背後のコーナーが食材のマーケット
ニューヨークのイタリア料理界に旋風を巻き起こした男、Mario Batali。
マリオはクリエイティブなシェフというだけでなく、ビジネス感覚をたっぷり持ち合わせた男の様です。我々のニューヨーク行きの少し前、大プロジェクト「Eataly」(EatとItalyの造語)を完成させていました。あまりに新品なのでまだガイドブックにも載っていない。どうして知ったかですって? 今はネットの時代です(私は弱いけれど)。
Eatalyは、今回のニューヨークの楽しみなので、もちろん風邪で調子が悪くとも行きましたよ。食材あり、5軒のレストランあり、料理学校ありというビルごと「マリオのイタリア村」といった感じです。
特に魅力的だったのが、パンコーナー。マリオのレストランはパンが抜群に旨い。ここでも製造販売している。キッチンウエアのコーナーもついつい買いたくなってしまう。
楽しみにしていた食材はちょっと期待外れ。マリオのプライベート・ブランドの缶詰、瓶詰めが多く、目新しい食材は残念ながら見当たらない。
広いスペースのEatalyをくまなく見ての印象は、「値段が高め」。他の店ならこんなに高くはないのに。「ニューヨークの買い物通?の私には通じませんよ」
ニューヨークは今すごい好景気。まるで9.11のテロの前のような。好景気のニューヨークには世界各国から人々が押しかけている。いや、逆か、人々が押しかけるから好景気になったのでしょうか。いずれにしろ、オバマ大統領の貢献は大でしょう。
今回、今まで築いてきたマリオ・バターリに対する熱い眼差しが、商売丸出しを垣間見てちょっと冷めかかっている私です。