9月30日 ミラノ4日目  | いとう とみこの美味しいブログ

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イタリア料理教室やグルメ食べ歩きをのんびりと書いていこうと思います。

9月30日(土) ミラノ4日目
本日はいよいよ最大の目的オペラ「フィガロの結婚」鑑賞です。
ですがその前に昨日のガイドさんお奨めのドゥオーム見学です。
毎日のようにドゥオーム辺りでふらついているのですね。

やはりお奨めに従って良かった!
世界1大きな背の高い教会を、ということでダヴィンチは丈夫な大理石を充分使わねばと考えた。
ミラノ近辺には大理石が発掘できないので、他から持って来なくてはいけない。
大量の大理石を運ぶには人では無理なので、水運でと運河まで作ってしまったということです。
ダヴィンチは絵だけでなくいろいろな才能があることは知っていましたが、土木にまでもか。
こんな100年にではなく、1000年に一人という人もいるのですね。

ドゥオーモの中に入るとまずスケールの大きさに驚きの連続です。
ガイドさんがおっしゃっていたように太くて高い柱の下部分は大量の大理石、
ステンドグラスの数々、たくさんの大きな彫刻。
入り口の彫刻もしっかり観てきましたよ。
来た貝甲斐がありました。ガイドさんに感謝です。


 

そしてこれもガイドさんお奨めの「GROM」にてジェラードです。
この店は毎日製造しているので、フレッシュで柔らかくて美味、食べるならこの店でと。
(他で作られた冷凍のものを置いている店がほとんどだそうです)
Gromでは必ず2種類を結構大盛りにしてくれるのです。

「フィガロの結婚」は7:30からなので、軽くなにか食べてと。
ジェラードでお腹も膨れているので何でもいいか、とバレエの前に行ったお隣の「Marina」
*やはりバッファローのカプレーゼ


*夫はトマトソース味のパスタ


*私はリゾット



さー、いよいよ念願のスカラ座でのオペラ鑑賞です。
私にとってはスカラ座でオペラを観る、これが今回の旅行目的といってもいいくらい。
イタリアオペラの方を観たかったのですが、この時期はモーツアルトなのです。
チケットはすぐ完売するほどの人気のオペラとのこと。
席は旅行会社の方が奥の手を使って下さって、何と前から4番目の中頃という最高の席。
オペラグラスを使わなくってもしっかり観れるんです。
「フィガロの結婚」は日本でしっかりビデオを観てきているので、歌詞はわからなくても
ストーリーは分かっています。
スカラ座には各シートに台詞が出てくる小さな画面が貼り付けてあるのですが、イタリア語では
我々にはないのと同じ、じっくり歌手とオーケストラを鑑賞できるというものです。
いやはや夢が実現できるのです。


そして有難いことに我々の前の方2人は一幕で帰ってしまったのです。
前の席の大きなフワフワ頭がなくなって、何と有難いことか!
きっとご招待され、一幕だけで義理は果たした、と帰ったのかな?

さすがスカラ座のオペラです。
皆様盛装のオンパレード、女性は黒いドレスが多かったかな?
ロビーで写真を撮った後、間違って2階のバルコニー席に行ってしまったのです。
あれあれ、間違えた。
バルコニーのトイレを使っちゃおうか。こんなチャンスはないでしょうから。
入ろうとした時、足の悪い70代?の方が壁を伝ってゆっくり歩いて来ました。
そこでお先に、とお譲りしたのです。
すぐ出るだろうと待っていたのですが、何をやっているのでしょうか?出てこない。
トイレは1個しかないのです。
その内に素敵な黒いノースリーブのロングドレスを着た、多分40代後半の方も待つように。

ここまで待ったのだからと意地になって待ちましたね。
そこで優しそうな素敵な年配の男性が、申し訳なさそうにジーと待っているのに

気がついたのです。
女性のトイレ前なので、これは今の方の夫なんだろう。
足の悪い妻を気遣って待っている、わが夫では考えられないですねー。

やっと出てきたご婦人はにらめつけるように出て行きました。
長くなってごめんなさい、と言わないまでもニッコリくらい出来ないかね?
素敵なご主人とキツイ?ご婦人とのご夫婦も何十年もやってこれたのですね。

イタリアはキツイ年配の女性が多いのか、そんな場面によく直面しました。

いやはや本場のオペラは素晴らしかった!
一生の想い出を作ることができました。
ホテルに帰ったのは真夜中でしたが、大切な1日となりました。