自然にこだわる私には玉ねぎが大事です。
やっと玉ねぎが手元にやってきました。
さー、トマトソースを作りましょうか。
先日友人制作のにんにくをいただき、この暑さに痛み出したので、刻んで冷凍したのを使います。
にんにくも玉ねぎも痛み出すことありますよね。みじんにして冷凍、これってGoodですよ。
材料が揃いました。
有機の玉ねぎは炒めると、ねっとりしてきます。
手でつぶしたホールトマト、ローリエ、を加えて煮ること20分、あー、美味しそう!
トマトソースの完成です。
小分けしていろいろな料理に変身、あるときは隠し味として、と有難いトマトソースです。
毎年農業法人「光輪」の玉ねぎを春先ぐらいまではKeepしたいと思っています。
玉ねぎは西洋料理にはダシの役目も担っているので、大事になのです。
3弾目の料理本に書いたエッセイを載せましので、よかったらお読み下さい。
玉ねぎにかける熱い思いです。
やっと出合えた理想の玉ねぎ
私はかつて玉ねぎをいつも探し求めていた。
煮込み料理用の玉ねぎは、日本料理で言えば鰹節やコンブといったダシにあたるもの。
旨みと甘味を引き出してくれる玉ねぎは最も大切な野菜のひとつなのだ。
有機栽培の玉ねぎはこの役割をうれしいくらい果たしてくれて、かつ優しい味にしてくれる。
包丁で切っている時からその優しさが感じられるのがたまらない。
例年三月に入ると、その有機玉ねぎも段々手に入りにくくなる。
その頃には新玉ねぎが出始めるが、新玉ねぎは煮込み料理にはまったく向かない。
サラダ等で生食すれば瑞々しく美味しいのだが、煮込みにすると水っぽくてコクがない。
そんなことから料理教室では、「玉ねぎとにんにくは古い方が価値がある。
何でも若ければいいというものではない。
人間も同じ」と言っている。
知多半島に、「鳶茶屋」という釣り船斡旋の飲み屋さんがあった。
地元の釣り好き、魚好き、そして酒好きのおじさんたちが週末になると集まって来るお店だ。
知多にマンションを所有しているので、私もいつからかその店に顔を出すようになった。
知多半島は玉ねぎの産地、例によって有機の玉ねぎを話題にしたのだが、来店客のおじさんたちはあまり話に乗って来なかった。
玉ねぎの産地でするには、あまりにも身近な話題過ぎたのだろうか。
そんなある日、知多のマンションの近くに有機の玉ねぎを栽培している団体があると聞いた。
何回も辺りをウロウロ探してみたが、どうしても見つからない。
あきらめかけた頃、マンションの管理人さんと話をしていたら、息子さんがその農業組合法人「光輪」に所属しているという。
何という奇遇! こんな近くに関係者が居たなんて。
早速玉ねぎを分けていただき、トマトソースを作ってみた。
にんにく(青森産)のみじん切りを弱火でゆっくり炒める。
ちょっと色づき、いい香りがするまで炒めること。
これをきっちりやると上品な出来上がりになる。
みじん切りにした玉ねぎを加え、五分くらいゆっくり炒めていると、ねっとりしてくる。
有機の玉ねぎ独特のあのねっとり、べっとり感。玉ねぎの旨み、甘みが充分出ている証拠。
そこに潰したホールトマトを入れ、煮込むこと二〇分。
さーて、味見、味見。「ウーン、ウマイ!」期待通り。
玉ねぎの旨味がトマトソースを深い味わいにしてくれたのだ。
玉ねぎはこれに決まり!
私の玉ねぎ行脚は、これで終了