名古屋のお雑煮 | いとう とみこの美味しいブログ

いとう とみこの美味しいブログ

イタリア料理教室やグルメ食べ歩きをのんびりと書いていこうと思います。

 

昔新婚の頃、名古屋の夫の実家で食べたもち菜だけのお雑煮に衝撃をうけました。


当時はわが夫婦は東京に住んでいました。
浦和の実家の雑煮はいろいろな具が入っていました。
(当時はお餅が好きではなく、よって雑煮も苦手でしたが)

それが野菜好きの私には、菜っ葉だけのお雑煮に感激したのです。

おせち料理とは、京都の公家さんのものが広まったものとか。
ですからほとんどの人は、お正月のご馳走はお雑煮だったということです。
いろいろな贅沢な具を入れたわけですね。

それが名古屋では菜っ葉だけです。
昔からこの濃尾平野は、蒸し暑さのお陰で、農作物が豊かだのですね。
お正月にはいろいろなご馳走があったのでしょう。
ですからお雑煮は菜っ葉だけ。

今はもち菜ではなく、正月菜と称してスーパーに売られています。
私はもち菜と正月菜とはちょっと違うと思っていますが。

亡くなった名古屋の母は、お餅を焼かずにそのままもち菜と一緒にぐずぐずと煮ていました。
食べるときには、汁がお餅がだいぶ溶けて、ドロドロになっていました。

それはそれで美味しいのですが、スープは透明がいいかな。
そこで私は八部どおり焼いてから煮込んでいます。

おせちの野菜不足を解消してくれる名古屋の雑煮はなかなか合理的ともいえます。