コールド・スキン。 | すぷのたわごと。

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ほぼ映画の感想&素朴な疑問(別名ツッコミ)。
目標「観ずに後悔するより観て後悔」。

『コールド・スキン』を観に行ってきました。
カリコレ2018の6本目はこれにした。
スペイン・フランス映画。セリフは英語。
原題は『COLD SKIN』で、“冷たい肌”。
これは、怪物の肌のこと。
 
南極圏の孤島にやって来た、新任の気象観測員の青年(デヴィッド・オークス)。
鳥もいないその島には、変わり者の灯台守グルナー(レイ・スティーヴンソン)が住んでいた。
前任者はチフスで死んだと聞かされ、島まで乗せてくれた船の船長は心配するが、青年は残ることに。
その夜、青年は人ではない何かに襲われる。
なんとか撃退したものの、武装して待ち構えていた翌晩も襲撃を受け、家が焼け落ちてしまう。
灯台にグルナー以外の何者かがいることに気づいていた青年は、夜が明けるとグルナーの後をつける。
その時、夜に襲ってきたモノとそっくりの女性(アウラ・ガリード)と遭遇し、殺そうとしたところをグルナーに止められる。
グルナーは青年に「これからは“友(フレンド)”と呼ぶ」と告げ、青年は雑用をする代わりに灯台に住まわせてもらうことに。
そして、夜になると謎の生き物の大群が灯台に押し寄せ、それを相手に二人で戦うが…。
 
ニーチェやダンテの引用はよくあるけど、1914年が舞台で宮本武蔵を引用って珍しいような気がする。
青年は、キャストではフレンドとなっているが、これは名前ではない。
何があったのか説明はなかったけど、海に逃げてきたっぽい青年は名乗らず。
というか、誰も名乗らなかった。
グルナーも、グルナーがそばに置いている怪物の女性も。
まぁ、クリーチャーは人間の言葉が喋れない。
青年がその女性に“アネリス”と名付けたけど、それも字幕では一回しか出てこなかった。
あれ?そういえば怪物たちの目的が分からなかった。(汗)
『アイ・アム・レジェンド』のダーク・シーカーのように、仲間の女性を取り戻そうとしてるのかと思ったら、アネリスは自由に灯台を出入りしてたし。
なんで襲いに来てたんだろう?
風速と風向きを記録するだけという気象観測員の家の周りも、灯台も、要塞のようになっていたので、襲撃がつい最近始まったわけではなさそうなのに。
青年はグルナーに虐待されているアネリスに同情しても助けないし、怪物たちと戦うのに気が引けてもグルナーを殺さず虐殺を手伝っていて、何をしたいんだか?
アネリスは青年が優しいことに気づき、二人(一人と一匹?)は心を通わせ、その様子を知ったグルナーは心穏やかではない。
やがて、グルナーと青年が対立し、青年がグルナーのことを呼んだ名前が…。
そういうことだったのか。
低予算映画かと思っていたら、CGや特殊メイクが満載で、大作というではないけど安物ではなさそう。