2018阿蘇 火の神様へ奉納の旅 | Fire Spiral Gypsy ACHICO

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火と舞う、自然と寄り添い暮らす、ACHICOの物語

阿蘇から戻って来ました。

ゆっくりと暮らしに着地して来ました。

 

1年前にこのプロジェクトの話を聞いた時、どうしようもなくワクワクと内側が疼いてくるのを感じて、この場に立ち会いたい!と強く直感しました。

阿蘇の火の神様にカヒコを奉納する。

ハワイのキラウエア火山の火の女神ペレと繋がる。

世界中の火脈が活性化している今、

地球の子宮と直結する火山に祈りを捧げることは

特に大事なことだと思った。

わたしはこの場に行かなければならない。そんな気がしました。

 

岐阜の山から、ハワイのクムから阿蘇山に贈られた曲を伝えていただけるレッスンを受けるには片道3時間の大阪へ2回、片道17時間の宮崎の合宿へ1回、子供3人を連れてはるばる山越え海越えて通った。レッスンの間、子供達を見ていてくれたゆっこちゃん、日野ファミリー、母、ありがとう。

 

そしてこの1年は、自分の内側と真正面から向き合う時間だった。わたしの卵巣はみるみると大きく膨れて、見て見ないふりできなくなり、自分の内側に何をこんなに溜め込んでしまっているのかを掘り下げなくてはいけなかった。

 

それは今まで自分が良しとしていたこと、

例えば自然な暮らし、自然な食べ物、自然な子育てへのこだわり。お金がなくても心豊かな暮らしのライフスタイル。

女性として、母として、「こうしなければいけない」

「こうあるべきだ」という思い込み、こだわり。

お互い認め合い、支え合い、好きなことを応援しあえる仲良し夫婦の理想のかたち。

 

それらのこだわりが逆に自分を不自由にさせていたこと、

現実とのギャップに苦しむこともたくさんあることに気がついた。

 

自分と深く向き合う時間は本当に本当に辛かった。

それはまるで産みの苦しみ。

まさにわたしは「新しいわたし」を産もうとしているのだな、とわかった。

 

 

もう限界がきている、このままではいけない、と

体が必死でサインを送って来てくれていたから、

ああ、もう全てを手放なす時が来たんだな、と。

 

そしてそれは、この地球と連動していることも強く感じた。

火山の噴火は、地球の子宮に燃えるマグマが溜まって噴き出す、

まさに地球もお産しているのだ。

何を生み出すのかと言えば、「新しい世界」を。

 

灼熱の溶岩は全てを飲み込み、一瞬にして死の世界へと変える。

人々が大切にして来た土地や育んで来たもの達も、それらに対する愛着や執着、こだわり、も跡形もなく飲み込んでしまう。

 

そこには悲しみや寂しさや絶望を伴うかもしれない。

けれど、時が経てば、またその死の世界には

新たな草木の芽が吹き出し、イノチが誕生していく。

 

自然は死んでもまた再生する。

わたしたちもどんなに辛いことがあっても、また立ち上がって行く。前よりもさらに強くたくましくなって。

 

 

わたしは新しい自分を生み出すセレモニーとして

8月に手術を受け、たくさんの学びをくれた右の卵巣さんを

愛と感謝とともにヒカリの世界へと送り出しました。

わたしの内側に溜まっていた今までのこだわりと悲しみ、寂しさ、そんな想い達も一緒に卵巣さんに持って行ってもらいました。

 

手術の直前、卵巣さんとのお別れがやっぱり寂しくて、怖くて、

涙が止まらなくなってしまった時に、

 

わたしのお腹の上にたくさんの、本当にたくさんの手の温もりを感じたんだ。

 

子供達の小さな手、わたしを支えてくれている家族の手、わたしに想いを寄せてくれている友達みんなの手。

一人一人の顔が浮かんで来て、本当にお腹がポカポカにあったかくなったんだ。

 

それで、とてつもなく大きな大きな安心感に包まれた。

ああ、大丈夫なんだ。みんなついていてくれてる。

わたしってなんて幸せ者なんだろうって。

 

 

 

無事に手術を終えて、11年ぶりにまったく一人の時間を9日間味わったわたしは、これからどうしたいか、どうやって生きていきたいのか、そんなことを静かにじっくり考えることができた。

 

自分のこれからの人生のヴィジョンがとてもクリアにシンプルになり、いい時間だったなと思う。世のお母さんにも夏休みは必要だね。

 

そして、どんな時も「本音」で生きようと思った。

 

本当の自分の音を奏で、響かせていく。

 

自分のやりたいこと、やりたくないことに正直になる。

ごまかしたり、見ないふりしたり、なんとなく流したりしない。

 

わがままになるってこととは少しニュアンスが違う。

 

 

本当の自分の音を奏でて、心地よく響かせ、波紋を広げて行く。

みんなが自分を大事にすることで、夫婦、家族、周りと人たちを尊重していくことができれば世界とも調和して行く。

そんなイメージ。

 

 

わたしは今、前よりもずっと、さらに自由に、

さらに軽やかにわたしを楽しんでいる。

 

今回の阿蘇行きも、

距離や労力やコストやらを考えたらすごく大変なんだけど、

 

でも自分の直感「本当の自分の音」で感じることを信じて、

行く決断をした。

 

そんなわたしを何も言わず認めてくれた旦那さまに感謝・ありがとう。

 

 

そしたらね、

素晴らしい体験が待っていてくれたよ。

 

全国から集まった170名の方達が手作りの真っ赤な衣装を身にまとい、穏やかな噴煙立ち登る阿蘇山の火口に向かって、凛とした表情で並び、祈り舞う、その姿の美しいこと。

そこに集う一人一人の、ここへ来るまでの色んな想いの込もったそれぞれの物語、

阿蘇山へ奉納する、熊本を応援する、そのひとつの大きな想いに集まった大きな大きなエネルギーは、

目には見えないところ、それぞれの心の中、それぞれのこれからの人生の中、そして世界全体を包み込むエネルギー体にも

素晴らしくポジティブな影響を与えたと言えるでしょう。

 

今はまだ知ることのない大きな変容が起こったと感じています。

 

きっとこれからこの踊りと共に

大地に根付いた自然との暮らしを重ねて行く先で

いつかわかることなのかもしれません。

 

物語はまだまだ繋がって行くのですから。

 

縁の下の力持ちとしてこのプロジェクトを支えて作り上げてくれた、クムむっちゃん、スタッフの皆さん、一緒に踊ってくださった大阪チームの皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

阿蘇の旅の最後に、

タマシイの家族との再会、共に過ごした時間も幸せでした。

子供達のキラキラな笑顔、大自然の中での体験達はタカラモノとなって記憶に刻まれました。本当にありがとう。

 

 

 

阿蘇山火口にて、虹色に輝く溶岩石と出会い、

その石で火起こしのセレモニーをさせてもらいました。

まるで呼んだらすぐ答えてくれたかのように、

一瞬にして火が産まれ、美しいその姿を現してくださいました。

わたし達が祈りを奉納することをお許しくださった

阿蘇の火の神様、ありがとうございました。

またいつか大好きな阿蘇へ帰りたいと思います。