☆「天気痛」「気象病」は中医学的には「湿邪」
湿気、上がってます!
まつもとがご相談をお受けする「まつもと漢方堂」でも、湿気による不調が見られる方が増えてます。
湿気による不調とは……
・むくみ
・だるさ(「重だるい」)
・お腹が気持ちよく空かない、ムカムカ?
・お腹が張る
・頭痛(締め付けられるような/重い)
・めまい
などなど。
とにかく「疲れる」と感じているのだけど、よくよく考えると思い当たるという方が多いです。
こうした症状があるときは、漢方薬で「湿邪」を取り除くのがオススメです。
スッキリしますよ。
もちろん、そのとき・その方の症状に合わせて、ベストなものを選ぶ必要があります。
よく使われる処方には、「勝湿顆粒」「苓桂朮甘湯」「加味平胃散」……などがありますのでね。
プロを目指すみなさんは、それぞれの処方が、どういう働きをするか、違いがちゃんと浮かんでますか?
「湿邪」という邪気がある=「実」ですからね。
お手当は「瀉」ですよ。
「虚」のあるひとでも、「瀉」をまず先に行うか、「瀉」が耐えられないほどの「虚」の場合は同時進行しましょうね。
こうした症状のあるときの養生としては、ベタベタするものを避けるのがポイント!
具体的にどんなものかというと、
・甘いモノ(テーブルにこぼしたあと少し経つと、ベタベタになりますよね)
・脂っこいモノ(油汚れもベタベタでしょ?)
・粘りのあるモノ(長いもとか、オクラとか)
です。
イメージできました?
ベタベタするものは、消化しにくいので、余計に老廃物(=湿邪)を増やしがちなんですね。
代表は「チーズ」「チョコレート」ですよ。
今の時期、先に挙げたような症状が出ている気がしたら(「気がする」段階で取り入れてね)、チーズやチョコレートは避けましょう。
あ、「お酒」もこぼして時間が経つとベタベタするから、避けた方がいいジャンルに入れましょうね。
で、今年まつもとが一番心配しているのは……
大きな不調があって、それが少しずつよくなってるところに、湿気がドカン!と来て、湿気による症状が出ているひと!
いつもの「大きな不調」のお手当が、ベタベタ系の漢方薬を必要とするものだったときに、普段のお手当を一度お休みして湿気対策に切り替えるのか、普段のお手当をがんばって続けるのか、量で加減するのか。
この問題は、漢方相談の場合、全員・毎回、判断を迫られるのですが、今年もこの時期、湿気反応が強いひとが多くて……
一方、コツコツと「脾」のお手当&養生をなさってきた方は、「今年はビックリするほど、平気なんです!」と喜ばれてたり。
身体で、丈夫にすることが、できますね。←感慨