2009年7月夫とニューヨークに行った時のことです。
ニューヨークに到着した夕方、夫の仕事仲間であるエンジニアのMr.J夫妻がディナーに招待してくれた。Mr.Jはイタリア移民3世で料理上手の
67歳。2周りも年下の女性と最近結ばれたラッキーな男だ。
スペイン調のキッチンにある大きな机には、キャンドルの火が揺れていた。
大皿には細まきの生ハムとチーズをグルリと並べ、中央にオリーブ類、豆の煮物がこんもり盛ってある。隣の皿には、真っ赤なトマトと白いモッツァレーラチーズ、緑のバジルとイタリア色で目を楽しませてくれている。これらは近所のイタリアンストア「シタレッラ」で揃えたのものでした。既製の惣菜をお洒落に盛り付けている彼のセンスに感銘した。
大きなワイングラスも何気なく置いてある。
さーて、いよいよ乾杯という時Mr.Jが取り出したるは、高さも幅も優に30センチはある、グルッと円になった大きな大きなデカンタ。
結婚のお祝いにいただいたのだという。ワインを流し入れると、注ぎ口までの距離があるので、より美味しくなるというもの。何でもビッグサイズの国ならではのデザイン。久しぶりの再会に会話とワインが弾む。
メインディッシュは“娼婦風ペンネ”。既に鍋からいいに匂いがしている。
私はいつも脂がたっぷりのったサーモンで作るのだが、今日は大きなマグロを用意してくれていた。それを大きめに切ってサッと火を通す。赤身のマグロはコクにはちょっと欠けるのでアボカドを入れてコクを補うという心憎いことをやってのけている。
長い飛行疲れを癒してくれる味でした。
とこう記してある。
マグロとアボカドのもいいのですが、今回のわが料理教室は
”サーモンの娼婦婦ペンネ”
サーモンは脂身のある、ノルウェー産がおすすめ。できたらお刺身用を。
サーモンに塩、こしょうをして、小麦粉をまぶし、鍋ににんにくと赤唐辛子を入れ、ゆっくり香りが出るまで炒めたところにサーモンを入れて、フォークでほぐしながら焼き、ホールトマトを入れ、煮込み、黒オリーブ、ケイパー、パセリを入れ、塩、こしょうで調味し、アルデンタに茹でたペンネとからめる。簡単なのに抜群にウマーイ。
このソースけっこう日持ちがするので、多めに作っておくと便利ですよ。
しかしイタリア人というのは名称をつけるのが上手ですね。
黒オリーブが入っているので、娼婦風とつけたのだと思いますが。
感性の豊かな国民です。
お試しください。