今回、音楽やカレー(そう言えば最近書いていない、紹介したい店は沢山あるのに)がテーマでないので、検索で来た方以外は飛ばした方がよい内容になっている。


我が実家の回線(旧TEPCOひかり)は、auひかり(旧ひかりone)のギガ得プランにした。
TEPCO時代のユーザー専用キャンペーンが適用になるので、ISPもDTIを止めてau one netに切り替えた。
DTIとはもう、210円のU-bicプランのみの契約になるが(メールのみを残している)、今回(少し以前のものも含むが)の一連のDTIの行動を総括したい。
決して外野が読んで楽しい記事でないので(普段の記事も楽しいわけではないが)、DTIユーザー以外は目を通さない方がよいと思う。


1.あまりにも急なサービス終了タイミング

回線自体終了が発表されたとは言え、2011年の9月まで旧TEPCOひかりのサービスは利用できるはずであった。
もちろん、その後も使い続けられるに越したことがないが、ギガ得プランが発表された頃には「もう潮時ではないか」という思いがないではなかった。
本来、ゆっくりと心の準備をして、情報を判断した上で、ユーザーは判断することが可能なはずだった。
だが、それを前倒すこと1年半、2010年の3月での終了をDTIは発表した。
前回のエントリーでも記したが、もっと早い発表であれば他のISPに切り替えての継続利用は可能であった。
他のISPに切替させないこのタイミングで、DTIは年度内の打切りを断行したのである。
移転も多いこの時期を期限にしたのは、年度決算期にすることによりNTTからの報奨金(Bフレッツ移行により多少出るらしい)を年度利潤に組み込めるという皮算用があったとの噂はある。
もちろん、これは噂に過ぎず、真偽のほどは全く分からない。
だが、それに「本当かもしれない」と思わせるだけの理の整合性があると、真偽は別として信じてしまいかねないところはある。
ネットで調べると、旧TEPCOひかりしか使えない地域(若干ある)には、別ISPで継続できるようにKDDI側で便宜を図ったらしい。
だが、本来であれば年度末の一番忙しい時期に、引越もないのに多大な検討時間を取られるのは多くのユーザーにはたまったものではないだろう。


2.切替手続きの強制表示

「12月の発表以来、毎日1回石田社長の顔が立ち上がるので何とかしてほしい」と実家から連絡があり、その事実を知った。
DNSのプライマリとセカンダリを手動で打ち込んでからはポップアップは出なくなったが(auひかりにした後は再度自動に戻す必要あり、手動のままでは繋がらなかった)、年が明け日が経つとポップアップの頻度は上がっていたらしい(ネット情報のみ)。
インターネットはそれぞれのユーザーがそれぞれの用途で用いており、オンライントレード・チケット購入・オンラインゲームの最中などに強制ポップアップが出されたのであれば、多大な実害が発生すると考えられる。
そこまでしないと3ヶ月でサービスを終了できないと判断してのことかもしれないが、ユーザーの都合をまるで考慮していないやり方は今回一番反発を生んだようである。
ポップアップページにメールアドレスを入れてBフレッツへの切替に了承しなければ、何度も切替依頼画面が出てくるシステムは、ある意味愉快犯の作成したブラクラよりも避けようがなく迷惑とも言える。
昔、ドラえもんで街中の鏡にCMを強制表示させ、市民から顰蹙を買う内容のものがあったが(これは最後にどんでん返しがある)、DTIのポップアップもそれを思い起こさせる(これはどんでん返しなどない)。
使用料金を払っているユーザーは、石田社長の顔を見たくて契約しているわけでは決してない。


3.他の選択肢を示さないBフレッツのみの代替案提示

本音を言えば、ある層にとって「プラチナオプション」は非常に魅力的なサービスであったと思うし、Bフレッツを選択するのであればDTIは相当良心的なISPであると、個人的には考えている。
だが、他の選択肢を与えず、Bフレッツだけが唯一の切替プランであるかのように資料もWebも表示していたのは、やはり問題であり大きな反発を買っていたはずである。
料金が1000円安く、1ギガ(もちろんそこまでは出てない)で、回線流用(うちはできた)可能なギガ得プランの方がよいというユーザーは多いはずで(うちもそう)、後からその選択肢があると知ったユーザーからはISP自体への不審が生まれかねないと思われる。
NTT回線を推すのであれば、両サービスを提示した上で「いかにプラチナオプションが優秀であるのか」を、言葉尽くして説明するべきであった。
最初に送られてきたDTIの資料からは、プラチナオプションは名前こそ記されてたが、結局どのようなメリットがあるのかについては詳しく分からず終いであった。
先のポップアップも、メールアドレスを入れるだけでBフレッツへの手続きが進んでいくものであった。
また、3月中に手続きをしないとBフレッツへの移行を勝手に進める旨の記載があったが、あれはどうなったのであろうか(未確認)。


4.代替設備がないマンションプランでのサービス打ち切り

ホームタイプで選択肢が複数あるのであれば、まだよい。
マンションタイプの場合、選択肢が他にないことも少なくない。
Tシリーズ(DTI名称ではTタイプ)しか入っていない建物では、DTIはADSLを代替案で示したらしい(ネット情報、もちろんうちは無関係なので直接の被害者ではない)。
マンションに光の設備が入っていながら、2010年の時代でかえって割高なADSLを誰が使いたがるのであろうか。
さすがに、KDDI側で一部のユーザーには別ISPで申込できるようにしたらしいが(全てではないらしい、詳細未確認)、そこまでしてDTIを長年選択したユーザーのネット環境を悪化させたいのであろうか。
DTI関係者が読んでいたら申し訳ないが、iTSCOMに乗り換えたユーザーの書き込み(これは12月の初期)などを見る度に、自業自得という思いを感じていた。


5.DTIフォンひかり切替不可電話番号の終了

おそらく、今回の騒動で一番の被害者はこの層であろう。
050IP電話は、Bフレッツ回線で引き継ぐ方法があるらしい(DTIより最初に来た資料に記載、うちは関係なかった)。
だが、NTT加入電話からポータビリティを行った番号以外のFusion払い出し番号については、サービス終了と同時に0AB~J番号は消滅してしまうのである。
何かのプランに切替を行った場合移行完了までは使えるらしいので、厳密には本日現在でもこの番号を使えているユーザーは存在する。
だが、場合によっては名刺に刷ったり知人の全てに伝えていたりしてもおかしくないはずで、僅か3ヶ月でどのように切り替えたらよいか、途方にくれていたユーザーも少なくないはずである。
そうした特定ユーザーにはFusionと交渉してでも移行可能な代替電話サービスを用意するべきであったし、それが無理ならそのユーザーだけでも提供期限を延長背べきであった。
時代の移り変わりとともに、固定電話の利用頻度が激減していったことが、これらのユーザーにとっては唯一の救いか。


6.恣意的な料金改定

厳密には今回より前のことになるのだが、以前ひかりoneTタイプの帯域制限を撤廃する代わりに、他のISPで全く行っていなかった料金値上げを(このプランのみ)断行した。
正確な数字は覚えていないが、確かホームタイプで300円強値上げしていたと思う。
これは、帯域制限撤廃という大義名分が一応あるにはあった。
だが、その後実家に届いた資料には驚かされた。
旧TEPCOひかりプランとBフレッツのDTIプランと比較し、いかにBフレッツが安いかを説明していたのである。
値上げ前はBフレッツの方が高額で、値段を逆転させたのはDTIである。
マンションタイプに至っては、旧TEPCOはVDSLの値段をBフレッツはイーサネットの料金を提示していた。
鰻屋でA店は特上の値段を、B店は並の値段を提示して比較するのと変わりない、不当表示である。
もちろん、その組み合わせで両方の設備が入っているマンションがあれば、適切な表示ではある。
だが、ほとんどはVDSLならVDSL,イーサネットならイーサネットで、設備は統一されている。
「実害」という点では、この項目は数百円の違いなので目を瞑るべきなのかもしれないが、ユーザー本位でない情報操作の発端はこのあたりにあったのではないかとも思う。


7.ユーザーに対する姿勢

本来、これを初めに記すべきだったかもしれない。
今回、DTIは「自分たちは被害者である」という立場を取っている。
KDDIが一方的に回線提供を終了させたから、ひかりoneTタイプのサービスを提供し続けることができなくなった、のだと。
だが、これを鵜呑みにすることはできない。
確かに、KDDIがTEPCO時代の占有回線を提供し続けていたのであれば、このような口実をDTIに与えなかったという点はあったかもしれない。
何割かは、KDDI側にも責任はある。
しかし、「自分たちは被害者」という立場で取っている行動は、さらに多くの「被害者」を生産している行動と言えないだろうか。
おそらく、多くのユーザーは「DTIがこれ幸いと元々希望していた戦略(Bフレッツへの移行)に全力を挙げたのであろう」と考えているであろう。
ユーザーが被害者にならないように、ISP側がクッションの役目を果たすことなく、逆にそれを逆手に取った行動を取っているのである。
本当は、ここに石田社長の動画でのコメントを一言一句記載し、論評するつもりでいたが、やはり止めておく。
ただ、少しだけ抜粋すると「KDDIが回線サービスを終了し、プランの継続ができなくなった」「速やかに切り替えていただけるようにBフレッツのプランを用意した」「僅か3クリックで簡単に手続きができる」などの内容であった。
自分たちは被害者だが、ユーザーに対する誠意は見せているかのような物言いである。
だが、他の選択肢も代替案を利用できないユーザーへの救済案も、そこには存在しない。
初期DTI成功の要因は、徹底した回線管理である。
現在のフリービットの帯域制限の精神も、おそらくそれを起点としている。
実際、回線管理を行うことによる、他ISPとの差別化は十分有効であると思われるし、ダイアルアップ時代と違う数少ないISP側で行えるサービスであるとは思う。
だが、回線は管理しても、ユーザーの意思による選択までを管理することはできない。
DTIの今回最大の誤算であり、評判を失墜させることに繋がったのは、ユーザーの利用プランまでをゲームの駒のように管理できると考えた点である。


総括とDTIに対する要望

元ユーザー(厳密にはその家族だが)としては、IIJと並ぶ高品質ISPとして名を成したDTIが消滅することを望んではいない。
先に挙げた回線管理を段階化させることにより、料金体系と接続環境を多層化できると思う。
現在、一元化されている光の料金体系であるが、「もっと安く」「値段が上がってももっと高品質を」などという多様な声はあるはずである。
DTI再生には、プラチナオプションなどを前面に出していく必要があると思われる。
もう一点、「目を外に向けよ」とも述べたい。
首都圏ユーザー主体のDTIが全国規模にするに当たって、全国レベルの回線(Bフレッツ)に力を入れたいのは分からないでもない。
だが、それを自分のISPを選択したユーザーに向けても、新規のユーザーには結びつかない。
結局、DTIの方針に見切りをつけて、長年のユーザーが減少しただけである。
もしかしたら、石田社長は帯域を使う邪魔なユーザーに去ってほしかったのではないか、とまで感じる。
帯域を喰わず料金だけ払ってくれる新規ユーザーの獲得に力を入れるso-netのように、多大なキャンペーンを張れるのであればDTIはそれを行うべきだったのであろう。
だが、DTI規模の体力もそこまでないISPの場合、それはできない。
Bフレッツを用いたときにどれだけのオプションで回線を充実できるか、他ISPのBフレッツユーザーに強く宣伝していく必要があったのである。
他にも記したいことはあるが、今回はこのぐらいにしておきたい。
今回は元ユーザーからの意見なので異論はあろうが、同様の考えを持っているユーザーは少なくないと考えて記すことにした。


柳原陽一郎 20th Anniversary Live ほとんど全曲マンスリーライブ「ウタノワ~one take OK!」の頃/下北沢440(10/04/03)
鬼怒無月(g)、水谷浩章(b)、外山明(d)


1.みんなの☆
2.流れてゆこう
3.マフラー
4.ねこなのだぁ
5.きみの重さ
6.お茶のじかん
7.航海日誌
8.ひまわり
9.ハニー・ムーン


10.おもいで小道
11.小さき人
12.えらくなりたい
13.光のあたる場所へ
14.キミノタメナラシネル
15.愛の嵐
16.SATOKOちゃん
17.フリーダムライダー
18.ホーベン


19.ライク ア ローリングストーン
20.風博士
21.あえて旅人


22.SATOKOちゃん


柳原陽一郎全曲ライブ第4回は、たま時代と一番乖離のある楽曲がセットリストに並ぶ。
2月と3月のレポが仕上がっていないので、今回も取り急ぎの雑感などのみ記す。


・「一番辛かった時期」と前回述べていた時期の後、柳原陽一郎は月~金で家に籠り音楽の勉強をし、土日は山へ登る日々を過ごしていたらしい(頻度は分からないが)。ある日丹沢に登り遭難しかかり、山小屋で新聞紙に包まれながら一夜をすごし、その中で今まで無理をしてきたことやこれからは好きな音楽をして生きていこうと決めたことなどを語っていた。「マフラー」はこのときの気持ちを歌にしたものとのことで、「朝が来るのを待つ」はリアルな体験談だったのであろう。
・以前よく演奏されていた「ひまわり」の前奏が始まる前の水谷浩章のベースソロは、楽しみにしていたのだが聴けなかった。そう言えば以前、水谷浩章はハードディスクがクラッシュしてしまったことを述べていた記憶があるが、それが原因なのだろうか。名曲は名曲なのだが、あの頃のバージョンが永遠に失われてしまうのであれば少々惜しい。
・「ハニームーン」は、非常によい演奏であった。鍵盤系の音があったほうがよいのではないかという予想は完全に裏切られた。鬼怒無月のガットの響きがアンダルシアの風を下北沢に運び、息も詰まるこの極の完成形を体現した。できれば、最後のアンコールでこちらを選んでほしかった。
・「おもいで小道」は、たま時代の一回り年上のPA(小俣佳久ではないようである)が95年に亡くなり、孤立無援の当時の自分を励ましてくれた故人を偲んで作った歌とのことである。この曲を普段演奏しないのは思い出し辛くなるからで、この日も明らかに視線の先に優しかったであろう個人の幻像があった演奏であった。
・今回も、全体として鬼怒無月のギターソロが目立ち、これを目当てに通っている観客も間違いなく多数いると思われる(この時代の曲群まで前売りが売り切れたのはこのためであろう)。だが、確か41歳になったときのバースディライブで聴かせた、「愛の嵐」の外山明の見事なドラムさばきは健在で、彩りを添えた。


たくさん述べたいことがあるが、充電が危ないのでいずれ仕上げたい。
なお、柳原陽一郎はボブディランの来日には行けなかったらしい。


Dream Holics #1/秋葉原ドレス(10/03/31)
出演:山田庵巳/シロマル○テイスト/マリエ


(マリエ)
1.いずれ僕は負ける
2.空啼(ソラナキ」
3.青天白日
4.泡沫(うたかた)
5.マスターキー
6.迷彩方程式
7.軌道修正


(シロマル○テイスト)
1.あいを食べるうさぎ
2.今日
3.ひとつ…
4.白線
5.ひかりのワルツ
6.特別とは~石ころのうた~
7.白い月


1.旭をつれて
2.羊のアンソニー
3.赤い月
4.スイートポテト
5.ロールキャベツ
6.かぼちゃのスープ
7.アイサレー大佐 フォーエバー
8.おいとまいたしましょう
9.ぱぷりかぁな


10.高速バナナに飛び乗って



昨年末以来の秋葉原ドレスホールであるが、昨年末も年内最後、今回も年度内最後ということで、山田庵巳が重用されているライブハウスである。
今回も、前回同様前売り1500円のライブであるが、音も演奏もよいライブハウスであるのは確認できているので、最初の出演者から聴きにいくことにした。
たまりにたまったライブレポが残っているので、詳細な記述は後回しにするが、リストと短評を忘れないうちに記しておきたい。


最初はマリエ(http://www.marie-pasta.com/ )という女性が、演奏していた。
華奢な体で、大き目に感じるアコースティックギターを力強くかき鳴らし絶叫する。
直近までマイクを口に近づけて、口も大きく開け精一杯歌い込める。
「絶叫」とは言っても、いわゆるシャウトではなく、音程を外さず高音で突き抜けたフォルティッシシモを歌うと言った方が近い。
2曲歌った後、「とんがった歌が多い」「ステージの上では本当のことしか言わない」旨の語りが入り、どこまでも真っ直ぐである精神を感じた。
だいたい、普段聴くライブはステージの上であまり本当のことを話さない。
原マスミは多少自分の気持ちを話すこともあるが、ジョンソンtsuは全てが演じられた世界だし、双葉双一と山田庵巳は「本当」を探す方が難しい。
かつての「虚言倶楽部」所属のメンバーは、現在はるかに本音を語ってはいるが。
ただ、「虚言」の大きさが、そのまま構築する物語の大きさに比例しているようにも思える。
その意味では、マリエは「等身大」を歌っているようにも取れるかもしれないが、そうではない。
一番歌詞的には素晴らしかった「軌道修正」では、「理想を掲げて、必死で生きているんだ」といった部分があったはずだが、この一節に歌い手としての精神がおそらく集約されている。
「等身大」ではなく、「こうでありたい」という生き様をシンプルな構成の曲に乗せて、歌い込めているのであろう。
たとえ日々の食事に事欠き、キャベツを主食とする生活をしたとしても、毅然とそれを受け入れた上で理想に向かっていく心の強さがある。
なかなか齢を重ねるとこうはいかなくなるので、「このままで頑張ってほしい」という後ほど出た山田庵巳の言葉はとても共感できる。
音楽的には「ただ一つ静かな曲」と述べた「青天白日」よりも、次の「泡沫」の方に内面的な静けさを感じた。
「マスターキー」は、一番聴きやすく口ずさみやすい。
「迷彩方程式」は、「緩急緩急緩急」の順で流れ、高速シャッフルのストロークがそこまでの緩やかさと対比され効果的であった。
本来フル編成のバンド演奏のほうが効果が増強されるのかもしれないが、音楽的には一番面白かった。
自分には、このマリエほどの真っ直ぐな精神も行動力もなく、「軌道修正」を聴いても自分自身の居たたまれなさが感じられ、毎日聴くには正直辛い。
このような理想を掲げていたのはいつまでのことだったのか、「必死に」行動することなど最近あったであろうか(最近頑張ったのは、小沢健二のチケットを取り損ねたときぐらいである)。
あまりレポらしくない部分ばかり書いたが、そのうちきちんと記したい。


シロマル○テイストは、一言で言えば、「ロハス的」と言える音楽であった。
ピーターラビットのマグカップでハーブティでも淹れながら聴くのが似合う、そんな音楽であった。
絶対に似たタイプのミュージシャンがいたはずなのに、それが誰なのか全く思いつかない。
高音の処理は大貫妙子風(的ではなく風)だし、「今日」あたり(個人的にはこの曲が一番よかった)は矢野顕子風にも感じられるところはあった。
昔々の「すかいらーく」のCMソング(「ここは~レストラン~」の歌)に一番近い風だったが、「特別とは~石ころのうた~」は南谷朝子の歌い方にも近かった。
昔のポプコンには、これに近い音楽も多かった気もするが、21世紀もここまで来るとほとんど見あたらなくなってしまった。
最後の「白い月」などは余韻も残り、音楽的にもよかったが、いずれ詳しく記したい。


山田庵巳は、「模範的な黒」で始めるとばかり思っていたら、サンジャックでは結局使えなかったカポタストを2ポジションに据えて、「旭をつれて」「羊のアンソニー」から演奏を始める。
「旭をつれて」の高速アルペジオの美しい響きは、弾き語り系のライブ演奏でめったにお目にかかれるものではない(ギター専科の別伴奏付きならありえる)。
おまけに、あのボーカルである。
「山田庵巳」検索でこのブログに辿り着いた音楽愛好家の方は、対バンに「山田庵巳」の名前があったら必ず聴いて帰ってほしい。
「心にやましいことがあるからここに来たんでしょ」の言葉が、この日は何度か繰り返される(客席から返る「はい」の声あり)。
「赤い月(三毛猫のミケでなく、鈴木さんちのポチの方)」が聴けたのは、本当に嬉しい。
「それぞれの食卓にそれぞれの~」ということで、食べ物系が3曲続く。
3曲全部上品で美しいが、「スイートポテト」がフレンチなアンニュイさがあり、本当にスイートポテトが食べたくなる。
残りは前回や以前に聴いた曲だが、3組の最後の演奏だったので当然アンコールが入り、「ありえない」と拒否するも、最終的には1曲演奏する。
「皆さん頑張っていきましょう」などといった内容の、それこそ山田庵巳では「ありえない」語りが入る。
それを山田庵巳は観客のせいにしていたが、一番の原因はマリエに他ならない。
「ステージの上では本当のことが言えない」「最初から聴いていて心が痛くなった」などといったMCもあったはずだが、そうした想いがこの「頑張る」という言葉に具現化されたに違いない。
今頃は、マリエのせいで心を2割程度入れ替えた山田庵巳が、「理想を掲げて必死に」新曲などをこしらえている頃かもしれない。


このレポの詳細もいずれ記したい。




輪音-rinne-春風に舞う/代々木ブーガル(10/03/26)


(山田庵巳)
1.模範的な黒
2.砂の道
3.命の傍らに
4.機械仕掛けの宇宙
5.右手に松明
6.アイサレー大佐 フォーエヴァー
7.おいとまいたしましょう


(オゥルドガァド幻奏楽団)
1.
2.ラクンパルシータ
3.黒い瞳
4.オゥルドガァド
5.名曲組曲
6.葬送曲
7.モリーノ
8.ロマネスカ


(ヒネモス)
1.(入場行進)
2.みんな夢の中
3.コロボックルと夕焼けの街
4.グレイタウン
5.夜明けの歌
6.冠婚葬祭
7.羅針盤
8.(「ワーオワーオ」「~エジプシャン」という声が入る曲)
9.ワールドトラベル三分間
10.カリブの~(聴き取れず)
11.(エンディング)


12.ピクニック・リュックサック
13.(メンバー紹介)


締切のない季節がようやく訪れ、ギターを奏でたりライブに足を運んだりできる時間が持てる日が巡ってきた。
山田庵巳は実は今月ライブが4回あり、この日のライブの前に既に2回ほど演奏の場を持っている。
だが、こちらも忙しかったこともあるが、告知が本当に直前でどうにも都合が付かなかった。
今月最初のライブも決まったのは直前で、次のライブ(日比谷カタンとも共演、行きたかった)に至っては前日にメルマガでライブ告知が届いた。
もともと2~3ヶ月前から予定を空けてライブに行くことが多かったので、瞬発力に乏しいのは残念である。
ともあれ、この日は仕事帰りに歩いていけるライブハウスなので、ハイカラ亭やプークなどを横目で見ながら初めてのライブハウスにまで散歩気分で出かけた。
サードクラスのはかまだ卓のブログによれば、荻窪ベルベットサン(結局一度もいけず終いであった)の店長が代々木ブーガルの店長になっているらしい。
マンダラ1とマンダラ2の中間ぐらいの大きさとのことであるが、ステージは横にかなり大きかった。
客の心配はともかく、パスカルズぐらいならステージに乗り切る大きさであった(ただし横に長く奥行きはそれほどでもない)。


この日は共演者も特徴があったので詳しく記したいところだが、1月のレポも後回しになっているので、まずは虫食いリストと箇条書き雑記のみ記しておく。


・最初に目当ての山田庵巳の演奏だが、最初に3曲ほど定番曲を演奏した。
・普段も帽子(つばのあるキャップタイプ)を被る山田庵巳は、自動販売機で温かい飲み物を買おうとして、帽子のつばで冷たい壮健美茶のボタンを押してしまったらしい。
・哀れな男が主人公となる曲を、この日は3曲も演奏した。「機械仕掛けの宇宙」が一番名曲だが、物語型の大曲を複数演奏するのは珍しい。
・最後は「おいとましましょう」で終了するが、耳に馴染みのある昭和歌謡的な旋律であった。カバー曲かもしれないが、確認は取れていない。


・オゥルドガァド幻奏楽団(http://teikokuongakukwai.web.fc2.com/oldguard.html )は、インストゥルメンタルであった。ピアノとリーダーのアコーディオンが目一杯頑張っていて、バイオリン2本とベースはおとなしい。
・似非大正浪漫的なフォーマルな衣装で、ホームページもその色彩が強かった。カバー曲の演奏は弦が地味目だったが、オリジナル曲は全てよかった。耳で聴いて聴き取ったものなのでタイトルが正しいか分からないが、「名曲組曲」の4曲目旋律が凝った感じで個人的には一番印象に残った。
・アルバムが発売されるらしいが、当初7インチシングルで発売される予定だった「葬送曲」「モリーノ」は、どちらも耳に馴染みやすい音楽に編曲もカバー曲より思い切ったところがある。「葬送曲」は芝居のBGMに書き下ろされたらしいが、生演奏で舞台で用いられたらさぞかし映えることであろう。
・ファーストヴァイオリンの音色が美しく、上声でセカンドが被るところがよかった。
・なお、アコーディオンはホーナーだった(ヒネモスはエクセルシャー)。オゥルドガァド幻奏楽団はアコーディオン主体の音楽なので、アコーディオン愛好者は楽しめると思う。
・オゥルドガァド幻奏楽団は、普段酒場での演奏が多いらしい。「ラクンパルシータ」や「黒い瞳」あたりはそうした曲の流用かもしれないが、やはり「酒場のBGM」とは差別化が行われた方がよいようにも思えた。今回のプログラムは後半へ盛り上げる構成だったが、最初に「オゥルドガァド幻奏楽団らしい」楽曲を持ってきて聴衆を引き込んでもよかったのではないか。また、「酒場のBGM」曲も舞台用に編曲を変えてきてもよかったかもしれない。
・後で、詳しくレポを上げたい。


・ヒネモス(http://www.e-hinemos.com/ )は、何と11人編成で楽器も複数使うため、舞台を一杯に使っていた。チューバ、ドラム、トロンボーン、サックス、チェロ、バイオリン、アコーディオン、ピアノ、あとはリコーダー、ギター、ピアニカ、ノコギリ、木琴など、楽器の持ち替えを頻繁に行っていた。
・印象としては、パスカルズ、はじめにきよし、栗コーダーカルテットに近いところもあるが、どことも異なる要素も多分にある(ピラニアンズとは距離がある)。音楽的には、石川浩司が4人ぐらい入った歌わないパスカルズが一番近いかもしれない。チューバやノコギリの音は入るが、はじめにきよしのように超絶技巧を聴かせるのでなく、全体で一つの音楽を創るタイプであった。
・ホームページを確認してみたところ、設立の中心人物で指揮者でもあった「ったった」は既に脱退済みとのこと。パスカルズで言えば、ロケットマツが脱退したようなものか。演奏中はそんなことは微塵も感じさせず、もともとこのような編成であったかのような軽やかさがあった。
・真ん中の2人(タカハシペチカとキリ)が視覚的には中心人物だが、主に担当がトイ楽器とアコーディオンなので、音楽的には中畑犬とシミズギリコが主旋律部分を担っているように感じた。特に、シミズギリコはかなり重宝しそうな器用さが感じられ、バンドに一人置いておきたい存在である。
・1曲の中で何度も楽器を持ち替えるところが、この楽団の一番の特筆するところだろうか。また聴いてみたいが、今回のレポも早いうちに詳しく上げたい。



柳原陽一郎ほとんど全曲マンスリーライブ「長いお別れ~Record'00」の頃&未発表曲/下北沢440(10/03/06)


1.ふたりは遊牧民
2.ねじれていく男
3.タイミングがわるい
4.愛される不思議
5.涙があふれてる
6.いたちの森
7.君を気にしてる
8.大丈夫


9.頑張れ父ちゃん
10.クリスマスベル
11.オー!トラブルマン
12.人魚の時間
13.奇跡の人
14.人生はロデオ
15.長いお別れ
16.私は音楽家


17.SONATA
18.まごころの歌


19.奇跡の人


全曲ライブの3回目であるが、詳細レポは確定申告より後に記したい。
以下、取り急ぎの短評などを記す。


・たま脱退後、ソロになってすぐの頃の作品である。モードとしては2つか3つ前のモードの曲が中心なので、「長いお別れ」のアルバムが再発されていなければ前回並のレア曲中心であった。
・「未発表曲」に期待が合ったが、日産自動車の販売店のみで用いられた委嘱曲「頑張れ父ちゃん」だけであった。「永遠の休日」などを予定していたのであろうが、残りの曲数があまりに多いことで絞り込んでしまったのかもしれない。
・1・6・7曲目は、鬼怒無月のギターがガット(クラシック)ギターで、柔らかい音が柳原陽一郎の甘い声と相乗し、とてもよい雰囲気であった。このギターは第4回も持参してほしい。
・また、鬼怒無月のギターは、今回オートバーンを走るスポーツカーのように全開状態であった。「人魚の時間」あたりでは、ソロの速弾きが調和のある正確さで演奏され、ついついギターばかりに耳が行ってしまう。
・外山明のドラムは、この時代の曲(次回ぐらいまで)が一番合っているようであった。全部自由ないつものスタイルと異なり、定型の中に思い切った自由さが織り込まれる今回のスタイルが、個人的には魅力的に感じた。
・外山明と言えば、以前バースディライブで「愛の嵐」を演奏したときが最高の出来(おそらくその年の全曲の中でもベストの演奏)だったが、この日の外山明も冴えまくっていた。
・「クリスマスベル」「私は音楽家」は、演奏機会が極端に少ない曲だが、まるでピアノの発表会に臨む少女のように、周到な準備を感じさせる演奏だった。前回の演奏とは見違えるほど完璧な音楽であった。
・前回、前々回は、「オリジナルに近い・遠い」といった物差しが入り込んでしまったが、今回は純粋に演奏者も観客も「ライブ」として楽しめる献立であった。クオリティも高く、このメンバーで(ほぼ)全曲聴けるということが素晴らしいことだと再認識させられた。柳原陽一郎本人も、一番苦しい時期の曲目だったにも関わらず、今回が一番楽しそうであった。
・次回は、曲目があまりに多いため3時間コースになるかもしれないとのこと。ともあれ、「自由に曲をいじれる」最後の回なので(第5回はアルバムに忠実だと思われる)、どのような手が加えられるのか楽しみである。




小島麻由美インストアライブ/新宿タワーレコード(10/02/28)


1.メリーゴーランド
2.サスペリア!
3.黒猫のチャチャチャ
4.アラベスク
5.ペーパームーン


少し日が過ぎたが、日付を詐称してリストを上げる。
短いインストアライブのため、さほど書くことも多くないのだが、やはり詳細は後回しにする。


・TOMOVSKY(リハと本番で別々のステージ)やパスカルズの充実したリハーサルを予想して1時間以上早くに会場に着いたが、特にリハーサルは行っていなかったようだった。だが、会場はすぐ満員になり、早くから待った甲斐があった。
・スタンドマイクと、高い椅子の前のマイクと2本置かれた。てっきり椅子の方は塚本功(ピラニアンズのギター)が使うと思っていたら、そこに小さなラジカセが置かれ驚く。
・メリーゴーランドの途中で「しょぼっ!」と中断する。スタッフに相談し、アップルコンピュータに音響をつなぎ、よい音質でのカラオケとなる。
・正直、開演前もCDは流れていたので、別アレンジの生演奏で聴きたかったところはある。盛り上がりの部分で重厚なパーカッションが入るアレンジは、インストアには仰々しい。
・だが、リコーダーの息を最後まで吹き切るのに近いフレーズ末の歌い方の処理は一級品で、上品な音楽にさらに彩りを添えている。
・最後の曲を歌って時間がまだあるので、急遽もう一曲ペーパームーンが演奏された。
・結局ほとんど使わなかったカセットテープ(カラオケ)は、「ほしい人」と募ったら手がたくさん挙がり収拾が付かなくなった。一番前の真ん中の女性に手渡された。
・この日の夜のFMラジオの出演やライブの告知もあったが、「別に聴かなくてもいいもんね」「別に来てくれなくてもいいもんね」などと付け加えるところが芸風か。
・パスカルズのときの特典は音源であったが、今回はポスターであった。だが、本人が手渡しで握手するので、こちらの方が実際には喜ばれたであろう。


原マスミ・知久寿焼ライブ/座・高円寺2(10/02/25)


1.金魚鉢
2.電車かもしれない
3.あんてな
4.らんちう
5.ロシヤのパン
6.おるすばん
7.死んぢゃってからも
8.月がみてたよ


9.海のふた
10.月化
11.もいちど
12.人間の秘密
13.夜の幸
14.アイス!アイス!アイス!


15.夢の駅
16.学習
17.いわしのこもりうた(原マスミボーカル)
18.血と皿
19.ウイミン
20.あるぴの
21.ブレーメン


22.ピアノ


このライブで、8本分ライブレポが溜まってしまった。
取り急ぎ、リストと短評を。


・矢川澄子の企画展示に合わせた今回のライブであったが、おそらく関係していると思われる「おるすばん」は第1部で早々に演奏し、「さよなら」は演奏されなかった。以前、阿佐ヶ谷のザムザでは最後に両曲を演奏していた。だが、「おるすばん」は普段以上の熱演で、「海のふた」「もいちど」などにも強い想いが感じられた。
・第1部はバースディライブの内容に近く、第2部もバンドライブに近かった。だが、「夢の駅」「いわしのこもりうた」「ピアノ」などの共演はなかなか聴けない演奏で、知久寿焼のこのステージに傾けた熱意が感じられた。
・知久曲については、「黒姫で作った」などという曲についてのエピソードが普段以上に紹介された。原マスミも「矢川さんとの出会いを作ってくれた」という点での感謝の言葉を(いつもの調子で)述べていた。
・やはり、ホールだけあって音がよかった(小俣PAの貢献もあるだろうが)。ただ、公営の施設であるため、開演は2分前倒しで、休憩なし、アンコール1曲の詰まったステージであった(21:30終了)。


サードクラスワンマンライブ/吉祥寺マンダラ2(10/02/20)
ゲストベーシスト:ワタナベイビー


1.駒場北四丁目
2.ランニング
3.基本
4.愛くらら
5.愛の家
6.男の事情(新曲)
7.年上想い
8.要求
9.どたんばのパワー
10.のしかかる
11.心のでき
12.名場面
13.現状維持
14.あわせたいあわせたい
15.脱皮
16.光を見せて
17.この頃
18.やさしさの中のおせっかい
19.めめしいときの歌
20.いやだな
21.恋かしら(ワタナベイビー)
22.恩恵
23.マッハ
24.輪になる


25.色つきの女でいてくれよ(カバー)


26.アジアンマームカントリー
27.昨日より若く(ワタナベイビーのカバー)
28.ある一日


詳細なライブレポは後で記すが、今終わったばかりのセットリストは上記のとおりである。
雑感は、とりあえず以下のとおり。


・前回と違い「コーナー」はなく、「駒場北四丁目」から「輪になる」まで出入りなしのワンステージであった。
・やはり、ワタナベイビーのベースは上手く、今かなり本腰を入れて練習しているであろうことが想像させられる。「恋かしら」は本人が歌ったが、「昨日より若く」はバックに徹していた。
・「心のでき」「輪になる」あたりが、個人的にはよかった。前回と比較して、間延びしたものを全て切り捨てていったステージで、時間の中での密度が高く感じられた。
・アンコール1曲目は、80年代に一時的に復活したタイガースのカバーである。マイクだけをフロントに5本並べてカラオケで代わり代わりに歌った。
・よいライブであると素直に感じるのは、技術的な側面ではなく、借り物でない健全な世界が一生懸命本人たちの手段を総動員して提示されていることによるのであろう。技術だけ高い人間はいくらでもいるし、「上手な演奏だった」と感じることは多い。だが、「いいライブだった」と感じるのは、演奏者の「伝えたいこと」が確かに伝わった、という実感の要素が大きいと感じた。
・5月までライブはなく、アルバム作りに力を傾けるらしい。前作がある一つの完成形であり、作りづらい部分もあろうが、「今」の世界像を作り上げてほしいと思う。
・サードクラスのライブは、自分に「頑張ってみよう」という思いを与えてくれる貴重な時間である。これは、辛い思いも世に対する願いも、音楽という形に結晶化しようとするはかまだ卓の精神にもおそらく起因している。



ひくつ系音楽会vol.2/西荻窪サンジャック(10/02/17)


(青葉市子)

1.不和リン
2.ココロノセカイ
3.光蜥蜴
4.ポシェットのおうた
5.氷の手錠
6.日時計
7.絵のない額
8.いつも通り
9.黒のクレール
10.重たい睫毛
11.腸髪のサーカス


(山田庵巳)

1.模範的な黒 
2.つきあかりほしあかり
3.消えないきずあと
4.やぎでした
5.寒がりな羊をみかけたら。。。
6.水辺の妖精
7.弾き物語り”大きなカラスと白猫”より「夕暮れと夜の境目」
8.高速バナナに飛び乗って
9.命の傍らに
10.ぱぷりかーな


・模範的な黒
・命の傍らに
・水辺の妖精
・高速バナナにとびのって
・ぱぷりかぁな


(双葉双一)
1.お高く止まった季節
2.マスク
3.あそぼうよ
4.くらいはなし
5.瞬き分の夜
6.のっぽ
7.よるべのないうた
8.カミングアウト
9.旅に出なさい
10.追走曲
11.レベル5
12.あたしのハート


13.ミルクミー
14.お嬢さんよろこんで


まだまだ前のレポも上がっていないが、とりあえずリストを上げる。


以下、取り急ぎのメモ・雑感を記す。


・結局、本来の主催者である日比谷カタンは出演しなかった。最後の最後まで山田庵巳と双葉双一のホームページには日比谷カタンの名が記されたままだった。双葉双一にも連絡はなく、出演キャンセルを知ったのは直前(数日前?)だったらしい。


・青葉市子は、大貫妙子以上に大貫妙子的であった。シュガーベイブ時代の大貫妙子は、あそこまで陰色を用いた水彩画のようではなかった。
・青葉市子のギターは、意外とよかった。ダイナミックレンジを付けるタイプの弾き方ではなかったが、伴奏に特化した弾き方としては歌をよく引き出すよさがあった。
・MCは、NHKに出てくる「どーもくん」を思い出した。
・尊敬する大貫妙子の曲は、さすがに素晴らしい。「黒のクレール」を聴きたい気分だったので、それもよかった。「愛の行方占っては~」からの部分は、ピアノ伴奏の歌い手だともう少しアッチェルをかけるところであろうか。これはこれでよい。
・機会があれば(できれば山田庵巳との共演のときに)、また観てみたいとも感じた。


・山田庵巳は、やはり8弦ギターも歌も、ダイナミックレンジが大きく、プロフェッショナルである。音楽的な素材のバリエーションが大きく、飽きることなく引き込ませる。
・今回、長時間演奏した曲は、「家出をすることになった猫」と「カラス(半蔵)」たちとが出てくる物語であった。山田庵巳の物語は、あまりハッピーエンドがない。現在順風満帆とは言えない山田庵巳の生活のようであるが、「猫」の心情や境遇には自己を投影しているところがあるのかもしれない。
・やはり、今回も圧巻であり、本当に演奏機会が少ないのが惜しまれる。次回は3/31らしい。
・書きたいことはたくさんあるが、曲ごとに改めてゆっくり記したい。
・なお、双葉双一が共演する男性は、「足が非常に細く」「ギターが上手い」という共通点は今回も当てはまっている(大御所系は除く)。


・双葉双一は、普段聴かない曲も多く演奏していた。新しいアルバムへの準備の意味も、おそらくあるのであろう。
・本人のtwitterにもあったが、「くらいはなし」「追走曲」の出来がよいと自覚があるらしく、よい演奏は分かるものらしい。この日唯一のスティール弦のギターの響きが、澄んだ文学的非日常をよく浮彫にさせていた。


知久寿焼BIRTH DAY LIVE/マンダラ2(10/02/10)


1.金魚鉢
2.鐘の歌
3.おるがん
4.電車かもしれない
5.あんてな
6.らんちう
7.あたまのふくれたこどもたち
8.ロシヤのパン
9.あるぴの
10.でんちう(ワタナベイビーと共演)
11.いちょうの樹の下で
12.(「種は土に落とされて、やがて~」で始まる曲)(ゲスト、ハルちゃん)
13.渡り旅(ハルちゃん)
14.無理なおみやげ
15.マッハ(サードクラス、以下共演)
16.おるすばん
17.学習
18.いつでもいつまでも
19.ひとだま音頭(以上、サードクラスと)
20.月がみてたよ
21.死んぢゃってからも


22.ちょっと今ココだけの歌(サードクラスと共演)
23.いわしのこもりうた


今回も、とりあえずリストを先に上げておく。
きちんとしたものを上げるまで、先に少しだけ内容などについて記しておく。


・本日は45歳の誕生日で、大谷氏から「45歳は曲がり角」とのFAXが届いたとのこと。
 前売りは完売で、立見も相当な数の大入りであった。
・開演前に、一昨年バリで録ったカエルの声の音を合成させた本人の生歌の録音が流れた。「エンドウの花」「むかしむかし」「ラプンツェル」「(歌詞のない曲、パスカルズでも演奏していた)」の4曲。
・4~7は、長年身近な存在だった荒川土手の風景を曲にしたもの。
 「ロシヤのパン」は、「18~19歳の頃シマダさんという人が描いた演劇のポスターの絵を見て、筋も知らないまま曲にしたもの」とのことである。
 時間の経過より、絵画的な時間の固定化が作品世界に感じられるのはそのせいかもしれない。
・沖縄の「いちまつや」というライブハウスの経営者の奥さんで、2~3年前から歌を始めた「ハルちゃん」という女性がゲストで2曲歌った。
 とは言え、自分の歌を歌い始めたのが2~3年前というだけで、沖縄に音楽は生活の一部として根付いているのであろう、力量も声量もありステージに彩りを添えた。
・ワタナベイビーと歌われた「でんちう」は、やはり声の被りがハーモニーを生み、昨年同様よい。
 昨年同様と言えば、ワタナベイビーがベースの一曲目(「マッハ」)で、ケーブルが繋がっておらず(昨年はベースアンプの電源入っておらず)、ラインだけの音で一曲演奏をした。
・全体の4分の3ほどが昨年と同じ曲であったが、「あたまのふくれたこどもたち」など、演奏頻度が少ない曲の演奏もあった。
・サードクラス献身的な演奏以外に、引越しの手伝いでも知久寿焼を支えているらしい。
 今までの引越しで一度たりとも要らないものを捨ててこなかった知久寿焼の引越作業はまるではかどらなかったようだが、日曜日に二人援軍を呼び大いに目途が付いたらしい。