ずっとずっと昔のことです。
我ら夫婦がまだ東京に住んでいた頃です。
お正月に名古屋に住む義父、義母のところに帰省しました。
その時初めて名古屋のお雑煮を食べたのです。
野菜好きな私はお餅と菜っ葉しか入っていないお雑煮に大感激したのです。
お正月はおせちの他いろいろなご馳走でいっぱいです。
もち菜だけのシンプルさが嬉しかったのです。
勿論わが家のお雑煮はこれに決まりました。
(浦和の実家のはいろいろな具入りでしたが)
義母が作ってくれたお雑煮はお餅が溶けてドロドロになっていました。
名古屋の正統なお雑煮はお餅ともち菜を煮込むのですね。
わが家のはお餅を焼いているのですっきりのスープです。
好みで海苔、かつを節、柚子などをちょっと入れて。
これがわが家のすっきりお雑煮です。
最近はもち菜を栽培する農家がなくなってきたとのことです。
正月菜といって、小松菜に近い菜っ葉になってきました。
もち菜はすぐ葉っぱが黄色くなり日持ちしないからだと、八百屋さんが言っていました。
お餅と一緒にぐつぐつ煮るので、煮崩れしない菜っ葉でないといけない。
小松菜とは違うのですね。
今年も三が日の朝はこの正月菜のシンプルなお雑煮から一日が始まります。