離乳食① 開始前 生活リズム
24年間の小児科臨床の経験から、育児のサポートします。先週は台風で雨ばかりでしたが、連休は天気が良くて、気温もちょうど良くて、ゆっくりできますね。ぶどうや梨も美味しいし、良い季節です。今回から「いっぱいご飯を食べる子に育つ願い」について、しばらく書きます。いわゆる子供の食事指導です。まずは離乳食編です。離乳食の進め方を大雑把に書きますと。離乳食は生後5か月ごろを目安に始めます。1回食から始まり、2回食、3回食と、完了食へと食生活を確立していきます。食事形態もスープ状、ペースト、つぶしへと段々と形を出していきます。食材も、お米から、野菜、豆腐、白身魚と食材を増やしていきます。しょうゆやみその調味料も薄味から使っていきます。食物アレルギーが判ってくるのも、2回食を始める頃が多いです。大豆系から始めて、うどんなどの小麦系、乳製品系、卵へと段階的に進めていきます。3回食になる頃には、生活リズムを意識して、健康的な生活習慣の基礎を作ります。今回は、離乳食の開始前の頃について書きます。生活リズムを付けてあげることが大事です。そして、家族ぐるみで。生後0-5か月の子を想定しての話ですが、生まれてからは母乳やミルク中心の食事です。多くの子は8回授乳から始まり、だんだんと5-6回くらいの哺乳回数になります。1歳を過ぎると、朝ごはん、昼ごはん、夕ごはん、間食1ー2回と、1日5回程度の食事回数になります。もう、健康的な生活習慣、楽しい食生活の基本作りが始まっています。0歳代から保育園に入る子や、兄弟のいる家庭は自然と出来るようになります。初めてのお子さんのいる家庭は、生活リズムの意識付けをするきっかけを作る必要があります。健診時に声掛けするようにしていますが、「そうなんだ」という感じな方が多い印象で、意識が向く機会の一つになります。幸せな人生を歩むためには、いろんな取り組み方があると思いますが、「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という言葉があります。そのためには、健康的な生活、楽しい食生活が基本になります。離乳食がスムーズに始められることは、健康的な食生活が確立することができ、幸せになるための基本となることだと思います。