
して、野鳥に蜜を、とサザンカを植えようと思い立ち
ました。
サザンカ群、ハルサザンカ群、カンツバキ群、それ
ぞれ、咲く時季、花の形、色が違います。優先したの
は、「冬から春にかけてのえさが少ない時季の野鳥
に蜜を」です。
そこで、最初は「立寒椿」です。根巻き苗で、「百円」
の安さに惹かれたのですが、寒風のせいか、害虫
(嫌な言葉ですが)のせいか、枯れてしまいました。
次に、「寒椿」のポット苗です。これは、花の色、形
とも好みです。
この苗、「大師市」で買いました。大師市とは、小豆
島にある、島四国八十八箇所のお寺の開祖、弘法
大師の命日にちなみ、毎年、4月と12月、門前の通り
に立つ市です。
この苗は、その年はたくさん、きれいな花を付けまし
た。メジロも来てくれました。
でも、翌年、庭に植え替える時、うっかりして、窮屈に
なっている根鉢を崩すのを忘れて植えつけてしまった
のが悪かったのか、それとも虫害のせいか、また枯れ
てしまいました。
以後、今度も大師市で買おうと思っているのですが、
売っていることが少なく、また、あっても、ラベルの花
の色が前回と違うのが気になり、未だ手にできていま
せん。来月の大師市にも、もちろん行きます。
サザンカで思い出すのが、小学校の南庭です。
一年生は桜、二年生はサザンカの並びで、出席番号
順に、各自の木が充てられました。
桜は、僕と、隣の子のどっちが一番大きいかと注目
していました。
サザンカは、生垣の、割と低めの木で、赤い花でした。
その、隣の子(大の仲良し)は、二年生終わりで引っ越
してしまいました。とっても寂しかったです。その後、
クラス(一学年一学級)にその子の手紙がくると、掲示
されるなど、交流は続きました。
その母校も統合となり、「桜は残してほしい」と思って
いましたが、すべて無くなりました。すべてが移植され
たのなら、それでもまだ良いのですが、一部、もしかし
て全部が伐採、投棄されたのならと、胸が痛みます。
それでも、なつかしい景色は、友だちの顔と共に、
心にはっきり残っています。決して消えることはありま
せん。