24年間の小児科臨床の経験を通じて育児相談をさせて頂いている薬師彬一です!

 

8月の夏真っ盛りの頃のはずなのに、1週間近い長い雨の日々ですね。そろそろ夏空に戻るかな。

今年の夏は短く、あっという間に過ぎていきそうですね。

 

今回も、

「お薬を飲むのが苦手な子」について書きます。

 

医者の心得で内服できることもあります。医者の声掛けは大事ですね。

ただ、具体的に内服指導をどうするのかっていう話も大事です。

 

今回は、シロップ編を書きます。

 

第1子で、初めての育児なら、毎日が分からないことだらけの日々。

赤ちゃんが風邪をひいて、受診される時によくある質問の一つなんですが。

 

「咳止めのお薬を処方します。初めての風邪薬なのでシロップにしますね。」

とお伝えすると、

「お薬って、どうやって飲ませたら良いのですか?」との質問。

 

一般的なのは、

ニコ哺乳瓶の乳首にシロップを入れて、吸ってもらう。ただし、乳首が嫌いな子がいます。

真顔スポイドで、薬を口に入れてあげる。夫婦二人での協力が必要。押さえつけると、大泣きしながらのあげることになります。

ぶースプーンであげる。離乳食が始まっている子なら可能

 

生後1か月の時に、ケイツーシロップ(ビタミン剤)や、生後2-4か月で飲むロタワクチンなどを、

すでにお薬を飲んだことが大抵あるんですけど、忘れている親御さんが多くて。

イメージするだけで、出来るようになる親御さんから、自信のない様子の親御さんまで、

色んな家族がおられます。

 

「このお薬が飲めただけ、楽になるよ。だから、頑張ってね。」と声掛けも添えています。

 

看護師さんからの指導も説得力ありますね。

 

ご家族の中には、ミルクや離乳食に混ぜてあげる方もおられます。

悪くはないのですが、食べ物とお薬は分けて飲むように僕は話しています。

 

個人的な考えですが、

食事に、薬のイメージを付けて欲しくないんです。

自分の食事でも、薬の味がするの嫌いです。

 

赤ちゃんも味覚を持っています。

味覚がまだ未熟だから、味をつけなくても良いと育児書に書かれていることが多いです。

本当なんだろうか?どうやって、確認したんだろうか?という疑問を持ちます。

赤ちゃんも美味しいものを食べると嬉しい顔します。

 

何が好きなのか、色々経験させてあげると良いのではないかと思います。

赤ちゃんの時から、性格や個性、特性がありますので、お子さんの個性を知る機会にもなります。お子さんの成長を見守ることの一つが始まっているような気がします。

 

性格は成長する環境で影響を受けますが、赤ちゃんの時の個性は生まれ持った純粋な心のままですね。

 

心身共に健康な人生を歩むことを願います。卓球