☆意外な誤解「肉」と「水」の安全について
こんにちは、松本比菜(まつもとひさ)です。
今日は、開業以来、わたしが「意外!」に感じた飲食にまつわる誤解を2つご紹介します。
1つめは、「お肉」にまつわる誤解です。
こんなご意見をうかがったことがあります。
「わたしはずっと、農業や環境悪化を警戒し、『直接農薬に触れる葉もの野菜』の残留農薬に注意を払っていましたが、『お肉』の方が化学物質が滞留してるんですね!」
そう、この方のおっしゃってるのは、「生体濃縮」のことです。
ちょっとだけ解説すると、葉っぱなど地上作物は直接農薬がかかります。
そうしないと、みなさんが嫌がる虫さんたちが、葉っぱを「おいしい、おいしい」とムシャムシャ召し上がりますのでね。
穴が空いてたり、うっかり退避し遅れた虫さんが残ってたりする葉っぱが、身体に安心な葉っぱなんですよ!
まあ、でもそういう野菜は消費者が嫌がるので、農家さんは農薬を撒く訳です。
で、いくら水で洗っても、微量に残留します。
この方は、それをとても気にされてたんですね。
ところが、生態系には順番があります。
葉っぱを虫が食べて、虫を鳥が食べて、鳥を肉食動物が食べて、というアレです。
農業に関係するところでは、葉っぱや穀物を牛や豚が食べて、牛や豚を人間が食べますね。
農薬など有害とされる化学物質は油となじむことが多く、お小水で排出されないため、「食べる→食べられる」を繰り返すたびに濃縮されます。
これが生体濃縮。
だから、油分をそんなに含まない、生態系下層の葉っぱより、油分を含む、生態系上層の家畜の方が……って話です。
お魚でも同じで、ちっちゃなプランクトンだけ食べてる小魚より、小魚を食べる中くらいの魚、それより魚をたくさん食べるクジラさん……と生体濃縮されます。
葉っぱは確かに農薬がかかりますが、キャベツや白菜は、外側の葉をむいちゃえば、中は外界に触れてないので、残留農薬の心配をあまりしなくてよいのでは、とわたしはみなさんにお伝えしています。
2つめは、「水」に関する誤解です。
こんなお話をうかがいました。
「わたしはずっと、『沸騰したての水が一番安心』と思っていたのですが、逆にこれが一番キケンなんですね!」
そう、そう!
そうなんです!!
水は微量の有機物を含みますが、沸騰したてはそうした有機物が、水道局の添加した塩素と反応し、有害物質が発生しています。
なので、水道水を安全に飲みたい場合、「グラグラと15分沸騰させ続けたお湯を冷まして」飲むのが安全です。
塩素と反応した有機物は、しばらく沸騰させていると蒸発していなくなるからです。
つまり、「沸騰直後」はもっとも有害物質が多いタイミング。
昔ヒマだったときは、わたしも15分沸かしてましたが、今は浄水器(ポット型のもの)を使っています。
このお話をわたしにしてくれた方も、このときリッパな浄水器をご紹介してくださったのでした(買わなかったけど)。
もしかして、あるあるなのかな~? と、いつか書こうと思っていました。
同じ誤解をされてる方が、そのまま何年も過ごされてると、健康のために気を配ってしたことが逆効果になってたら悲しいですから。
やっと書けました^^
こちらでは、そんな「健康のために気を配ってしたこと」が合ってないことがあるのはなぜか、ではどうすれば正しいことを知れるのかについてお伝えしています。
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