カルマ=鏡 | 精神世界の中心でブレイクダンスを踊る

精神世界の中心でブレイクダンスを踊る

霊能者・ヒーラー・自動書記画家のタカテルです!開運(金運・恋愛運・健康運)のコツや実践できるスピリチュアルな話を発信中。霊能者(サイキック)・ヒーラー・自動書記画家のプロ養成講座を主催。●目に見えない世界のお悩み解決●チャネリング●ヒーリング●霊視●お祓い


精神世界でよく用いられる言葉の一つに、カルマの法則というものがあります。


これは、自分のしたことが自分に返ってくる、という法則です。


エネルギー的に見ると、ポジティブなエネルギーを出せば、ポジティブなエネルギーが、
ネガティブなエネルギーを出せば、ネガティブなエネルギーが返ってくる、ということになるそうです。


精神世界では、このカルマの法則を、宇宙の真理であるかのように扱うことが多いですよね。




カルマの法則というものは、一見すると罰のようにも思えます。


過去にして しまった過ちが、必ず将来自分に返ってくると考えると、恐ろしいと感じる人が多いのではないでしょうか?


しかし、人間ですから誰しも叩けば埃が出るものです。


一つの過ちも犯したことが無いという人間は、おそらくいないのではないかと思います。


第一、本当に完璧な魂であれば、わざわざ地球に転生する必要は無いのではないでしょうか?


そう考えると、ほとんどの人は何かしらの過ちを犯してきているはずであるため、もしカルマの法則が本当に存在するとすれば、その過ちが自分にブーメランのように戻ってくるということになります。


精神世界が好きで、優しい人ほど、そのことを恐れている人が多いように思います。


優しいが故に、自分で自分を責めている人が多いのではないでしょうか。


私は、「今の自分が理想の自分とかけ離れているのは、自分が悪いことをしているから、そのカルマでそうなっているんだ」というように考えてしまっている人を何人も知っています。


私自身もある時期そのように考えてしまっていた時もありました。


しかし、カルマの法則とは本当にそういうものなのでしょうか?


私は、上記のような罰としてのカルマの法則は、実際には存在しないのではないかと考えています。



精神世界においてよく言われるもう一つの法則に、「全ての現実は自分の想いが作っており、想っていることが現実になる」という法則がありますね。


この法則とカルマの法則を同時に考えたとき、一つの矛盾が起こります。


各人の思っていることが、それぞれの現実を想像するのだとすると、カルマの法則というものは存在しないと思っている人にとっては、その人の体験する現実では、カルマの法則というものが存在しないということになるのです。


カルマの法則は宇宙の大原則であり、真理なのだという話をよく聞きますが、このように考えると、宇宙の真理であるはずのカルマの法則という概念はいとも簡単に消え去ってしまうのです。


では、「全ての現実は自分の想いが作っており、思っていることが現実になる」という法則のほうが間違っているのでしょうか。


しかし、こちらの法則を前提に考えると、カルマの法則の存在も説明が付くのです。


つまり、カルマの法則が存在すると思っている人はカルマの法則が存在するという現実を体験するということです。


ということはつまり、「全ての現実は自分の想いが作っており、思っていることが現実になる」という法則のほうが普遍的であるということになります。




また、カルマは鏡であるともよく言われています。


これは、カルマは罰ではな く、自分がどういう人間なのかを知るための鏡であるという意味だそうです。


つまり、カルマという鏡を見ることによって、自分がどのような人間なのか認識できるということなのです。


確かにそうかもしれません。


自分の行動や、自分が出したエネルギーが自分に返ってくれば、自分とは一体どのような存在なのかということを認識する助けになるでしょう。


しかし、鏡として考えた場合、鏡は自分自身を客観的に見るためのものであり、自分自身がどういう存在なのかを客観視できれば必要のないものです。


四六時中鏡を見て生活している人はいませんよね?


鏡を見るのは、自分を客観視したいと思った時だけのはずです。


鏡の世界は、あくまでも自分を知るためだけの仮初の世界です。


本当に大事なのは現実の自分です。


これはカルマの 法則にも同じことが言えるのではないでしょうか?


つまり、自分がどんな存在なのかを理解した時、最早カルマは必要無くなると思うのです。


以前にシャドウ というタイトルの記事で書きましたが、私たちは、「こんな自分は自分ではない」

と自ら作り上げたセルフイメージを持っています。


しかし、カルマは鏡であるため、自分が自分で思っているイメージと、実際の自分が違うと、カルマによって自分のセルフイメージと異なる自分を体験し、それを思い知ることになります。


例えば、自分は誠実な人間だというセルフイメージを持っている人が、人を裏切ってしまうような現実を体験することになった場合、本当の自分には人を裏切るような一面もあるということを、カルマという鏡を通して、体験させられたということなのです。


そう考えると、カルマの法則によって自分が体験することは、こんな自分は自分では無いと切り捨てた部分なのではないでしょうか。


そうであるならば、自分のセルフイメージと実際の自分が一致してくれば、カルマは必要なくなるはずです。


この記事 を読んでいただければわかるのですが、自分のセルフイメージと実際の自分とのギャップを埋める方法は、こんな自分は自分ではないと切り捨てた自分を認めてあげることなのです。


そうすれば、本来の自分に立ち返ることができ、それによって統合が進むのだと思います。


その結果カルマは消滅するのではないでしょうか。




リサ・ロイヤルさんの「プリズム・オブ・リラ」という本に次のように書いてあります。


自己の真の起源を忘れている間、魂は自己の行動に全面的な責任を負わなければならないとするルールも青写真に組み込まれた。
それは魂がとる全ての行為に対して、宇宙がそれに応じたものを返すというルールである。
一般に人はこれをカルマと呼ぶ。
だがカルマは「目には目を」と いう言葉でひとくくりにできるほど単純なものではない。
また、それは否定的な行動に対して課せられる罰則ではなく、気づきを広げるための機会なのである。
つまり、カルマは知恵を得ることによって帳消しになるとも言える。




やはり、カルマというのは後から組み込まれたルールで、自分次第で消すことができるものなのですね。


精神世界には本当に色々な考え方や教えがありますが、やはり自分が一番しっくりくるものを取り入れるべきだと思います。


多くの人が受け入れている考えであっても、あなたにあわないのなら受け入れなくてもいいのです。


なぜなら、それぞれの人が、自分が真実だと信じていることを真実として体験するからです。


誰かの意見にあわせる必要はありません。


自分が真実だと思うことが真実なのです。


そのため、自分で試してみて、これはいいぞ、と思ったものを使うようにしていくといいと思います。


私の場合は、優くて精神世界が好きな人ほど苦しんでいる場合が多い、カルマというものについて疑問を感じたため、自分でいろいろ考えてみた結果、このような考えを持つに至りました。


みなさんも是非、色々試してみてくださいね。




読んでいただき、ありがとうございます。


精神世界の中心でブレイクダンスを踊る-鏡