『DOGMAN ドッグマン』を観に行ってきました。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ&リュック・ベッソン監督。
原題は『DOGMAN』。
フランス映画だけど、セリフは英語のようだ。
ニュージャージー州ニューアーク。
ある夜、警察の検問で止められた一台のトラック。
運転席には負傷した女装の男(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)、荷台には十数匹の犬。
夜中の2時に呼び出された精神科医のエブリン(ジョージョー・T・ギッブス)は、“ドッグマン”と呼ばれる車椅子の男ダグラスから話を聞く。
父マイク(クレーメンス・シック)の暴力に支配され、犬小屋に閉じ込められていた少年時代(リンカーン・パウエル)。
母(イリス・ブリー)は家を出て行き、犬たちの愛に助けられてきたが、子犬をかばおうとして父に撃たれ、指を失う。
犬の助けで自由の身になるが、檻の中で跳ね返った銃弾によって脊髄を傷つけられていた。
ダグラスは絶望的な人生を犬たちと生きていくため、犯罪に手を染める。
だが、保険会社のアッカーマン(クリストファー・デナム)や、“死刑執行人”(ジョン・チャールズ・アギュラー)と呼ばれるギャングに目を付けられ…。
ダグラスの悲痛な半生が語られていく。
家族に恵まれず、初恋の人サルマ(グレイス・パルマ)に想いを伝えることも出来ず。
銃弾は体内の危険な位置にあり、立ち上がって歩くと髄液が漏れるという爆弾を抱えた身体。
どんな時も犬たちがそばにいてくれる。
女装しているのは、サルマにメイクを教わり、仕事でドラァグクイーンをしていてショーに出ているから。
ドッグマンの由来は、意地悪な兄が檻の外に飾った“In the Name God(神の名において)”を、ダグラスが檻の内側から読んだもの。
オープニングの「不幸な者のいるところあまねく、神は犬を遣わせる」も、神と犬。
神は意地悪だ。
ラストも犬は優しい。
チラシに「規格外のダークヒーロー爆誕」と書いてあるが、ダークヒーローとは違う気がする。
万人受けはしないかも?
ワンコ好きには良し。
何より、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの悲壮感漂う演技力。
キャストの紹介でいろんな出演作のタイトルが挙がっているけど、『バッドガイズ!!』は見当たらない。
黒歴史なんだろうか?