【番外編】内野手の皆さん安心して下さい!バウンドは8割合うんです。 | ベースボールマリオ公式ブログ

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こんにちは!
ベースボールマリオの澤木です。


連日、プロ野球のキャンプ情報を楽しみにしている澤木です。
特に〇〇選手が居残り特守を行いました~みたいなスポーツニュースが大好物です
※ちなみに 特守=特別守備練習 の略です。


今日のブログはタイトル通り
「内野ゴロのバウンドは8割合うんです」ということで

今日は真剣にブログ書きます(いつも真剣です)。



特守は基本的な動きを反復する練習と左右に飛びついたりして打球を追う練習があります。

どちらも大事です。

技術の向上には難しい言葉で言うと「成功体験の蓄積」が一番重要です。

簡単なゴロを理想の動きで捌くことによって良いイメージ(成功体験)が積み重なっていきます。

「勝手に身体が反応した」・・・というプレーはまさに成功体験の蓄積による産物です。


バッティングでフォームに気を付けてたくさん素振りをすると
自然と身体がスイングを覚えるのと同じです

守備練習も繰り返し反復練習をするのです。


左右に振るノックでは一歩目の出だし、反応が養われます。
基本的に近距離で行う場合は一歩目の出だしとハンドリング練習を目的にします。

近距離ではなく通常のポジションでノックを受ける場合は
打球を追う角度を意識することと一歩目の出だしを意識することが大事です。


ノック一つとっても色々な効果や練習方法があって意識の持ち方だけで
全く違った練習になります。そこがノックの醍醐味です


さて


突然ですが問題です!




「みなさんはバウンドの種類(捕球ポイント)はいくつあると思いますか!?」


すぐに答えられない方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。



答えは・・・


5種類です。

※もちろん大きく分類して5種類という意味です。


こちらが大きく5種類に分けたバウンドの種類(捕球ポイント)です。

 

 

 

 

 

(図が見づらくてすみません・・・

バウンドの種類なんて考えたことないという方は是非チェックしてみてください!
この図はテストに出ます







5種類のバウンドをそれぞれ説明します。

①ハーフバウンド
 



まずはハーフバウンド。
バウンドの波の中途半端に上がったところがハーフバウンドです。
5種類のバウンドの中で一番捕りづらくてミスの起こりやすいバウンドです。
このバウンドで捕らないように足を運ぶ練習をすることが大事です。

ちなみに「グラブを下から出せ」と言われるのには理由があります

 

ひとつはバウンドの波はだんだん小さくなっていく(跳ねなくなってくる)からです。
当然といえば当然ですが地面に打球が跳ねるたびに摩擦力が働いていくので
イレギュラーが起こらない限り打球は遅くなっていってバウンドの波も小さくなります。

あとは人間の身体の構造上、グラブを上から下に出す速さよりも下から上に引く速さの方が速いので先にグラブを出して下から上にグラブを使う方が理にかなっています



②バウンド落ち際



一番捕りやすいバウンドです。
バウンドが頂点を通過して落ちてくるバウンド。
軟式野球ではこのバウンドで捕球するケースが多いかと思います。

 

イージーバウンドだから捕る前に目を切ってしまいがちなバウンドです。
最後まで目をつけて丁寧にプレーすることが大事です。




③ショートバウンド



ショートバウンドです。
ハーフバウンドの1個手前のバウンドです。

実はこのショートバウンドで捕るのが一番握りかえがスムーズになります。
ショートバウンドはバウンドの上がり際なので
グラブの下から上という動作と連動し易いバウンドです。

ショートバウンドで捕ると自然と手のひら捕球になるのも握りかえがしやすい理由の一つ
プロ選手や上手い選手は大体このショートバウンドの波で捕球しています。

内野守備上達の鍵は「ショートバウンドで捕球すること」
 

 

 

 


④バウンド頂点

 

 

 


こちらはバウンドの頂点。
5種類のバウンドの中でこのバウンドだけグラブの出す向きが違います。
(グラブの人差し指が上を向く)

このバウンドも打球が跳ねる軟式野球や人工芝グランドなどで多いバウンドです。
バウンドの頂点は捕球し易いですが意外にも送球が乱れやすいバウンドでもあります。

バウンドの頂点なので上体も一番高い位置で捕球するため送球ミスをするとしたら
上に抜けた暴投になります。
バウンドは頂点ですが選手自身は重心を低くプレーすることが大事になります。





⑤バウンドしない地を這うゴロ

 

 

 

 

 


はい!お待たせしました!内野手の鬼門。
5種類目のバウンドは「地を這うバウンドのないゴロ」です。

内野手の方は共感して頂けると思いますが一番怖いゴロです(笑)


ツーって地を這ってくるゴロです。

イレギュラーするんじゃねえか・・・とビクビクしてしまうゴロです。

跳ねるの!?跳ねないの!?どっちなの!?・・・というゴロです。

対処法としてはグラブを下につけるしかありません。
しかし静止した状態で待つとイレギュラーに反応できなので
動きの中でプレーをすることが大事です。

左足を半歩引いて半身で待つのもポイント
グラブ側の手が自由に動きやすくなるので対処しやすいです。


「イレギュラーしたから捕れませんでした」

ではチームは負けてしまいます。

今年からジャイアンツのコーチになった井端コーチが以前に仰っていましたが

「打球はイレギュラーするものだと思って守る。」

バウンドするたびに「跳ねる、跳ねる」と思ってプレーをしていたようです。
さすがプロフェッショナル


以上です。

バウンドの種類(捕球ポイント)は全部で5種類しかありません。


そのうち捕りづらいのはハーフバウンドだけ。

つまり4/5の確率でバウンドが合うんです。

8割はバウンドが勝手に合うんです!


すごい気楽じゃないですか。



内野手はミスを重ねると酷い場合は「守備イップス」になってしまいます。
私も経験がありますが守備が怖くなってしまうんです

なのでもっと気楽に考えて8割はバウンドが合う!と思ってプレーしましょう!


そこからやるべきことは残りの2割を埋める作業。
ハーフバウンドで捕らない練習と
敢えてハーフバウンドで捕る練習の両方をやったほうがいいと思います。



ノックではノッカーがどのバウンドで捕るかを予め選手に伝えてやると面白さが倍増。
選手もバウンドを合わせる為に足を使います。
「このノックは全部ショートバウンドで!」とか「バウンドの落ち際で」とか
テーマを持ってやると選手も意識高く持って練習に取り組みやすい!


どのバウンドで捕れば良いのか感覚が掴みづらい選手には

バスケットボールやサッカーボールなどの大きめのボールを使って練習すると
バウンドへの入り方を簡単に覚えられます。

ノッカーがサッカーボールを高くバウンドさせます(※バットなどでは打たないで下さいね)。
選手はグラブを付けなくていいので素手でバウンドに入っていきます。
ボールが大きいのでバウンドも大きくてどのバウンドで打球に入っていいのかが分かりやすいです。
少年野球でもお薦めの練習方法です。


ハーフバウンドは半歩後ろに下がれば「バウンドの頂点」になり、
半歩前に出れば「ショートバウンド」になります。



最後にバウンドの見方ですが

打球に対しては右側から回り込んで・・・というように教わると思います。

バウンドを斜めから見たほうがバウンドの波が分かりやすいです。


ではボール(打球)のどの位置を見るのか

 

 



ボールを四等分にして右下位置を見て打球を追うと
ボールの右側を見ようとするので自然と打球の右側から入ることができます。
また右下を見ることで低く打球に入っていく意識を持ちやすいです。
慣れるまでは二等分にしてボールの右側を見るのもいいかもしれません。




・・・・ということでだいぶ長文になってしまいましたが


何が言いたいかと言うと

 

 

 

 

内野手の皆さん安心して下さい!

 

 

バウンドは8割合うんです。

 

 

 


サーファーは海の波をボードで感じて楽しんでいます。


内野手はバウンドの波をグラブで感じてプレーして欲しいです!


明日のブログもお楽しみに!