『コヴェナント/約束の救出』を観に行ってきました。
ジェイク・ギレンホールはともかく、ガイ・リッチー監督には珍しいシリアス。
原題は『GUY RITCHIE'S THE COVENANT』で、監督の名前が入ってるのも珍しくない?
“コヴェナント”は『エイリアン:コヴェナント』を観た時に調べて、“約束”や“契約”などという意味。
2018年、アフガニスタン。
米軍のジョン・キンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)は、タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いていた。
部下の一人とアフガン人の通訳が爆発に巻き込まれて命を落とし、代わりの部下と新しい通訳がやって来る。
キンリーが選んだ通訳は、非常に優秀だが簡単には人の指図を受けないアーメッド(ダール・サリム)。
米軍に雇われた通訳は、アメリカへの移住ビザが約束されていた。
部隊は爆発物製造工場を突き止めるが、タリバンの攻撃を受け、キンリーとアーメッド以外は全員殺されてしまう。
二人は森へ逃げ込むが、追っ手の攻撃でキンリーは腕と足を撃たれ重傷を負い、アーメッドに救出される。
アーメッドはキンリーを手製のソリなどに乗せ、道路を避けて米軍基地を目指し100キロ運ぶ。
4週間後、キンリーは病院で目を覚ます。
3週間後、家族のもとに帰っていたキンリーは、アーメッドがキンリーを助けたことで英雄になったが、怒り狂ったタリバンに多額の懸賞金をかけられ、家族とともに姿を消したと知らされる。
命の恩人を救うため、キンリーは単身でアフガニスタンへ戻る…。
米軍に協力したアフガン人通訳のドキュメンタリーにインスパイアされた監督が作り上げたものだそうだ。
邦題のサブタイトルに“約束の救出”とあるが、キンリーとアーメッドは別に約束なんかしてない。
二人の関係は、友情とか簡単に言い表せない。
でも、命がけで自分を助けてくれた恩人を、命がけで助けに行く。
移民局も軍も助けてくれない。
キンリーの妻キャロライン(エミリー・ビーチャム)は、アーメッドを助けられないことで壊れていく夫を見ていられない。
危険だと分かっていながら夫を送り出す。
現実では、米軍がアフガニスタンを撤退した後、多くの通訳とその家族が殺され、さらに多くの人たちが身を隠しているらしい。
アメリカは通訳として現地の人を利用するだけ利用して、危険だと分かっているはずなのに放置しているということだ。
この映画が美談というかキレイな話である分、現実の汚さが引き立つ。
借りを返す、簡単なようで難しい物語。
冒頭でキンリーの部下たちは名前が表示されてたけど、ジェイク・ギレンホール以外は知らない人ばかりで誰が誰だか…。
キンリーの友人デクラン・オブレイディ軍曹(アレクサンダー・ルドウィグ)だけ、なんか見たことあるような…名前も見覚えがあるような…と思って調べてみると、子役だった子だ!
大きくなったね~。
デクランは、キンリーのために民間軍事会社のエディ・パーカー(アントニー・スター)を紹介してくれる。
ヴォークス大佐(ジョニー・リー・ミラー)も、キンリーに借りを返した。
あんなにキンリーは苦労してたのに…とは思ったが。