「私の独り言」
クリスマスも終わり、サー、おせち料理の頭にセットするときがきました。
名古屋に住むようになって、しばらくは義父母の所でおせちをご馳走になっていました。料理屋さんにお重を持参し、詰めてもらうのです。箸をつけるのがもったいない程きれいに詰めてある。しかし味は甘辛く、飽きてくる。時同じくして義父母が病気になったということもあって、本を見ながらのおせち料理作りが始まって、もう三十余年にもなる。
昨今はデパートで名店のおせちが並ぶ世の中になったのですが、何品かでもご自分の家庭の味のおせちを受け継いでゆくことは、大事なことだと思う。正月になると家族が懐かしい味を愉しむことが出来るというのは、心温まり、いい思い出になる。思い出は多い方がいい。
以前は毎年新しいレシピにチャレンジしていたのですが、最近はほとんど定番メニューに落着いている。
“黒豆”、“田作り”、“牛肉のごぼう巻”、“とこぶしの松かさ煮”、“海老のうま煮”、“数の子”、“ローストチキン”、“お煮しめ”、“出し巻卵”、“さわらの焼き物”それに紅白のかまぼこといったところ。
それに洋食系で、温かいものがプラスされる。
今年は”ポトフ”にしようかな。”ポトフ”なら5歳以下の孫達も全員食べられるでしょう。
それに娘のところに牡蠣が仰山届くのだとか。牡蠣は殻からはずすのが大変だけど・・・。有難いことです。
今年も“なます”のかわりに洋風の“にんじんのサラダ”か“チキンのマリネ”でたっぷりの生野菜を補強することにするかな。若者は洋風のものの方が箸が進むようなので。
お重に詰められたおせちを見ながら「毎年こんな忙しい思いをして、よくやるよ」と我ながら感心しているのだが、この自己満足こそが、おせち作りの最大のモティベイションのようですね。