24年間の小児科臨床の経験から、育児相談のサポートがしたい薬師彬一です!
気温も下がり、秋になってきましたね。
雨が多い短い夏でした。
これからは、アレルギーやお風邪が増える季節です。
お身体にご自愛ください。
新型コロナ対策もこれからどうなるのやら。
どこがゴールなのか、誰が責任をもって仕切っているのか、わからなくなってきた。
世の中が混迷してますね。
これまでの記事で書いたことは例えばの話で、これに当てはまらないケースがたくさんあります。共感して頂ける方もおられるだろうし、そうでない方もおられると思います。
僕の考えが正解ではないので、温かく見守りください。
今回も、
「お薬を飲むのが苦手な子」
について書きます。
今回は、内服と食事の関連についてを書きます。
色んな方法でやってもお薬が苦手な子がいます。
その中でも、本人のこだわりが原因な時は、何をしても無理です。
これまでの傾向ですが、食事にこだわりのある子は、内服困難の子が多い印象を持ちます。
離乳食の時から、味にこだわりのある子がおられます。
口の中の感覚が繊細で、触感とか味とかが敏感にわかるようです。
この場合は、無理に飲んでもらうことは止めた方が良いです。
無理にして続けると、嫌々が強くなり、全ての薬を拒否するようになります。
ただ、ハマれば飲みます。
こだわりが強いのか、親に甘えて飲めない振りしているのかの判断もあります。
やれば出来る子は、保育園や入院中など環境が変わればできます。
内弁慶というか、ちゃんと場面に合わせて使い分けている賢い子がいます。
乳児期から味のこだわりの強い傾向のある子は、成長するにつれて、他の事でもこだわりが強い面が出てきます。
この中には程度が強いと、いわゆる発達凸凹や、発達障害と言われることもあります。
障害という言葉は好きではありません。みかたを変えると、お子さんの特性です。
特性をとらえて、生きやすくなるように周りが環境を整えてあげれると、その子は能力を発揮します。
こだわりの偏食に関連した内服困難は、本人のペースに合わせて、根気よく付き合う感じになります。
ネット等で情報を集めて、一通りチャレンジされた親子も多く、この子にあった方法を考えましょうと言うのが精一杯です。
ちょっとしたことであったり、工夫しだいで、できるようになる子も多いです。
薬剤師さんや看護師さんや保母さんの力が大きいです。
医者の出来る限界を知り、
一緒に働いている医療従事者の方の力を発揮してもらう機会になります。
患者さんを通して、医療者が勉強させてもらう良い機会です。
患者さん、スタッフに、ありがとう。と、改めて感謝の気持ちます。