明日8日(土)、小豆島、寒霞渓にて、瀬戸内海
国立公園指定80周年を祝う催し物が行われます。
小豆島の「食を味わう」らしいです。晴れたなら、
紅葉、瀬戸内海など、見晴らしも素晴らしく、観光
客の皆さんも楽しめる事でしょう・・・
と本当なら書きたいのですが、その寒霞渓の眼下
に、巨大なコンクリートの造形物が異様を晒してい
ます。
「新内海(うちのみ)ダム」です。
「台風など、大雨の災害を防ぐ」、「水源の確保」
と言った理由で造られました。
でも!でも!それらはみんな嘘っぱちです。
1976年の水害の原因を捏造、小豆島全体での
死者の数を、ダムに関わる場所一ヶ所のものと
偽り、県議会で推進決議。渇水時、度々登場する
高知の早明浦ダムより長い堰堤447メートル、
貯水量はそれよりはるかに少なく、しかも山を一つ
またぐ造り。
吉田ダム完成後、渇水の心配が無いのに、意識
的に渇水対策本部を作り、住民の危機感を煽る。
大臣は高知も高松も小豆島もみんな同じ状況と思
い込んだかのような発言。
しかも、真砂土(まさつち)という、水害を起こしやす
い場所。完成後、試験湛水で水を溜めなければいけ
ない時期に逆に放流。ダムの強度不足を恐れての事
だと思っていると、事実、ひび割れを起こす。直下の家
の井戸水が濁る、飼っていた鯉が死ぬ状況。しかも
人口は減る一方。
計画発表から、住民分断、嘘、恫喝、贈収賄によって
できてはいけないものができてしまった。
埋め立て、大量のごみ不法投棄、処理・・・
「瀬戸内海国立公園」を祝うなら、それに相応しい行いを
してきたのか。子孫に残すべきこの貴重な財産を貪って
きただけではなかったのか。ダム推進派と、この催し物の
関係者の重なりも気になります。
冒頭の「見晴らしも素晴らしく」は、そのダムのせいで
「台無し!」です。
万が一、そのダムが原因で災害が起きても、推進派は
誰も責任を取らないでしょう。
最後に、このダム開発の訴訟、一審は反対派原告の
敗訴になりました。住民側の声に一切耳を貸さず、被告
の言うとおりの判決。国、自治体が関係する裁判は、殆ど
そちらが勝ちます。裁判所は法務省管轄、そのトップは
法務大臣。法務大臣は与党議員。その与党が歴代、住民
なんか大事にしてこなかったのですから。