薬膳も漢方薬も効きにくい その理由 自分の体験から | 札幌中医学講座 漢方的食事で体質改善

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中医学(漢方)の知恵を通じて、病気にかからない健康的生活のコツをお伝えします。
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☆薬膳も漢方薬も効きにくい その理由 自分の体験から


今回は自分の体験をご紹介します。





かつてわたしは、大手ドラッグストアに勤務していました。


わたしが入社した頃、その会社は従業員教育が盛んでした。


旗艦店には長年漢方相談を行っている古参社員もいました。


「健康増進のアドバイスができる社員を増やす!」


そんな雰囲気の中で、漢方についての勉強会には、社内外問わず欠かさず参加しました。


自分の身体も不調が多かったため、実際に漢方薬をいろいろ試すことができ、それは今でも助かっています。





勉強を進めていくと、不思議なことが分かってきました。


漢方薬が効かない


のです。


同じように、薬膳も効きません


全く効果がないのではないのです。


ただ、書物に書かれてあるようにはなりません。


例えを挙げてご説明します。


冷え傾向で「血」が不足しているとき

 =「羊肉」で温かい血を増やす


これは、薬膳の基本中の基本。


漢方薬にも、羊を使ったスープがあります。


(「普段の食事」と「薬膳」、「漢方薬」の間には、はっきりとした境目はありません)


北海道は羊が簡単に手に入ります。


「羊肉粥」など、自分で作ってよく食べましたが、予想するほどの効き目はないのです。


不思議でした。





「中国人って大ゲサなのかな~(!?)」


と思いつつ、


「でも、研究書に『盛った』ハナシ書くかなぁ……」


と首をひねる数年間。


店頭での漢方相談も同じでした。


勤務先では手に入る漢方薬の種類も少なく、なかなか期待される効果が出ませんでした。


もちろん、自分の技術が今より拙かったのもあります。


でも……

それにしても……


の毎日でした。





開業して自由になったわたしは、あるとき海外研修に出かけます。


そこでご一緒させていただいた中医師の先生(中国人です)に、「食養生」の重要性を教えられました。


ちょうど、と言っていいのか、わたしも退社・開業の忙しさで体調を大きく崩していました。


自分の身体を早く治したくて、その先生のおっしゃる「食べ方」を実践してみました。


すると、どうでしょう。


服んでいる漢方薬の効き方が違う


んです。


みるみる身体は治っていきました。


始めの1ヶ月で、顔のシミが薄くなり、次の月経では下りてくるものの状態も違っていました。


驚きました。





ようやく理解しました。


おいしいものをたくさん食べて、夜も寝ないわたしたちの生活。


こうした中では、身体の中に


ノイズ


が多すぎて、漢方薬の効き目が、かき消されてしまうのです


ノイズとは、老廃物と言い換えてもいいかも知れません。


自律神経の乱れ、とも言えますね。


それまでわたしが実践していた薬膳は、完全に「プラス」発想でした。


「血」が足りないから、羊を食べる


それだけではないのですね。


「血」がうまく働けるような、体内環境を作る


これをやらないと、何を食べても、どのくすりを服んでも、狙った効果が発揮されないのです。


体内に満ちたノイズを掃除する、「マイナス」発想の養生が必要なのでした。



中医学をベースとした、「食べもの」「生活」「気持ち」……を含めた「養生」を、広くお伝えしなければ。


効くものも効かないし、養生のポイントを押さえていれば、そもそも大きく体調を崩しにくい。


わたしが「中医学講座」を通じてみなさまにお伝えしたいのは、こういうことです。











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