10月3日(火) パリ3日目
本日はパリで一番楽しみにしていたオルソー美術館とムーランルージュです。
だがしかし何ともこんな時に・・・
熱が下がらない、それに身体がダルーい。
ルーブルと並び称されるオルソーはたくさんの印象派の作品あり、この日からゴッホ展も
併用して開催されるという、ラッキーさだったのです。
ゴッホ展も含めたオルソー美術館のチケットは既に購入済です。
どうかご寄付も、ということで一人€20も寄付しているという。
寄付はともかく行ったことがない美術館ということもあり、楽しみにしていたのに。
夫は一人で出掛けて行きました。私はベッドの中で熱と格闘。
旅行前から具合がイマイチだったので、体温計を持って来ていたのです。
それを最後に使うとは・・・
何度計っても38,4℃だったり、37,5だったり。
毛布を2枚借りました。
昔から風邪ばかりひいていましたので、よく熱を出したのです。
対策はしっかり暖かくして汗をかく、これが私流熱の冷まし方なんです。
(やり過ぎて肺炎になって入院というはめになったこともありましたが)
夫のいない時に汗をかいてもみました。
夕方からはお楽しみだったムーランルージュです。
これは往復ハイヤー付き、ディナー付きなんです。
聞けば1人¥70,000を既に払ってあるというんです。
あー、あー。
迎えの車の1時間前にもう一度計ってみました。
何と右も左も36.6度、何度計っても同じなんです。
さー、行こう!
それからサッサとお化粧をして車に乗り込みましたよ。
嬉しかったですね。
まだまだ身体はだるいのですが。
汗出しが効を奏したのでしょうか。
モンマルトルにあるこの歴史ある会場は、やはり雰囲気がありましたね。
映画でカンカン踊りを観たことはありましたが、実情はまったく知りません。
席に案内され、ディナーの説明から始まります。
アミューズ、アペタイザー、メインとデザートとフルコースをいただくというわけです。
飲み物は2人でシャンパン1本。
何しろ根性で熱を下げ?て来た私です。
飲んだり、食べたり、なんてお呼びじゃないのです。
*アペタイザーは天然サーモンとかで、少量だけ食べました。
(口が苦いので味はわからない)
具合の悪い時は駄目ですね。
夫は思ったよりは美味しかった、と言っていました。
ディナーショーなどでもソー美味しくはないもの、と相場はきまっていますよね。
食事中の前座のステージには女性、男性の歌手、バックのカルテットの演奏が続いています。
それがえらくヘタクソ!
その上、一生懸命やっていない。
誰もディナーとおしゃべりが夢中で聴いている人なんていない、とはいうものの。
夫はジャズのプロジューサーなので、こんなには耐えられないようです。
「おれ1人だったら、この演奏5分でもう帰るってしまうね」なんて言って。
辛抱していると、いよいよムーランルージュのダンサーの登場です。
胸を裸け、お尻丸出しの、綺麗な綺麗なダンサー。
いやはや参りましたね。
プロポーション抜群、適度の大きさのバストがこれまた形がいいんです。
いやらしさがまったくないのです。
顔も綺麗、唄もダンスも上手い。
半分は女性客なのですが、きっと私と同じような印象だったと思います。
アイスショーがあったり、水に潜るショーがあったり、黒人男性ならはでのスピード感ある、
ダンスがあったり、とバライティー豊かにショーを盛り上げています。
夫はブロードウェイに比べて、ダンスも歌もへただし、ショーの構成も音も古臭い、
なんてブー垂れていました。
でもブロードウェイのショーはもっともっとプロ、生存競争に打ち勝ったものが残る。
アートですので凄い、ですよ。
でもこのムーランルージュのダンサーのような、こんなシルエットを持っている?
これは全くの娯楽、綺麗な物を観て楽しませてくれる、それでいいのでは?
と反論しました。
「そーいう見方も出来るんだ」なんて言っていましたが。
だから娯楽として100年200年と続いているのでしょうね。
ただちょっと病身の私としては音が大きく、ショーが長かったかな。
でも観ることが出来てよかった!
もう一度観る?と聞かれたら「一度で充分」と答えることでしょうが。
そこがブロードウェイと違うかも。