コロナウイルス治療の漢方薬 食養生はどうするか | 札幌中医学講座 漢方的食事で体質改善

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☆コロナウイルス治療の漢方薬 食養生はどうするか


こちらのブログでは、過去数回、新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)とは中医学的に見るとどういう病気で、どのように回復させるかについて取り上げてきました。


漢方薬を使うときに、最も注意すべきなのは「食事」です。


今日の記事では、予防及び回復を早める食事についてお伝えします。



胃腸がよわい だるい



漢方薬は確かによく効きます。


一般のみなさん、西洋医学系の医療者のみなさんの多くがイメージしているよりも、その効果は高いものです。


ただしそれは、次の2点を満たしているときのみ。


漢方薬が本来の効果を発揮するための条件、その1は、


「適切な漢方薬を選択していること」


その2は、


「『養生』を行っていること」


です。




1点目の適切な漢方薬を選択することについては、これまでも繰り返しあちこちでお話ししておりますので、お聞きになった方も多いかと思います。


2点目の「養生」ですが、これは現代の日本人が最も苦手とするところです!


COVID-19対策にはどのような養生が必要でしょうか。


仮に漢方薬でお手当するとしたら、一番大切なのは、食事です。


いえ、食事だけではなく、口に入るもの全体を考えてください。




COVID-19は「湿毒疫」です。


罹患された方の舌には、べったりと厚い苔が張りついています。


体内に「老廃物」が溜まっているときに、こうした形状の舌苔が現れます。


老廃物、中医学では「痰湿」と呼びますが、これは肺に溜まると肺胞の表面を覆い、ガス交換をできなくさせます。


当然、COVID-19対策の漢方薬では、この痰湿を取り除くお手当を中心としますが、同時に、口から入ってくるものがさらに痰湿を生むようなものだと、お手当の効果が格段に落ちます。


痰湿を生むような食べものの代表を、以下に挙げます。



1、ベタベタしたもの


 例)アブラ、チーズ、チョコレート、クリーム


2、甘いもの


 例)お菓子、砂糖を多く含む食品


3、お酒、ジュース


 ※料理に使用する分は含みません



それから、「食べもの」ではありませんが、



4、食べ過ぎ



も痰湿を生みます。


胃腸の処理力以上に食べると、栄養として活用できませんからね。




サラッと書くと、大して種類はありませんが、今の日本人の生活からこれらを取り除くことがどれだけ難しいか!


とくに、チーズやチョコレートを休みましょうというと、何人もの方から「ビックリしました!」「無理です」と悲鳴のようなお声をいただきます。


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の中でもお伝えしているのですが、読者さんからいただいた感想で一番多かったのがこの「チーズ・チョコレート」についてでした。


もともと日本人が食べていた食品ではないのに、ものすごい浸透率ですね。




ここで勘違いしていただきたくないのは、チーズとチョコレートはよくない食品ではないということです。


常に、全員が、食べてはいけない、とは言っていません。


COVID-19は「湿毒疫」で、体内に痰湿が溜まると症状が悪化しやすい性質があります。


なので、COVID-19対策には、痰湿を生みやすい食べものを摂っていると、漢方薬の効き目が落ちるというだけです。


漢方薬で一生懸命痰湿を排出しようとしても、口から痰湿の元が入ってくれば、今日入ってきたものを片付けるだけで漢方薬の効き目をオーバーしてしまいますからね。


また、普段から痰湿を抱えているひとは、重症化しやすいというだけです。


COVID-19が心配だなという時期は、控えておくといいです。


また、普段から胃腸があまり丈夫でない方は、チーズやチョコレートのようなベタベタするものは、「たまに」「少量」楽しむようにして、常にそれなりの量を口にしないようにしましょう。


これが「養生」ということです。




薬膳的には、「痰湿の排出を助ける食べもの」もあるんですが、「痰湿を生む食べもの」を止める方が遙かに効果が高いです。


あ、ちなみに、今日の「痰湿を生む食べものを避ける」養生ですが、同じように痰湿が大きな役割を演じている、


・花粉症


・後鼻漏


・アトピー性皮膚炎(急性期)


・肥満


・糖尿病


にも当てはまります。


これらに該当される方は、ぜひ日々口にしているものを見直してみてくださいね!













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