知多四国88ヶ所巡り | いとう とみこの美味しいブログ

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4年ぐらい前だったか、知多の海の家でふと思ったのです。
知多四国88ヶ所巡りをしようかなと。
信仰心の薄い私は、昔名古屋の義父から「とみこさんは信仰心がない」と指摘されたことがありました。
矢合の観音様に義父と義母に同行した時のことです。
若かりし頃は多分そうだったと思う。

では今は?
あまり変っていないようには思うが、すべてのものには神が宿る、
という気持ちになっているように思います。
少しは進歩したかな?

折角知多に来ているのだからその間に知多四国を巡ってみるかな、と思ったのです。
ネットで調べると、海の家のすぐ傍の大井に5ヶ所固まっている。
歩いて、そこから始めたのでした。
最初に行った「北室院」のお庫裏様が親切にご朱印帳や地図、経本を手配して下さりました。

そしてボチボチと始めたというわけです。
そのお寺無事辿り着くこと、それで私の頭はいっぱいです。
それまでナビなんぞ使ったことがなかった。
電話番号が載っていないお寺もありました。
エーイ、ナビなんぞ使わなくてもなんとかなるでしょう、と道なき道を走ったり。
(同乗していた女子はそれ以後同行してくれなくなりましたが)

あるときは広々とした駐車場に安心してボコン、とバンパーをへこませたり、と。

あるときは電話番号にないお寺さんに、道案内してくださる親切な方にお会いしたり。
 このご夫婦は週末ごとに巡り、これで44回目になるとおっしゃっていました。
 88×44、それに番外編もあるので、何と驚きです。
 お経もすばやく、もちろん暗記、そしてご夫婦のうっとりするほどのハーモニー。

かなりナビになれたと思った頃、「左に曲がって、お疲れ様でした」
常滑の狭い道にうんざりしていた私は「あー、やっと着いたか」
と曲がってしまった。
なんとしても動かない、動かない。
無理に動かし、動かし。
見ると右側には私に困っている車が2台もいる。
あせって無理やりやっても・・・あー、神様、仏様!
先頭の車から50代くらいの男性が「僕がやりましょうか」とご親切に代わって下さいました。
ところがやはり駄目、
するとその後ろのおじさんが、「それじゃー、駄目だー。右に一回~~」と指示して下さった。
最初のおじさんは指示通りにして、やっと直線の道に車を移動することができました。
指示したおじさんが「こんな狭い道、曲がることが出来っこないじゃないか」と。
ナビ通りに曲がっただけなんですがね。
道幅を考える余裕が無かったんですね。
「お疲れ様」の声にホットして、道幅を判断する機能が働かなかったのでしょうね。
しかし2人のおじ様のお陰で危機は脱出できました。
これもお大師様のお陰かな?
可哀想な左の車体、その後の修理代のことは、もう思い出したくありません。

日間賀島と篠島の3ヶ所にはたいちゃんと一緒でした。
夏休みを待って、たいちゃんと美味しいランチを食べて、それからおまいりをして、の計画でした。
もの凄く暑い日、そしてもの凄い多い観光客、
挙句の果てに、住職さんから「こんな暑い日には、こんなことしていないで、海で
遊ぶものだ」なんてお叱り?をうけたり。

最後の方には夫が同行するようになりました。
同行して「これは考えていたより大変なんだ」と分かったようです。

夫が運転して、名古屋に帰る途中でお寺さんを巡ることにしたある日、
左を曲がるナビの支持通り曲がりました。
「ここは車が通れる?」とチラッと思ったのですが、曲がってしまったのです。
引き返そうにもそんなことが出来ない、進むしかない。
そしてとんでもない所に出てしまったのです。
左にカーブした狭い道、擦れそう。
右下は駐車場。
とにかく私は「状況を見るからそのままで」と降りて、ビックリ。
車は右が後10cmくらいしか余裕がないところに停まっている。
2メートル下は、たくさんの車が停まっている。
叫びましたね、「ぶつかってもいいから、めいっぱい左に」と。

何とか脱出できました!
もし夫が様子を見ようと降りていたら、2メートル下の駐車場に陥落、
車がこれ以上右に寄ったら、駐車場にまっさかさまに落ちていましたね。

見渡すと傍には立派な道が通っているではありませんか。
無事だったのは、やはりご利益があったのでしょうね。
その夜流石の私も思い出しては、眠れませんでしたが。

知多四国は88ヶ所巡りの他、10ヶ所番外編があるのです。
今月に入り、それも残りは6ヶ所、ということでしたが、完了しました。

始めたからには最後まで、ということだったのでしょうか。
お経さんをあげたのが何ヶ所かで、ほとんどお参りして、お賽銭をあげ、ご朱印をいただく、
という極めて信仰心の薄い巡りでした。

あるお庫裏様から「どうして巡っているのですか?」と聞かれたことがあります。
週末は巡礼の格好をした団体さん、そしてご夫婦、友人達とが多いのですが、
平日は少ないものです。
そんな中、私のように一人で、しかもあまり何かで悩んでいる様子もないので奇異?だったのか。
「大井に海の家があるので、巡ってみようかと思いまして」という私にお庫裏様は、
「それはようぞございましたね」とお寺の柿を下さいました。

そんな珍道中知多四国巡りでしたが、知多の引越しの今月に無事終えることができました。
そのご朱印帳は私の宝物になることでしょう。

災難にも遭いましたが、いろいろな親切にも出会いました。

 

最後に私のホンダ・フリードに大感謝です。

もっと大きな車だったら、ほとんどが狭い道の巡礼は不可能だったことでしょう。

ぶつけたり、こすったりと車に負担をかけてしまい、車が災難を代わってくれたような気がします。

最後に行った海蔵寺と東光寺です。