ウクライナの廃墟の映像を見て、今起こっていることなんだと反芻しないと、戦争末期の日本の映像ともダブり、その悲惨さで、直視も言及する勇気もでません。(*1)


 でも、我が国のことは心配になります。ロシアへの経済制裁を見ていると、日本はエネルギーでも食料でも赤子の手をひねるように制裁は効きます。ならばロシアの天然ガスや石油のように、日本が「売ったらへんぞ!」と言って、世界が困ることは、何かあるのでしょうか?ヤッ
パリ科学技術でしょう。


 子どもの頃、日本は資源小国なので貿易立国として生きていくんだ、と輝かしく教えられました。結果、ものつくりで「大国」と言われる一時代を、有り難い事に、生きてくることが出来ました。でも、もの作りに欠かせない科学技術の未来の担い手が育っていないというのです。それでは、凋落に歯止めが掛かりません。


 企業側にも問題があるというのですが、教育のレベルの低下にここ何十年も気が付いていないことこそ、大きな問題なのです。いや気が付いていても時代遅れになったシステムを、抜本的に変えようと真剣に取り組んで来なかった、というわけです。


 単純な話、人への投資がなされていないのです。高い競争力のスエーデンは「人材こそ国力」という考え方で、義務教育から大学・大学院まで無償です。しかも、大学へは高校の成績で審査され、受験し直す必要が無く、返済不要の生活補助金まであると言います。
だから、就学者は25歳未満が45%で、半数以上が社会経験をしてから入学、更なるスキルアップを目指という、学びの好循環を成し遂げています。


 日本でも改革の芽はあります。永守日本電産CEOが私財を投じて大学の改革に乗り出しています。偏差値は暗記とテクニックなので、予備校や家庭教師等で訓練をすれば、ブランド化の進む有名大学には入れるが、その教育費をあがなうには年収1千万円以上の家庭しか無
理になってきている。(*2)そのブランド主義の打破を目指すとのことで、波及効果を期待したいものです。


 漫画やアニメ、さらにスケートボードなどの教育から遠いと思われているところが得意な今の日本、街のあちこちにゲームステーションを作って無料で開放する、なんて逆張り投資、効果抜群だと私は思うのですが・・?(*3)


 *1:ロシア侵攻前の2月に、ウクライナも他人事、なんて書いた手前もあり、一応ささやかですUNHCR(難民救済)に定期的寄付をしていますが、なんか心は収まりません。


 *2:人材への危機意識から、京都先端科学大学で「教える」から、人として「育てる」事を目指していると言います。日本では費用も含めて、教育は家庭の責任という意識が強く、人への投資である教育への国家支出は、OECDの中でも最下位なんです。


 *3:ゲーム禁止では無く、推奨政策です。効率アップを目指す企業の中、アイリスオーヤマはまさかに備えて、工場の3割の余剰をもち、それがマスクの緊急供給につながった。同じく効率化で保健所を減らした結果、コロナで返り血を浴びた。無駄や遊びは成功と紙一重です。

「無用の用」ですね。

私?前二文字だけといわれてます。

 

    

         

 

     

 

「デジタル認知症」ってご存じですか?


 デジタルに弱い、いわゆるデジタル音痴ではありません。パソコンやスマホで何でも調べられるので、記憶する必要が無い。簡単な漢字が思い出せない、なんて症状が様々な方面で、随所に現れる症状のことです。


 若者のデジタル依存症も問題なのですが、高齢者には色々な症状と複合して、体の変調にもつながるようです。(*1)私の場合、一番最初に電話番号を覚えなくなりました。暗算の範囲が狭くなってスマホに頼ってしまいます。そして、漢字です。


 脳科学の進歩は目覚ましく、脳細胞は増えないとされていたのが、最近脳細胞は新生しており、それが記憶に関係しているとわかってきました。幼児の頃の記憶が無いのは、脳細胞が増えて、記憶のつながり(回路)を切るからと考えられています。大人になっても新たに脳細胞
が生まれたら、新たなつながりが必要になり、不必要な記憶の回路が断ち切られる。それが忘却の仕組だとわかってきました。(*2)


 忘れる仕組がわかれば、忘れられないことでおこる病気、例えば恐怖の体験が心の傷としてフラッシュバックするPTSD(トラウマ)の記憶を断ち切り、直せる希望がでてきます(*3)

 

 また、アルコール依存や毒物依存症はそれによる快楽体験が忘れられないことなので、その記憶を薄めることも出来るのでは無いかと期待されています。

 

 今、人と接する際には、必ずマスク姿です。2年間もマスク越しの顔しか見ていないと、親しい人でもマスクに隠れた下の顔を忘れ、お茶を飲む際などに顔全体を見て、自分の記憶との差にギョ!としてしまいます。


 更に、ギョッとしている自分の記憶にギョッとしてしまうのです。記憶が良くなる強力な薬の方こそ、早く開発して欲しい、と願うばかりです。


 *1:本物の認知症につながるとも言われていますし、結局頼って使いすぎになり、目や睡眠障害、姿勢から頭痛やめまいなどの症状が起こるようです。


 *2:海馬や扁桃体という小さな部位で統合されたり、呼び戻して編集されたりするのですが、許容量に限界があるため、新たな記憶が入って来たら、上書きされていくというイメージでしょうか。
必要な記憶だけ、「エピソード記憶」として大脳に送られ長期保存されると言うことです。


 *3:アルツハイマー治療薬が効くという治験が始まっています。記憶を取り戻すためのアルツハイマーの治療薬が、忘却にも使えるとは、逆転の発想ですね。神経の新生を促せば、新たな記憶が出来るし、古い記憶を忘れることにもつながると言う訳です。

 

   

        

                 

 「J-アラート」騒動は覚えておられますか?

北朝鮮の弾道ミサイルの発射の際に出される避難警報として使われました。関東や東北のいくつかの自治体では、避難訓練が実施され、小学校では机の下に隠れる等と言うことが行われました。


 今、北朝鮮はミサイルをボンボン打ち上げていますが、警報どころか、無関心の方がほとんどでは無いでしょうか?無関心でいられるのは、何なのでしょう?精度があがったから?馴れ?


 「精度が上がったから」という理由は、本来一番怖いことではないですか!でもどうしても、心底怖いと思えないのです。思い当たるのは、他人事と言うことです。(*1)


 歴史ブームですが、歴史から学ばないのが日本人なんだと言われています。(*2)もう一つ、ことが起こったら「わー」と反省し一斉にそっちへ向かってしまう。逆に言えば、ことが起こらないと、事態は全て他人事なんですね。


 どこか他人事なので、リスクを想定するのも苦手です。何かで読んだことですが、不明飛翔体が日本海方面から東京に向かってきている。猶予は10分。追撃せよとの結論が少し遅れて、国会議事堂を直撃。会期中の首相を始め、お歴々が亡くなった。そのあと、
誰が緊急事態に対処し、指導するのか?


 有事立法を巡る議論での話しだったと思います。対処方法が決まっていないから大混乱となるのは必定。福島原発のリスク管理も同根で、結局学べていませんね。
 

 災害や病気になった人が決まって語るのは、普通に生活がおくれることの幸せさ、と言うことです。危機や災害について深く考えないことが、幸福で平穏な人生を送ることとなんて、ボーと生きている人、いや指導者のなんと多いことでしょう!チコちゃんに叱かて欲しいものです。(*3)ああ、私のボーとは、世間では認知症と呼ばれています。

*1:尖閣諸島、南沙諸島から台湾情勢、ウクライナ、は他人事です。更に卑近な例で、沖縄の基地問題や北方領土も話題になったら、「何しとんねん!」なんてTVに向かって文句は言いますが、その感情が続かないのは、他人ごとなんだと思います。なんと情けない、と思っても行動が伴いません。


 *2:太平洋戦争を分析した「失敗の本質」で想定外の変化、危機的状況への日本組織の脆弱さが指摘されていたにもかかわらず、もの作り大国からの凋落と東北大震災後の判断ミス。二の轍を踏んだとしか言いようがありません。


 *3:NHK番組「チコちゃんに叱られる!」5歳のチコちゃんの素朴な疑問に答えられないと、叱られるんです!