昔のテレビは、裏の覆いの穴から内部が見えました。
そこには、何本かの真空管が並んでいました。真空管
製テレビは、今と違い、電源を入れてもすぐに映らず、
しばらく後に画面中央からぼんやりと光が広がり、見
られるようになるまで待ち遠しかったです。白黒から
カラーへ、外観は木製。上部には布製のカバー。大事
にされていました。その後、各社判で押したように黒
の外観、プラスチック製になり、おもしろくありませ
んでした。この頃までは、猫がテレビの上でよく寝て
いたのですが、薄型になり、居場所が一つ無くなって
しまいました。
オーディオ。昔の僕は、雑誌の音質評価と共に、数
値を気にしていました。(まだ買える状況でない時も
実際に買う時のような気持ちで選んでいました。)
でも、兄が真空管のアンプを使い出して、僕も心
境が変わり、「数値よりも雰囲気」を大事に思い、
真空管アンプが好きになりました。あの、電源が入っ
て少しして薄く赤く灯る・・・その後濃くなる様子も良い
ですね。(消費電力が多いのと、あの発する熱が玉に
傷ですが。)今は、引っ越し祝いに兄が使用していた
物を譲ってもらった最初の物の真空管内部が2本燃え
てしまい、使用できなくなったため、また兄が使用して
いた物を譲ってもらい、使用しています。(2台共海
外製。)スピーカーはイギリスのタンノイ製。これは
同軸2ウェイ=音像定位に優れている点が気に入り、
自分で選びました。これも、またまた、兄が同社製品
を使用していたおかげです。いやはや、兄の影響恐る
べし。(他にも、いっぱいあります。)
僕は、グループサウンズ、特にザ・タイガース!!
が好きで、エレキギターを購入。アンプも本当は、彼ら
が使用していたテスコ社の真空管アンプ(もちろん、
安い物)が欲しかったのですが、同社が安価の真空管
アンプを製造していなかったため、グヤトーン製品を
購入しました。こちらの会社も、G・S時代から有名で
す。
「真空管」・・・ああ、良い響き・・・。