24年間の小児科臨床の経験を通じて育児相談をさせて頂いている薬師彬一です!
お盆が明けて、夏らしくなると思ったら、割と雨が降りますね。
今週から、学校が始まる人もいるようです。
旧盆が過ぎるまでは、体調に気を付けていきましょう。
今回も、
「お薬を飲むのが苦手な子」
について書きます。
今回は、粉薬(散剤、ドライシロップ)編を書きます。
0-2歳はシロップの処方が基本ですが、
3歳を過ぎる頃になると、粉薬を提案しています。
体重が増えてくると、シロップの量が増えることと、
1回分ずつ小分けになっていて、常温で置いておけて、管理が便利とお話させてもらいます。
それならと、粉薬に変わる家庭と、やっぱりとシロップを希望する方に分かれます。
旅行や実家への帰省があると、粉薬を希望されます。
お薬の剤型を確認することも、診療で気を付けて取り組んでいる点です。
お子さんが甘いシロップを気に入って飲んでいる事が多いのですが、
中には、乳児の時から甘いシロップが苦手な子がいます。
おそらく、この子は大人になっても甘いものが苦手なんだろうなと、心で思ってしまいます。
やはり、乳児でも味の志向がありますね。
粉薬の飲み方は、シロップより増えます。
一般的なのは、
基本が、少量の水で練って、口の中(上あごや舌)に塗り付けるか、
スプーンでお口にいれる。
そして、水やお茶、ミルクを飲んでもらう。
この方法は意外と知らない人が多い印象です。
服薬ゼリーが市販されているので、ゼリーに混ぜる。
スティックタイプの方が、残破棄にならなくて良いようです。
いちご、ブドウ、チョコ味があります。
苦い薬はチョコ味がお勧めです。
ご飯に薬をまぶす人がたまにおられますが、これも食事にお薬のイメージがつくので、お勧めできません。
しかし、ヨーグルトが食べられる子は、少量のヨーグルトで服薬ゼリーの代わりに使うのはアリです。乳製品のアレルギーがある子はダメですが。。。
下痢とかでお腹を壊していない子はアイスクリームも使えます。
多めの水で溶いたら、シロップのようにもできます。
ちなみに、ドライシロップはお水で溶けやすくなっています。
細粒はざらざら感があります。
お子さんの個性・特性、性格をみて、上手に飲める方法を色々と試してもらえたらと思います。
そして、いっぱいの愛情をこめて、
上手に飲めたことをいっぱい褒めてあげてください。
これも成功体験の一つになり、この積み重ねが自己肯定感を育てる
ことにつながるにではないかとも思います。
ただ、色んな方法を試しても、お薬が飲めない子がいます。。。
これは、次の機会に書くようにします。