今までに食べたことのない、まったくオリジナルな広東料理「ルシノア サノ」。
佐野氏は長い間中華料理をやってきて、この高岳の店で彼の今まで貯めてきたChineseプラスαの店を実現させたというわけです。
開店からまだ2ヶ月くらい。
店内はとてもお洒落、フライパン片手に厨房に立つ、という従来のシェフではありません。
ほとんどのメニューは既に下ごしらえが済んで、シェフはゆったりしたものです。
コースのみ、わが夫婦は¥8,000にしてあります。
私が小食なので、量より質で、とリクエストしました。
「伊藤様 MENU」 というメニュー表、こんな配慮も嬉しいですね。
*四川風よだれ鶏(辛味に山椒が使われているんです。最初から驚き!)
*本日のオードブル盛り合わせ(レンコンとゴボウのクミンで煮付けたのは
絶品でした。コチジャンで書いたドラゴンも手が込んでいます)
*ホワイトキャロットの渡り蟹入りふかひれスープ
(白にんじんという存在を始めて知りました。色彩の白、それにえぐみがない、
ということにこだわったとのこと)
*ホタテ貝と海老のしそ炒め リゾットチャーハン添え
(リゾットチャーハンという発想も面白い!)
*伊豆下田産 金目鯛の広東風蒸 メカブ敷き
(メカブを敷くなんてアイディアがいいですね。ちょっとトロッとなって)
*飛騨牛サーロインのカットステーキ ブラックペッパーソース
(マンゴーのソースもなかなかのものでした)
*カルボナーラに憧れた汁なし坦々麺(これは絶品!)
*広東スウィーツのデキュスタシオン
名古屋にもこんなヌーベルシノアが出てきたのですね。
素晴らしい!
ロスアンジェルスやニューヨークで食べている気がしました。
店内はジャズが流れ、ビールのグラスが京都のように超薄い。
それに器のセンスがいい。
それに一番嬉しいのが、化学調味料の存在が感じられないことです。
中華といえば、何はともあれ化学調味料味が先にきますよね。
我が家は使わないので、少々敏感なのですが。
これからも応援していきたい店でした。